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はい、不審者決定
娘のマンションに用事があって行くことになった。朝いきなり"来てくれコール"がかかったので慌てていて時間に間に合うように飛び出したら携帯を忘れてしまった。
携帯がないことに気づいたのは電車の中。ま、どーにかなるでしょと思ったのも束の間、娘のマンションの部屋番号を全く覚えてないことに気がついた。
家の前までは行ったことあるんだけど中まで入ったことなかった。
どうしよう。携帯はない。
とりあえずマンションの前まで着いた。誰かいないかなぁと思ったらマンションの近くでウロウロしてるご老人が。💡
ご老人と目が合う。
「こんにちは♪あの〜、このマンションの田中(仮)に用があるんですけど私携帯を忘れてしまって、そして部屋番号覚えてなくて。確か302か303だと思うんですが」
ご老人「中に入ったらわかるの?」
「とりあえず302からインターホン鳴らしてみようかと」
「あ、そう。じゃあ入りましょうか。あれ?俺も鍵ないな」おもむろに40◯号室の番号を押して「おーい、開けてくれ」
とりあえず中に入らせてもらったけどどうしよう。こうしてる間に娘とすれ違ったら一生会えない。
302号室のインターホンを鳴らす。
誰も出ない。
(違ったか)
303号室のインターホンを鳴らす。
誰か出たとしてもし娘じゃなかったらどうする?
「ここ、田中さんたちじゃなかったですか?すみません、間違えました」って言うのか。怪しい。怪しすぎる。一歩間違えると通報案件じゃないかこれは。
誰も出ない。
ああ、良かった。
いや、良くないんだけど良かった。
この方法は怪しさ満載だからやっぱり一階のエントランスに降りて違う方法を考えよう。
エレベーターで一階に降りてたらエレベーターのガラス越しに娘の後ろ姿がッ!!
「むすめ〜むすめ〜!!」大声で叫んだらこっち向いた。
娘も時間がなくて次の予定に向かうところだった。でも会えてよかった。
「3階の何号室だっけ?」
「202号室だよ」
全然違う。
全然違う人の部屋のインターホン鳴らしてた。やばい。おそろしい。誰も出なくて良かった。たぶんみんな居留守使ってんだろうな。
携帯なくても過ごせると思ったけどこんな時は非常に困る。携帯に住所も登録してるから何にも覚えてない。ましてや携帯番号なんて全く覚えてないから公衆電話も使えない。
今は特に闇バイトとかで不審者に対する警戒心がみんな強いから気をつけないとな。
不審者になってしまうな。