トーキョーとワタクシ
旅は好きではないけれど、
短距離移動は好きらしい。
興味を惹かれる ヒト モノ コト があると、割とさっと動く。
そしてさっと動きたいから、基本一人行動をとる。
前前職の法律事務所(東京都港区所在)を退職してから、東京がこんなにも好きだったのね!という気持ちに気づいた。
むかーしむかしは、都内にでる度に「わたしのようなダッサイ人間がこんなところに来ちゃってごめんなさい」なんて思いながら歩いていたのに。
東京に通勤しなくなって、気がついたこと。
これから開催される美術展、歌舞伎座の次の舞台の広告、ファッションブランドの広告を目にしたりして、最新の情報に触れられる、そして、その気になればすぐにアクセスできる場所にいることが、自分にとっては大切だったのだ。
いつも、あちらこちらで建設工事してて、お世辞にも美しいとは言えない街並みが多いけれど、それさえも「躍動感」を感じて好きだったなぁと思う。
大切なことは、当たり前にあり過ぎて気づかないって言われているけど、ホントに。
金曜日にナイト美術館に行けるなんて、今考えるとサイコー過ぎる。
なんて豊かな時間だったのか!と。
現在働いている会社は、住宅街の中に在るので、どうにもこうにも居心地悪い。
コンビニまでは片道7分ジャスト。
もはやコンヴィ二エントじゃあないよ!
この季節になると、会社から駅までの帰りの道も暗い、そして、遠い。
そして、今のところ、そのことに慣れることはない。
もっと明かりを!ネオンを!プリーズ!と心の中で手を伸ばしている。
仕事帰りに表参道に行くと、片側2車線の道路を見て、わーい!都会だー!サイコー!と、
決してキレイとはいえない空気を胸いっぱいに吸い込みたくなる。
最新の情報にアクセスすることができる環境と片側2車線の広い道路がワタクシには必要なのだ。
また毎日トーキョーに行きたい。
待っててね、トーキョー。
大切なものは失わないとわからない。
そして、ワタクシはトーキョーが好きだ。
ただ、それだけのお話。