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レジ横のお菓子を変えたい!
初めまして、藤川里奈です。
私は保育園3園と児童発達支援施設・放課後等デイサービスなど、合計10施設の統括管理責任者です。もともとは調理師とパティシエールとして、「Gateau pour vous」という予約販売のケーキ屋を営んでいました。
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子どもを出産し、どのように育てようか考えたとき、出会ったのがモンテッソーリ教育をベースにした幼児教室。そこで学んだことで幼児教育の重要性に気づき、理想的な保育園を探しました。
理想の保育園がないなら、作るしかない!
いろいろな保育園を見ましたが、内容や食の面で「ここだ!」と思える保育園がなかったのです。1日の大切な時間を預ける場所で、ただ子どもを「預かるだけ」では、発達に影響が出ることもあります。食育を謳っているところでも、毎日牛乳が提供されているなど、納得できない点が多くありました。
そんなとき、幼児教室の先生に「保育園、自分で作れるよ!」と言われ、はっとしました。そうか、ないなら作ればいい!私ができることは食に特化すること、日本一の給食を目指した保育園を作ろうと決めました。
こだわりの保育園
野菜は無農薬や低農薬を使用
調味料は、本物の塩、醤油、味噌などを使用
精製された小麦や砂糖は使いません
ご飯は五分づき玄米
薄味の和食を中心に出汁を活かした調理
牛乳やジュースは提供しません
電子レンジは使いません
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味覚の土台は3歳までが重要
味覚の発達に関わる脳の海馬は、3歳までにほぼ完成すると言われています。離乳食が始まる生後6ヶ月頃から2歳くらいまでは、さまざまな味覚を受け入れやすい時期で、この期間に五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を経験することが、豊かな味覚を育てる鍵です。
もしこの時期に、ジャンクフードや総菜ばかりを与えれば、「お袋の味」が添加物の味になってしまうかもしれません。すると、添加物が多く、味が濃いものばかりを好む味覚に育ってしまいます。
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レジ横のお菓子を変えたい理由
私はもともと健康志向が強く、食品表示を読むのが好きです。子どもと一緒に買い物へ行くと、必ず目につくレジ横の「国民的キャラクター」のお菓子。子どもに「買って~」「食べたい~」とせがまれ、つい買ってしまうこともありました。でも、あのお菓子は添加物が多く、糖質もたっぷりです。
企業が利益優先ではなく、子どもの未来を考えた商品を置いてくれたら、どれほど未来は変わるでしょうか?
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未来を変えるために
私ひとりが訴えても影響は小さいかもしれませんが、保育園を通じて多くのママやパパに伝えることで、少しずつ意識が変わり、企業も動いていくのではないかと思っています。ここまで、がむしゃらに運営を続け、今では障害児施設も含めて10施設を抱えるまでになりました。
これから本気で伝えたいのは、「食べるものの重要さ」。
それが、子どもの未来をより良くするために必要なこと。