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ドイツ2ザンクト・ゴアールでの接吻(コンチキツアー1-8)

ずっと参加したかった、英語を使った国際ツアー「コンチキツアー」での思い出です。
旅にまつわる音楽を聞きながら、記事をお楽しみ下さい♪

人気の町・ザンクト・ゴアール

ライン川クルーズで到着した町は、とても可愛く小さな「ザンクト・ゴアール」という所だった。
あの有名な「ローレライ」からも近く、たくさんのお城が見られるということからも、下船する人が多い人気の町だという。

「ザンクト・ゴアール」という文字が可愛くデコレイトされて表示されているのを見て、この町の温かさをいきなり感じることが出来た。
「アムステルダムからやって来ると、すごく素朴でおっとりした感じがするね」
「こんな小さい町の中に、大きな古城や古城ホテルもあるなんて!」

下船して歩いていると、その町に流れるゆったりした時間に、私達は早速癒されていた。
鳥が嬉しそうに鳴いていたり、ウィーン近くのヴァッハウ渓谷の村々とも、共通点がある。

鳩時計に導かれ

「みんな!まずは、ここならではの、鳩時計や手作りの剣が楽しめるお店に入ろう!」
頼もしいツアーガイド・ルーカスは、ザンクト・ゴアールの住民のように、町を熟知しているようだった。彼はかわいい鳩時計に招かれるかのように、私達をその民芸店に連れて行ってくれた。

店にはたくさんの鉱石や剣など、さすが中世に栄えた町というものが、たくさん並んでいた。
男性達はこれらのものに集まっていたが、私達女性達は、「Steiff」のガラスケースを見てとても盛り上がっていた。

ドイツが発祥の「テディ・ベア」

愛らしい「テディ・ベア」だが、実はドイツが発祥の地で、その中でも最高級のブランドとして世界に名を轟かせているのが、この「Steiff(シュタイフ)」。
ウィーンでも見ることが出来たが、やはりSteiffの母国であるドイツでは、相当年季の入った、歴史を感じるテディ・ベアとも出会うことが出来た。

「かわいい♡このテディ、買ってしまおうかな」
最高級ブランドだから、ぬいぐるみにしては相当な値段がしているベアも多かったが、中には勢いでテディ・ベアを購入したツアーメイトもいた。

外に出たら、びっくりする程大きくて愛らしいテディ・ベアが、何かを抱きしめるように立っていた。
「何、このテディ!すごいインパクト!」
「君達、このテディ・ベアは世界で初めて作られた、テディ・ベアなんだよ!」
「え……ええええ!!!」
ガイド・ルーカスのコメントには、ぬいぐるみに興味のない男性達も、驚きの声をあげた。

世界最古のテディ・ベアとの出会い

「世界最古」は、誰にとっても特別だ。

「ルーカス、写真撮って下さい!」
「私も!」
「僕も!」
そこから、世界最古の大きく愛らしいテディ・ベアとの撮影会が始まった。

「このハグされてる感じ、たまらない!」
「女子は、いいよな。僕は、中に入れないや」
皆が、それぞれ世界最古のテディ・ベアとの感触を楽しんでいた。
私の番もやって来た。

心地よい抱擁

「Rinaは、余裕で中に入れるね。いいなぁ!」
周りの予想通り、小さい私は、前屈みに立っているテディベアの両腕の中にすっぽり収まった。
たくさんの人達を抱いたであろうその腕は、温かさに満ちていて、オキシトシンがたくさん放出されていた。
ふと左を見ると、その世界初テディ・ベアの顔が超至近距離にあり、何とも可愛らしい表情で私を見てくれていた。
「よく来たね」
優しい声で、そう言ってくれているかのようだった。

あまりの愛おしさに

身体の力が抜け、思わず私は、そのテディ・ベアに接吻した。

「Rina、ジャスト・サイズ!」
「わお、ベストショット!」
ツアーメイト達の中でテディ・ベアに接吻をした人はいなかったのか、私は名物のように写真を撮られた。

何百年のオキシトシンが詰まっている、世界最古のテディ・ベア。
誰でも何らかの形で、数百年の歴史が詰まった幸せや安心感、愛しい気持ちをこのテディ・ベアーからもらえるでは、と思う。

ザンクト・ゴアールに行ったら、有名なラインフェルス城だけでなく、世界最古のテディ・ベアとの時間も、それぞれの形でぜひお楽しみ頂きたい。

#ドイツ #ライン川 #ザンクトゴアール #テディベア

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