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コマ撮りは、かわいい。

今年も、コマ撮り(ストップモーション)の技術をつかった映像制作のワークショップを開催。20名ほどの美術大学生が参加して、ひとつのテーマで数日かけて、ショートフィルムをつくって発表する。

コンピューターがどんどん進化して、映像制作の技術が目まぐるしく発展しても、コマ撮りという手法は色あせないのは不思議。

だれもいないそのときに

みんなが寝静まったとき
部屋に誰もいないとき
家の中ではどんなことが起きているだろう
想像を膨らませて ショートムービーをつくってみよう

というようなテーマで、15秒のほどの作品をつくってもらった。

身近なモノたちが動くとき王道と言えば文房具。文房具はかわいい。この作品ではたくさんの文房具を一度にバババッと動かしているので、なかなか「どれをどう動かしたっけ?」と覚えてないといけない。実はモノたちが通ったあと、カーペットに跡が着くのも芸が細かい!

ヒラヒラと舞うポストイット。浮いているように見えるのはなぜたろう?と見てすぐは不思議だったけど、たぶんポストイットの端がめくれているからかもしれない。いったんパソコンの上を経由して周回する動きも、浮遊感を出している要素だと思う。優雅で気持ちいい。

ルービックキューブだけでも、けっこうイケるなーって思わせる作品。ルービックキューブってかわいいな。なんでだろう。生きてるように動かしているのも合ってる。

たまごが途中で発泡スチロールに置き換わる手法はなかなかおもしろい。ヤン・シュヴァンクマイエルの映像で人がグロく変態するシーンで粘土に置き換わるような手法にも使われている。

生えてくる系のコマ撮りは、まず生えた状態をつくってからどんどん輪切りにしていって地面に潜る動きをつくって、そこから逆再生。バナナが儀式的なものをやっている感じがちゃんと出てるのがいい。ドンドコドンドコ。

使ってる道具はつまようじとかありふれたものなのに、音ハメがものすごく気持ちいいせいで、なんかすごい見ごたえがある。カメラの動くスピードのメリハリもうまい。

スマホがあれば、すぐできる

普通に生きてて、コマ撮りをやってみよう!というタイミングはないけど、やると楽しい。夏休みの工作に近いものづくり感。スマホさえあれば、すぐにでも挑戦できちゃうので、おすすめです。


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