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買わないことに慣れること - ミニマリズムを始める第一歩
結局のところ、物を買わないことが一番の節約かもしれません。浪費家だった自分の人生を振り返った時に、お金がなかった育休中の時期の浪費はとても少なかった。買えないものばかりだったけれど、買うものを置き換えたり、買わなくても大丈夫と割り切ったり、結果的に浪費を少なくできていたように思う。
「買うこと」に慣れた日常を振り返る
お金がある程度手元にあると、どうしてもあれもこれも、と買い物をするハードルが下がってしまう。
• セールや広告による影響
この期間中に買わねば、という謎の義務感。ネットを見る時間が増えれば広告を目にする機会も多く、刺激も受けやすい。
• 感情的な買い物(ストレス解消、寂しさ)
買い物は手っ取り早く非日常を味わえる。ワクワクする気持ちがある。だからこそ、ストレスを感じている時に浪費しやすくなる。なんとなく寂しさを感じてしまう夜の時間のネットショッピングも同様。
• 「必要」ではなく「欲しい」基準での消費
SNSの中でもインスタグラムは「潜在的な意識を刺激する」媒体であると、私は思う。発見欄やオススメの投稿で「そう言えば私、こんなことに悩んでいたんだ」「こんなものが欲しかったんだ」という気持ちに気がつく。ある意味、起爆剤のようになっている。
• 手軽なオンラインショッピングの普及
買いに行かなくても、スマートフォンだけで買い物が完結してしまう。ものを買うことで、お金が減る実感も沸きにくくなっている。
• 「モノを持つ=幸せ」という思い込み
情報が沢山入ってくる毎日の中で、オシャレなもの、センスのある服、トレンドを手に入れている暮らしに刺激を受けてしまいがち。そんな暮らしに憧れて、次から次へとものは増えていってしまうが、終わりがない。
買わないことになれるためのステップ
1. 自分の「買う癖」を知る
買い物が好きな私はやっぱり物を増やすことが得意。日々の買い物を記録して振り返ることや、衝動買いのきっかけを分析するなど、自分の買い物の傾向を俯瞰的に見ることで、買い物に対する気持ちの冷静さを少しずつ取り戻せるように。
2. 「買わないルール」を作る
上記で傾向をリサーチした結果、私の場合は圧倒的に服に対する浪費が多かった。なので、服を〇〇日買わないなど、買わないルールを作ることは浪費に対してとても効果的だった。漠然とした目標より、定量的な目標にすることが大事だと思う。ある程度の痛みも、浪費の改善には必要。
3. 「買わない」ことを楽しむ工夫
私はストレス発散に買い物をしがちだったので、それ以外のストレス発散方法を見つけようと、色々試した結果、外を散歩することとヨガが一番気に入りました。買わなくても自分の気持ちがスッとしていく方法があることを知れて、自己肯定感も自然と上がった気がします。物を買わない日を手帳に記録するのも視覚的に達成感が得られてよかったです。
買わないことがもたらすポジティブな変化
• 心の余裕が生まれる
あれも買いたい、これも買いたいと時間とお金を費やしていた時期と比べると、気持ちの余裕が半端ない。買わなくてもいいか、と思えることで時間的な負担と金銭的な負担が一気に減る。気持ちのリソースは誰でも限界値があって、そこを超えてくるとオーバーヒートしてしまう。買うことを頑張らない。そうやって暮らし方を変えれたことは、大袈裟かもしれないけれど人生の中でかなり大きな気づきでした。
• 本当に必要なものが見えてくる
買わない、を意識するようになると手持ちのものたちで自然の生活するようになる。ものが入ってくる速度が落ちると、自分の暮らしに必要なものがちゃんとわかってくる。ただ、ものがありすぎてわからなくなっていただけで、自分の中で何が必要かは実はちゃんと分かっていたりする。必要な感覚を取り戻すことに、ものを買わない習慣はかなり役に立つことがわかった。
「買わない」ことは、人生を豊かにする選択肢のひとつ
とはいえ、いきなり修行のように新たなものを買わない生活は結構しんどいのが現実。
買わないもの、ジャンル、期間など細かく決めて、まずは小さなステップから始めると暮らしに取り入れやすいです。
例・一ヶ月買わない
・自分の服
・新しいメイクやスキンケア
・日用品以外の雑貨
・自分のために使う物
こんな小さな一歩から「買わない習慣」をはじめてみるのはいかがでしょうか。