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「赤字社員」と言われてた過去
うーん…
「給料泥棒」と言われるよりも
マシなのかなぁ…。。
どっちもどっちだなぁ…。。
今回は
私の記憶の掘り起こし。
なのですが…
やりきれないなぁ…という
気持ちを抱えていたときのお話です。
今、ホワイト社会どころか
漂白社会ともいわれています。
が、現実は不当な扱いを受けたり、
理不尽なこと言われて
「おいらじゃどうしようもないんだよー」
「そんなこと言わないでくれよー」
ってことも日常茶飯事だったりする。
悲観していても仕方ないので
自分の気持ちを切り替えろー、とか。
環境を変えろー、とか。
自ら動けー、とか。
言葉にするのは簡単だけど、
実際にできるか?やるか?となると、
これもまた難しく感じる人が
ほとんどですよね。
そんな感じで、
今回は、
モヤモヤっとした気持ちの
掃き出し回です。
それでは…さっそく
お掃除スタート。
小規模会社のあたたかさ
私が昨年まで所属していたのは
今年で創業から46年の
広告写真専門の撮影会社。
入社当初は
私を含め15人くらい。
現在は9人かな。
小さな小さな会社です。
長く勤めた後は
自分のスタジオを持ち、
独立するカメラマンが多くいます。
今、残っているスタッフも
独立された先輩たちも、
めちゃくちゃパワフルに
活躍されているのは
嬉しいことです^^
撮影会社に入るまでの私の経歴は
ホテル勤め、営業職、
ブライダルカメラマン。
たまたまですが、すべて、
全国展開している会社でした。
なので、小規模会社って、
社内の人間全員の顔と名前が一致して。
話したことのない人なんていない
という「親密さ」が、
私にとっては本当に、とてつもなく
新鮮に感じたことを今でも覚えています。
「社員旅行があるけど、強制じゃないから!
無理して参加しなくていいよ!」
と、採用面接のときに、
社長から直接聞いていたので、
初めての社員旅行の日程を
連絡いただいたときに
丁重にお断りしたところ、、、
社長にめちゃくちゃ怒られまして…
親子喧嘩のような雰囲気になった挙句の果てに、
結局連行される…という…
「フラグ回収かな?」って展開も
いい思い出です。笑
あ。パワハラ的とも
受け取られるかもしれないんですが、
社長の人柄的にも、
スタッフへの愛情だったんだろうなー
と、今でも思います。
そこは誤解なさいませんように。
小さいからこそのプライドと理念
カメラマン、アシスタントカメラマン、
フードコーディネーター、スタイリスト。
それぞれが「お客さま」を想って
お仕事に向き合う。
ひとりひとりが「職人」であり、
あたたかくもあり、
最善を探し続ける。
少人数だからこそ、
「ひとり」にかかる
プレッシャーもあります。
大企業ってネームバリューだけでも
信頼感があったりしますが、
小規模会社は心のかよった仕事で信頼を得る。
より愚直に、真摯に、丁寧に。
というのが際立っていたように感じます。
個人でのビジネスにも通じる部分ですね。
ひとり欠けると結構大変。
自己管理も厳しかったと思います。
スタッフ同士、口ではテキトーなこと言ってても、
プロ意識、なんですよね。
いただいたお仕事を
大切に丁寧に取り組んでいく。
気を抜けば、会社自体の信頼にも
すぐさま直結するので、
姿勢を正して仕事に取り組むのが
当たり前という会社でした。
一方、出向組は「赤字要因」
私はアシスタントカメラマンになりたくて
応募したつもりだったんですが…
企画編集として
「クライアントさんのクライアントさん」のもとへ
出向していたわけです。
業務委託の流れというのが、
発注元で出向先(クライアントのクライアント)
↓
印刷会社(クライアント)
↓
下請け・業務委託会社・個人(所属会社もここ)
出向先でどれだけ担当業務が増えようと、
どれだけ残業をしようと、
私の所属していた会社的には
利益になんてならなくて。
当然、私のお給料にも
仕事量や残業時間に見合った
お手当てが反映されることもなく。
社長を通じて
クライアントさんへの交渉も
お願いしていましたが
軽くあしらわれてしまっていたそうです。
そんな中、社長の目の届かないときに
一部のカメラマンに
ちょいちょい言われていたのが
「出向組は赤字社員だ」と。
カメラマンは撮影はもちろんですが、
自分の腕を武器に、
営業業務も兼ねていたので
仕事を取ってくるし、
価格の交渉もするし。
それが出向組にはない
(というか、できる環境ではない)ので
「食わせてやってる」って感覚を
持たれていたようです。。悲しい。。
でも、
大企業の営業職さんにも
これに似た感覚は…
あるあるですよね。。。
その気持ちも、わからなくもない。
実態がどうであれ、
お金にならない仕事ばかりやってるんだし。
でも、業務の条件や価格の交渉を
出向組スタッフができるわけでもなく。。
そして、定時でノー残業ってわけでもなく。
その言われようは、がっかりだなぁ…と。
しょんぼりしてました。
「赤字社員」ていうならホントに条件整えて、
うちの会社が損しないよう交渉してくれよー。
私たちは放り込まれてるだけだよー。
知ってるじゃんかー…。
しかも私が入る前からじゃないか…。。
社長には相談するけどさー…なぜ私に言う…??
