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音楽と3年前の大失恋と、理想の人生
AM5時ごろ好きな曲を聴きながらごろごろして寝ようとしていたら、こんなことを思いました。「やっぱり今の気持ちに寄り添ってくれる音楽ってものが好きだなぁ…作ってくれてる人たちありがとう。 感謝したくなるな」と。
そんなことを考えながら音楽に浸っているときです。ふと3年前に付き合っていた元彼のことを思い出しました。
今回は当時の大失恋の様子を振り返りながら、その経験からわかった自分自身の理想の人生と恋愛の素晴らしさについて綴ります。
1.元彼「Sぴ」の人物像とMBTI
まずは元彼の人物像をイメージ絵と共にご紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1719246242397-kykIm7JncG.jpg)
3年前、私に人生最大の大失恋かつ大絶望を経験させた彼は、ISFP(冒険家)で作曲家でした。名前をSぴとします。彼のことは大好きでしたが、好きというよりもむしろ"尊敬していた"し、もっと言うと"憧れの人物であった"という方が適切です。
Sぴとの出会いは某マッチングアプリでした。3回ほどデートしたのち交際をスタート。結婚を前提に半年間お付き合いました。
彼のお家に初めて遊びに行った時のことです。私は彼の部屋を見て衝撃を受けました。ひと目見て「あ、こんな生活がしたい」と思いました。
部屋には無駄なものがほとんどなく、生活用品も必要最低限できれいにまとめられていました。そして部屋の壁際には仕事道具である電子ピアノとディスプレイと音響設備がどーんと佇んでおり、作曲家Sがここで生活しながら創作活動をしていることは一目瞭然でした。
彼は作曲家になることが夢で、それを叶え、まさに自分のやりたいことで生きている人でした。自分の理想に近い生活を見せつけられ、私は一瞬にして彼の生き方の虜になりました。
2.大好きな彼から別れを告げられたときのこと
そんな理想の彼から別れを告げられたのは、半年ほどお付き合いした12月半ば。一緒にクリスマスディズニーに行く約束をしていた1週間前の日曜日でした。
それまでそこそこ長く付き合った相手から振られた経験がなく、しかも大きな前触れがなかったためあまりに衝撃的だったのを覚えています。
元々私は自分や相手の言動、行動、思考、性格から、薄暗い空気は敏感に察知する方でした。察知したらすぐに話し合い、擦り合わせを行うので1度付き合うと年単位で長くお付き合いを続けられることが多かったのです。
それがなぜか今回上手く働きませんでした。
いや、正直薄らとはSぴの態度から察知していたものの、別れるほど深刻ではないと思っていました。
だからこそ「しまった、私としたことが彼の異変を見落とした…」と自らの不甲斐なさにショックを受けました。
別れ話を電話でされたあと、私はSぴに対して「好きじゃなくなったプロセスを聞きたい」と理由を問いましたが、Sぴは「rin rinその話はやめよ…」とはっきりとしたことは頑なに答えません。
その後も私は問い詰め続けたものの、彼は言葉を濁し続け、話している間ずっと電子ピアノを弾いていました…
今思えば大事な話し合いの最中にピアノを弾くのもどうかと思いますが、彼の必死の逃避行動だったのかもしれません。
話せば話すほど、電話越しに鍵盤を弾く音が乱雑になっていくのがわかりました。別れる理由をはっきりと口に出すことにストレスを感じていたのでしょう。
最後にはドラマのように
ダァーン!!!
