不思議な勝利。
今日は、勝ったときほど、その要因の分析が必要だという話。
日本は多くの犠牲を出したものの、第一波のコロナ禍の封じ込めに、勝利したと言っていいだろう。しかし、残念なことにその明確な勝因がよく解らない。欧米では「日本の奇跡」ではなく「日本の不思議」と言われているそうだ。
野球の野村監督がよく引用していた、江戸後期の肥前、平戸藩(長崎)の藩主、松浦静山(せいざん)の言葉に「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」というものがある。真意は僕には解りかねるが、一般的には負ける時には、必ず負ける明確な理由があるが、勝利には、時に、本来負ける理由があるにも関わらず、相手も含めた外的要因で勝ってしまう事がある、と理解されている。
今の日本にも、同じ事が言えるのではないだろうか。「家で靴を脱ぐという文化があったから」「自粛を素直に守ったから」「アジア人は感染しにくいウイルスだった」いろんな憶測が飛び交っているが、決め手となるような明確なものは何一つない。これがつまり「不思議な勝利」なのだ。この手応えのなさは、必ずやって来るであろう第二波に向けて、「これをやっておけば大丈夫」という明確な、対策がない事から来る自信のなさに繋がっている。
第一波は予測できなかったかもしれないが、第二波は十分に予測できる。「備え」ができるという違いがあるはずなのに、何を備えればいいか、何に備えてどこの生活を戻すのかいまいいち、よくわからない。これが現状だろう。何をしていいかよくわからないまま、自粛で蓄積したストレスから解放され、なんとなくコロナ前の生活に戻っていく。こんな調子で、一番最後に解禁されるであろうお笑い、エンターテイメント、それに付随する全ての人達をはじめとする、多くの人達が心から笑える日は来るのだろうか。
今こそ、何が良くて、何が足らなかったのか十二分に検証すべきではなかろうか。吉村知事が第二波に対して「前回と同じ対応をするつもりはない」と言ってた。つまり、十分検証して次に備えるという意味だ。
少なくとも使えるワクチンが開発され、かつ世界中に供給されるまでは、手持ちの武器で戦わなきゃいけない。まさに、今田さんのバイオハザード状態だ。せめて、自分が今持っている武器が何で、どう使えば効果的なのか位は知っておかなきゃ戦えない。ショルダータックルしか使えないであれば、まわりを見回し、ゾンビとの接触を出来るだけ避けなければならない。出発できない。今ちゃんかわいいでは済まされない。これはゲームではなくリアルなのだから。とはいえ、今田さんのゲーム配信は面白い。しかし、今田さん本人はこの勝利の要因を理解しているだろうか 笑
これもまた「不思議な勝利」なのかもしれないと思う今日この頃の僕です。
ゾンビって散りゆく桜みたいですよね。
だって墓ないでしょう??
お後がヒュイゴー
EXIT りんたろー