って、思いながら過ごすことが多かった。。。
私自身のチカラではどうしようもないのですが、
ダメ元でお伺いを立てたり、
会社通して仕事下ろしてくださいって
お願いするくらいしかできませんでしたし。
(そうしても、何も変わらずでしたし…)
ただひたすら仕事をこなし、
身を削り心を削り時間を削って働きながらも、
社内では「赤字社員」と揶揄されている。
小さい会社なのに、
出向組の仕事の内容を会社側は
把握できていなかったんですよね。
ヒアリングもあったし、
説明できる場も多かったんだけど
なかなか理解に至らない。。。
組織図・指揮系統を書いても伝わらない…。
「うーん…よくわからんから
うまくやってくれ…」
ってオチになっちゃう。
ここが痛いところだったなぁ…と。
クライアントさんとの
契約内容自体も実は長年、
あやふやだったりしてた。。
クライアントさんに仕事の進め方について
改善案出したりしまくって…
3年くらいかけて、忘れたころにようやく…
カタチになったものもありました…
(長い…長すぎだったよ…;;)
社内の集まりでも肩身が狭いし、
出向先でも、まるでボロ雑巾のように
使い倒されるわけですし。
無性にイヤな気持ちになったのって
ココロのどこかで、私自身も
現状が気に食わないからだよなって
思い至っていたんですよね。
でも…人に向かって
「赤字要因」って言えるメンタルは…
私は持ち合わせていなかったな…。
あー…遅刻ばかりして、
仕事半端で帰っちゃう後輩は…
減給されていたようですけども。。。
(まぁ…当たり前だ…)
小さいからこそ、距離が近い
社内でのこういう…
天秤にかけようもないことって
実は細かくあったりすると思うんです。
小さい会社だったからこそ、
みんな親戚かのような雰囲気で、
あたたかさもありました。
けど、トゲのようなものも
ドストレートに見えてくる。
で、このモヤモヤっとしたものを
放置しちゃうと
大きくズレも生じてくるんですよね。
まぁ、はちゃめちゃだったなぁ…
私の場合は、職種も働く場所も業務内容も
何もかもが「やろう」と
思っていたことではない環境でした。
「まあ、ご縁だし。
面白そうだし。やってみるかー」
から始まって。
…ズレたおしたままで
16年半も続けていたことには
私自身驚きを隠しきれませんが…苦笑
仕事の内容自体は面白くも感じていたし、
あれやこれやとやらざるを得なかったので
できることを増やすんだって
意識で取り組めていました。
でも、ズレてたおかげで
比較的冷静に見れていたのかな、
とも思います。
どうしてもやりたくて仕方ない仕事、
夢だった仕事だったとしたら…
冷静ではいられなかったかもしれない。
希望通りアシスタントカメラマンだったら…
熱が入りすぎて、
まわりが見えなかったかもしれない。
小さな会社は、よくも悪くも、
個人の能力もものすごく影響します。
週刊ものの紙面制作現場での
企画編集だったので、
毎週毎週、原稿・校正・印刷の繰り返し。
一気に商品情報・素材を手配し
紙面を組み立てて、処理してく。
マルチタスクと
タイムマネジメント。
これは鍛えられたと思います。
とっても。
やるしかなかったのでね。
集中力も。
反面、人に頼るのが
ものすごく苦手になりました。
遠慮してしまう…。
相談したり、アイデア出しとかの
ミーティングはできていましたが、
お互い大変なことをわかっているから、
なかなか頼ることができない。
ひとりで全部片づけようとしてしまうって
悪いクセがつきました。
なので、自分の予定はすべて後回し。
セルフ・ネグレクトな状態にも。。
いつしか、無期限の
我慢大運動会に参戦してしまってました。
ちなみに今は
マルチタスクはなるべくせずに
一点集中型を習慣にするよう
切り替え中です。
もしアドバイスができるなら…
あなたがもし、
小規模会社で働いているなら、
または働こうとしているなら。
相談できる環境って絶対に作った方がいいです。
説明しても、図解しても
それでもわかってもらえなくても
伝えまくる。
伝わるまで伝えまくる。
難しいこともあると思うんですけど、
クライアントさんと話せる場を設けてもらうなどの
方法も取れる場合もあるはずです。
つらいことばかりを伝えていても
ウザがられてしまうので、
改善案を提示できるようにするのがヨシです。
こうだったらいいな、でもOKなので。
そうするためにできることは何かを考え、
さらに、一緒に考えてくれる人を探せると
なおヨシです。
一生懸命やるって、
当たり前と思われてるけど
実はものすごく尊いことだと思うんです。
ココロがつぶれてしまわないように、
我慢しすぎないでくださいね。
あなた自身と、あなたの近くの人が
いい方向へ進めますように!
あれ?自分の棚卸だったのに
応援になっちゃいました。^^;
こんなこともあるよね。
ではまた!