ヤングケアラーの問題【大人をしている子どもとは?】
こういった疑問について考えてみました。
①ヤングケアラーは、子供になれないことが問題 その理由
子どもの時期に子供でいられないと、
大人になって自立して生きることが難しく、また
病気やけがなどをした場合、
今後の長い人生、それを背負う可能性があることが
問題であると、私は思います。
自立していくには、
自分の問題で失敗する
自分の困りごとで悩む
それを見守る大人(経験のある人)がいる
ことも大切であると、私は思います。
しかし、ヤングケアラーが子どもになれないのは、
大人の役割をし続ける環境にいるため(家事・家族の世話)
です。
私の経験をもとに話しますが、
私は大人の役目を続けていたら、
自然と自分のことを考えなくなりました。
また私は当時、他の子も、家ではこの感覚であると思っていました。
ヤングケアラーは自分がヤングケアラーであると気づきにくいと思います。
私が「自分はヤングケアラーだ」と感じたのも、
他の家庭を覗いたり、
社会に出て、他の子の様子を聞いてからでした。
②なぜダメか。ヤングケアラーが家事と引き換えにしているものが、大人になってどう影響するのか【体験から具体的にお話しします】
私が、家事を行う代わりにおろそかになっていた、と感じているのは、
①自立すること②学業(教育)③休養です。
この3つを若いときおろそかにしたため、
大人になってどう影響したかを、3つにまとめます。
家のことをしすぎた結果
独り立ちするとき、決断しにくくなった。
(家庭を基準に物事を考えていたため)
姉妹で気まずくなった
世間一般常識がわからない
(家庭の外をあまり見てこなかったため)
社会に出て危ない目にあった
(相談できる大人がいない、子どもの頭で考えていたため)
仕事では、みんなで協力しながら作業を進めることがわからなかった
(他人を頼っていいと思っていなかったため)
学業(教育)をあまりしなかった結果
挑戦できなかった
(上に行こうと考えず、当時の自分の成績で進学を考えたため。
また、大学は家から通える範囲で選んだため)
教養がつかなかった
(家のことで忙しく、学校の科目以外のことがわからない)
視野が広がらない
(自分を向上することを諦めているため)
社会人として、大人としての振る舞いがわからない
(他人や他の家庭と関わりが少なかったため)
自分の考えがない
(自分と向き合う時間や、自分を高める余裕がなく、
学校や家庭の考え方を基準にしていた)
休養をあまりしなかった結果
病気になり、結婚や働くうえで、負い目を感じるようになった。
病気を引きずり、他の子が普通にできることができない。
また若いので、病気の進行も早く、不安な日々を送った。
体のためになる食事がわからない(栄養、量など)
体や気持ちの休み方がわからない
活力がなくなり、好きだったこともできなくなった
③ヤングケアラーに必要なこと3つ【自分のケアができる場所】
子どもに必要な場所とはどのようなものか、
大きく3つに分けてみました。
安心して過ごせる場所(体・心を休められる)
大人の助けを借りられる場所
教育を受けられる場所
だと私は思います。
ヤングケアラーは、大人のようなことをしていても、
大人から守られる子どもです。
世話をするのは仕方ないことかもしれない。
しかし、子どもになれない家庭であることが問題だと、私は思います。
折り合いをつけつつ、本人が自分の将来を考えられる、
周りの大人がそれをサポートする
私は、そんな環境が必要だと思います。
ご覧いただきましてありがとうございました。
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