と鍵盤を叩き
「ごめん、もう話したくない」と言われ、通話は終了。Sぴのイライラした姿を見るのは、その時が初めてでした。
3.大失恋後の自分の状態
![](https://assets.st-note.com/img/1720121289095-WzPnNPHZ9z.png?width=1200)
別れた後は、一言でいうとメンタルがヘラりました。
現実を受け入れられず、毎日毎日心が痛くて痛くて、苦しすぎて不眠症になりました。とても仕事ができる精神状態ではなく、月曜から3日間有給を取得。
4日目に仕事に出ましたが、心臓が苦しくて、手で胸の辺りを抑えていないと身体がもちませんでした。涙が溢れて仕事は手につかず、このままではまずいと危機感を覚えました。
特に私を苦しめたのは、別れるに至った明確な理由がわからなかったことです。私は自分のダメだった部分は全て次に活かすため一度受け止め改善したいと思う人間ですが、Sぴは別れる理由を言うことで相手を傷つけたくないと考える人間だったのでしょう。
完全なる自己否定モードに入り、これまで楽しかった趣味も自分の性格も何もかもダメだったと思い込み、自分を変えなければならない、全てを変えればもう一度彼と付き合えると思っていました。
当時は復縁の方法を必死に調べ、メンタリストDaigoの動画で「失恋した後の復縁率は60%。その後の結婚率は6%。」という数字を見て絶望したのを覚えています。
復縁する方法もそのとき知りましたが、失恋直後にその方法を受け入れるのはなかなか困難でした。
こんな死にそうな状態から立ち直った方法については、また別のnoteに書きたいと思います。
4.大失恋からわかった理想の人生
あらためて、彼と別れてあれだけ苦しんだ理由はなんだろう?と考えました。
やっぱり彼に対しては音楽に対してと同じくらいの強い憧れの気持ちがありました。だから離れてあんなに苦しかった。本気で憧れているものから見放されたような気持ちでした…
だけど今思えば、当時の私にとって彼という存在は憧れであり現実ではなかったのだと思います。彼という憧れの存在にしがみついていた。今思い返しても彼の生き方や生活や仕事への取り組み方は理想そのものでした。私の何歩も先を行く理想の生き方をしている人があんな間近にいた。 あの生き方を自分の現実にすると、過去の私は決めていなかった。
実際に別れた原因はそこではなく、性格の不一致だったり価値観の不一致だったかもしれない。はたまた私の人間性が問題だったかもしれない。 別れた理由を言ってくれない人だったからわからなかったし過去最高に苦しみました…それでも私から彼へのリスペクトは一生なくならないし恨みもありません。 むしろ出会えて良かったと感謝しています。
人生で出会った中で尊敬している人物の1人だし、 自分の生きたい生き方を叶えていて、それを間近で見せてくれた人。 当時の私はそこに気づきつつも、自分自身は自分の理想に向かって動いていなかったのです。理想を体現している彼の姿にただ圧倒されていた。 遠い存在すぎた。 きっと彼からみたら私という存在は何もかも未熟だったでしょう。
「人間は同じレベルの人間としか一緒にいることができない」なんて格言がありますが、これに当てはめると、彼と比べて当時の私の内面のレベルは相当低かったと思います。彼に結婚したいと思われるような生き方をしている人間ではなかったのが事実です。
彼と出会い、間近で理想に近い生き方や生活の仕方をしている人を見れたからこそ、彼のような生き方が理想だと気づけたし、私は彼のようになりたかった。彼が自分のロールモデルの1人なのだと気づきました。
5.どれだけ苦しくても恋愛が好きな理由
それは、恋愛は自分の価値観に気づき、成長させてくれる最高の自己理解ツールだからです。
あのとき彼に振られなかったら、自分の理想の人生や理想の生き方など考えもしなかったでしょう。自分の内面を深く知るための自己理解にも出会っていなかったと思います。大きな困難を乗り越えるほど、人は大きく成長します。
こういう素晴らしい経験ができるから、どんなに苦しい思いをしようと恋愛は面白くて楽しい。 恋愛することで人として外面も内面も磨かれていきます。これまでの自分から成長する、アップデートされるって最高じゃないですか?
ときには世界が灰色になり、趣味も仕事も手につかなくなるほど絶望し、苦しくなることもあるけれど、絶望から這い上がった先には自分軸をしっかりと持ちつつ相手のことも尊重できるようになります。自己理解と相互理解を繰り返すことで深い関係性が作れます。
そうして大好きな人との繋がりや信頼をより深く感じられるようになるって、なんて幸せなことでしょうか。だから私は「恋愛」が心から好きです!!
皆さんもぜひ恐れずに、恋愛で苦しんで楽しんで失敗して、絶望や幸福や安心の感情をたくさん味わってください。その痛みは「成長痛」です。
そして自身の求める"状態"に気付いたとき、素敵なパートナーに巡り会えることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!何か少しでも感じたことがあれば、スキやコメント等お待ちしております♡
_________2024/07/05 りん