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うそは言えない

広島の夕日と雲がきれいすぎです。
実家に帰ってました。母と会うと色んな感情が交差して複雑になります。
"やってあげたいけどできない"
この感情と
"やってやれないことはない"
この感情が交差して頭の中をずっとグルグルし続けるのです。
足が弱くなって歩くのが難しくなっている母から「東京へ行きたいなぁ。新幹線乗ってねー」と半ば提案みたいに私に投げかけてきます。
私は車も持ってないし、交通機関の移動も足が悪いと中々難しいので東京へ連れて行ってあげたいけど現実的には困難。たぶん母はそれとわかって言っています。できないだろうと思ってても私から「一緒に東京行こう」と言ってほしいのだと。

でもやっぱりうそは言えないのです。いつも適当な私なのにこういう時にはどうしてもうそが言えないのです。でも「無理だ」とも言いたくないし。だから本人がどれくらいの思いで言っているのかを確認してもらうために
「母さんが精一杯努力してくれるなら一緒に行こう」
これなら本人の本気度がわかります。何気なく言っているのか本気なのか。
極力うそは言わないで、でも軽々しくできるとも言わないギリギリの線。
よくテレビでは足腰の悪いおばあさまを家族総出で旅行に連れて行ったり親族の結婚式に参加させたりしてるのを見るけど中々簡単にできるものじゃないです。だからテレビで取り上げているのだと言えます。

ごちゃごちゃ言ってますが本当は東京に連れて行ってあげたい気持ちでいっぱいです。
複雑な気持ちを引きずったまま東京に帰ってますがなるようにしかならないと思い直しまた明日から日常に戻ります。




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