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ヤングケアラーの問題【大人をしている子どもとは?】

「ヤングケアラーの問題って何だろう」
「何がダメなの?」
「どうやったら解決するんだろう?」

 

こういった疑問について考えてみました。

私について
元ヤングケアラー。7年間家事と学業を両立しました。
病気や苦労を乗り越え、現在パートナーと幸せに暮らしています。

   


①ヤングケアラーは、子供になれないことが問題 その理由

 

子どもの時期に子供でいられないと、
大人になって自立して生きることが難しく、また
病気やけがなどをした場合、
今後の長い人生、それを背負う可能性があることが
問題である
と、私は思います。


自立していくには、

  • 自分の問題で失敗する

  • 自分の困りごとで悩む

  • それを見守る大人(経験のある人)がいる


ことも大切であると、私は思います。

しかし、ヤングケアラーが子どもになれないのは、
大人の役割をし続ける環境にいるため(家事・家族の世話)
です。

私の経験をもとに話しますが、
私は大人の役目を続けていたら、
自然と自分のことを考えなくなりました。


  

 
また私は当時、他の子も、家ではこの感覚であると思っていました。


ヤングケアラーは自分がヤングケアラーであると気づきにくいと思います。
私が「自分はヤングケアラーだ」と感じたのも、
他の家庭を覗いたり、
社会に出て、他の子の様子を聞いてからでした。



②なぜダメか。ヤングケアラーが家事と引き換えにしているものが、大人になってどう影響するのか【体験から具体的にお話しします】


私が、家事を行う代わりにおろそかになっていた、と感じているのは、
①自立すること②学業(教育)③休養です。


この3つを若いときおろそかにしたため、
大人になってどう影響したかを、3つにまとめます。



家のことをしすぎた結果

  • 独り立ちするとき、決断しにくくなった。
    (家庭を基準に物事を考えていたため)

  • 姉妹で気まずくなった

  • 世間一般常識がわからない 
    (家庭の外をあまり見てこなかったため)

  • 社会に出て危ない目にあった 
    (相談できる大人がいない、子どもの頭で考えていたため)

  • 仕事では、みんなで協力しながら作業を進めることがわからなかった 
    (他人を頼っていいと思っていなかったため)


学業(教育)をあまりしなかった結果

  • 挑戦できなかった 
    (上に行こうと考えず、当時の自分の成績で進学を考えたため。
         また、大学は家から通える範囲で選んだため)

  • 教養がつかなかった 
    (家のことで忙しく、学校の科目以外のことがわからない)

  • 視野が広がらない 
    (自分を向上することを諦めているため)

  • 社会人として、大人としての振る舞いがわからない 
    (他人や他の家庭と関わりが少なかったため)

  • 自分の考えがない 
    (自分と向き合う時間や、自分を高める余裕がなく、
                 学校や家庭の考え方を基準にしていた)



休養をあまりしなかった結果

  • 病気になり、結婚や働くうえで、負い目を感じるようになった。

  • 病気を引きずり、他の子が普通にできることができない。
    また若いので、病気の進行も早く、不安な日々を送った。

  • 体のためになる食事がわからない(栄養、量など)

  • 体や気持ちの休み方がわからない

  • 活力がなくなり、好きだったこともできなくなった



③ヤングケアラーに必要なこと3つ【自分のケアができる場所】


子どもに必要な場所とはどのようなものか、
大きく3つに分けてみました。


  1. 安心して過ごせる場所(体・心を休められる)

  2. 大人の助けを借りられる場所

  3. 教育を受けられる場所


だと私は思います。
ヤングケアラーは、大人のようなことをしていても、
大人から守られる子どもです。


世話をするのは仕方ないことかもしれない。
しかし、子どもになれない家庭であることが問題だと、私は思います。


折り合いをつけつつ、本人が自分の将来を考えられる、
周りの大人がそれをサポートする
私は、そんな環境が必要だと思います。


ご覧いただきましてありがとうございました。


他にも、ヤングケアラーについて書いています
良ければこちらもどうぞ↓

note
ヤングケアラーとは 
https://note.com/rin_yankea/n/nc68af0018a5a
 
ヤングケアラー 7つの支援と相談先
https://note.com/rin_yankea/n/nc3c3a1b75b97




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