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コマ撮りに挑戦(2)- 撮影をしよう

スマートフォンで簡単に挑戦できるコマ撮り。前回は試しにやってみようということで、数枚のコマを撮るところまでやりました。今回は動きの作り方や、撮影計画のたて方についてご紹介します。


家で撮ろう

今回のテーマはこちら!

だれもいないそのときに

みんなが寝静まったとき
部屋に誰もいないとき
家の中ではどんなことが起きているだろう
想像を膨らませて ショートムービーをつくってみよう

このテーマのワークショップに参加したメンバーの作品で集めてみました。

パプリカたちが台所でしていることとは…
脇田彩花さんの作品。

ブロッコリーが大きな木のよう…!
岩田章之介さんの作品。

コロコロプチトマト。最後がシーンがたまりません。
親衞雄行さんの作品。

たまごが勝手に冷蔵庫から
抜け出して目玉焼きに…!

キッチンしばりで集めてみました。ちょっとした工夫で楽しい作品がつくれちゃいます。

身近なものを主役に

さて、今回の作例の主役は消しゴムです。次のような動きをさせたいと思います。

[ 1 ] かけらが地面から現れる
[ 2 ] かけらが集まってきて合体する
[ 3 ] すべってケースに収まる
[ 4 ] 起き上がる
[ 5 ] 去っていく

こんな作品になりました

さて、今回の制作では、12fps以上を目標にを目標にしてみましょう。つまり、15秒間ずっと動かし続けるとしたら…なんと、15秒 × 12枚 = 180回シャッターを切らなければなりません。

でも大丈夫。動きを繰り返したり、静止したシーンは、同じシーンを繰り返したり1枚の動画を伸ばしたり…などなど編集のときに作業の手間を減らす工夫が色々とあります。

場面を分割して撮影しよう

いくつかのシーンにわけて撮影します。

[ 5 ] 去っていく
[ 3 ] すべってケースに収まる
[ 4 ] 起き上がる
[ 2 ] かけらが集まってきて合体する
[ 1 ] かけらが地面から現れる

撮影の難易度が低い場面から、紹介していきます。

[ 5 ] 去っていく

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一番簡単。消しゴムを交互に角度を変えて1枚ずつ撮影すればできちゃいます。1歩1歩、交互に足を出しているように撮影して歩いている様子を表現!

[ 3 ] すべってケースに収まる

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机に置いていたカメラを、消しゴムに合わせて三脚ごと左に移動しています。そうすると、消しゴムは常に画面中央にいつつ、景色が移動してスピード感が出ますね。消しゴムをカメラが追うような効果です。

[ 4 ] 起き上がる

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この、危ういバランスを
どうやって撮ればいいのか…?

ここでねりゴムが活躍!カメラから見えない位置にねりゴムを仕込んで瞬間的に固定しましょう…!ほら…危ういバランスで自立する消しゴム氏。横から見ると、ねりゴムあり。

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よっ

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ほいっ

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おっと

ここでキャラクターの生き生きとした動きを学ぶために「THE ILLUSION OF LIFE」という伝説的なディズニーの資料を参考にします。

動きの一覧はこちら

ウォルト・ディズニー・カンパニーでも伝説的と言われる9人のアニメーター「ナイン・オールドメン」のうち2人がフランク・トーマスとオリー・ジョンストン。キャラクターの感情表現を頂点まで極めたとされる2人が生み出した「キャラクターに命を吹き込む12の法則」が立方体などを使ったムービーとGIFアニメーションで公開されています。
( ディズニーのアニメの動きがまるで生きているように感じる秘密がわかる「キャラクターに命を吹き込む12の法則」 - GIGAZINE  より抜粋)

コマ撮りに慣れてきたら、生き生きとした動きを追求するのもいいかもしれません。なんと言っても、「アニメーション」は霊魂を意味するアニマが語源で、命を与えて動かすという意味ですから…!

[ 2 ] かけらが集まってきて合体する

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これもわりと簡単、複数の消しゴムのかけらを1コマ撮影するごとに、それぞれをすべてを同時に少しずつ動かしながら、1コマずつ撮影していきます。
最後に合体する直前に切っていない新品の消しゴムに差し替えると…消しゴムが復元したかのような!

[ 1 ] かけらが地面から現れる

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一番最初の場面。これはわりとややこしい作り方をしています。実はこの場面、まず、消しゴムが地面にしずんでいくように撮影しています。1コマずつわずかに角度を変えて、ぷるぷるさせているのがポイントですね。

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こちらは逆再生する前

14コマを撮影しました。カッターで少しずつ消しゴムを切り取って、徐々に消しゴムを小さくしていきます。それを逆再生しているんですね。

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無残な姿に…

できあがった映像を、アプリを使って編集時に逆再生の加工をします。

消しゴムを最初からカッターで切ってしまうと、もう元にもどりません。(当たり前ですが…)作戦としては、同じ消しゴムをたくさん買っておく…という方法もありますが、まずは、資源を節約するためにも撮影する順番を事前に考えてみましょう。(無残な姿になった消しゴムは細かい文字を消す要員として使いましょう…)

コンテを書いてみよう

ということで、活躍するのが「コンテ」という資料です。手書きの簡単なものでいいので、メモしてみましょう。

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消しゴムを切ってしまうと、もとにはもどらないことを考えると…ほぼ逆順で撮影するとよさそうだということがわかります。

今回撮影した順番

[ 5 ] 去っていく
[ 3 ] すべってケースに収まる
[ 4 ] 起き上がる
[ 2 ] かけらが集まってきて合体する
[ 1 ] かけらが地面から現れる

ほとんど逆から撮影していますね。

まとめ

撮影を失敗させないためには段取りがすべてと言われますが、このワークショップでは撮影のトライアンドエラーを楽しみましょう!気軽に何度も撮影して、コツをつかむことで自分の手でつくっている実感が湧いてくるはず。

次回は編集をしよう編です〜!

お楽しみに!

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