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3か月で消えるお金(資本主義が変わるかも?)

自己紹介
はじめまして、凜です!
今年大学を卒業して、自分の心の声を聴く期間としてギャップイヤー中。看護師の免許を大学で取ったけど、今挑戦したいことをしようと思い、日本のあちこちで暮らしています。日本を知る、生きる力を取り戻す!がまいブームです。芸術、作り手の方と向き合いたいなと5月は長野で暮らしながら漆器のことを学び、6月は京都で藍染工房でインターンをさせてもらい、現在京都。
社会の仕組みに興味があり、今日はお金について衝撃の発見(私的には!)があったので、自分なりにまとめてみたよ~

この記事で伝えたいこと
みんなが幸せになるお金の使い方がある!?

「お金が1番大事」
資本主義真っただ中の現代、そんな言葉をよく耳にする。
けど、資本を追い求めることでどうなった?

経済成長の視点でみると、資本主義のおかげで物質的に豊かになった。
ではそれに伴い心も豊かになっただろうか?
仕事に追われ、家族との時間や、自分の好きなことに没頭する時間も取れず、まだ足りない、まだ足りない、と満たされることのない欲求。
それは、その人の個人の問題というより、社会構造の問題だと感じる。

自分だけの利益を追い求めることで生まれる、貧困、環境破壊、戦争
安く、効率よく生産することで消えていく伝統工芸品。先人が残してくれた文化や技術。

お金が1番大事!という価値観に触れる中で、お金は卑しいもの、汚いものというイメージが膨らんでいった。
「お金が無くなったら、世界は平和になるのかな。」

そんな虚無感を抱いていた私が出会ったのが「3か月で消えるお金」
少し考えてみてほしい、3か月で消えるとどうなるだろう?

みんなどんどん使う。資本として貯めこまない。資本主義が変わるかも⁉
「なにその面白いお金!」

衝撃。
そもそもお金って何なの?何でもやもやするの?

お金の成り立ちから、資本主義、そして3か月で消えるお金についてまとめてみるよ!



お金と関わる時に感じる気持ち悪さ(私の経験)

友達にもらったプレゼントの値段を知ってしまった時。
さっきまで温かい気持ちを感じていたのが、急に冷めてきて。
プレゼントが愛情じゃなく、急にただのモノみたいに感じて、嫌な気持ちになったことがある。

お金がそうさせるの? お金ってなんなんだろう、、、。

貨幣の役割は多義性

そもそものお金の始まりは。物々交換の不便さを解消するためだと考えられている(貨幣商品起源説)。小さなコミュニティで、互いに共同体であった時、お金は必ずしも必要ではなかった。家族内でお母さんがご飯をつくってくれたことにお金を払わないことを考えたらわかりやすいと思う。
「私は相手を助けるし、相手も私を助けてくれるという信頼関係」の中ではお金がなくても生活できる。小さなコミュニティから次第に人口が増え、知らない人々が暮らすようになると、共同体の意識は薄れ、モノとモノの交換の手段として貨幣が必要になってくる。

お金は人を分断もするし、繋げもする
時にお金は相互扶助の関係を破壊するものだととらえることが出来る。これが、友達からのプレゼントの値段を知ったときに感じる正体だ。私と友人には心のつながりがあり、プレゼントは交友関係の表れであるはずなのに、値段を知るとなんだか急に冷めてしまう。好意で何かしてもらったときに「お金は?」となると、そこにあったはずの愛情が消え、ただの金儲けになる気がする。
しかし時にお金のやり取りは共同体の意識を強めもする。例えば、自分が作った作品を友人が買ってくれた時に、私と友人の絆は強くなると感じる。それは、友人のお金から応援の思いだったり、愛情を感じるから。
このように、お金には個人が短絡的に儲けるための商品売買の局面と、人とのつながりを強くするための手段という両面がある。

そう考えると見えてくるのが、お金自体が問題なのではなく、「より多くの資本を貯める方が良い」という資本主義社会が問題なのではないか?と。

よし、資本主義について深掘っていこう。


資本主義社会とは

資本主義とは価値増殖と資本貯蓄のために、さらなる市場を絶えず開拓していくシステムである。

斎藤幸平人新世の「資本論」より

注目したいのは産業革命と、唯物論という考え方。
イギリスの産業革命、大量生産、大量消費の時代になったことにより、日本でも明治以降、安いものが多く入ってきた。それまで丁寧に、高い技術をもって培われてきた日本のモノはみるみる「簡単に」できるものに置き換わっていった。伝統工芸品の漆器も、藍染も、明治の大量生産によってどんどん消えていった。本当に価値があるものを追い求める人は、自己犠牲をしなければいけなくなっているこの世の中。
そして、唯物論とは、物質のみを真の存在として、最重要視する考え方。そのために精神は派生的なものであると考えられる。精神的豊かさは目に見えず、流動的で定量化が難しいため、評価しにくい。それに対して、物質的豊かさがどんどん重要視されるようになった。

例えば漆器を売る時に
「使う人が幸せになったらいいなと、たくさん考えながら作りました」
と説明するのではなく、
「抗菌作用があり、陶器よりも軽量で、光にかざすと透けるんですよ」
と物質的な評価に価値があるとする。
それにより、物がただのモノになっていった。本当は作り手の思いや愛、物自体にも精神性が詰まっているのに。

資本主義で世界はどうなった?

資本主義は、人よりも多く稼ぐ人が豊かになっていく。そしてみんな資本を個人で貯めこむようになった。競争社会になり、誰も信じられない。
共同体から個人主義社会になっていった。個人主義になると、助け合っていたつながりがプツンプツンと切れていく。子どもの世話も、介護も自分でやらなきゃ。1人で生きていかなきゃ。頼るのは甘えなんだ。孤独死、不登校、虐待。いろんな社会問題が、資本主義社会に伴う個人主義によって生まれてくる。

どうすればいいんだ!(葛藤)

やりきれなさに悲観的になってしまう。
お金が悪いわけではないが、資本主義のままだと、人はどんどん心を失っていく。

どうやったら人を分断しないお金になるのか。

出会ったのが

3か月で消えるお金!?

3か月で消えるお金はeumoという会社がやっている。そのお金は地域ごとに存在し、京都には「祭コイン」というものがある。それはどんな特徴をおもっていて、どんな思いが詰まっているのだろうか?

祭りコインの特徴4つ
①感謝や応援の気持ちを上乗せ
1000円の商品を買うとして、選択でギフトを上乗せすることが出来る。
このお店のこと応援したいな。感謝の思いを贈りたいな。そう思ったときにギフトとして思いを上乗せできる。

②通貨に有効期限を設定
3か月の期限を設けており、期限がきれて使われなかったお金は、90%は再分配される。それも、多く貨幣をもっている人ではなく、ギフトを多く贈っている人に優先して再分配されるのだ。1部の人が富豪になる資本主義のように格差が広がっていかない!そして残りの10%はまちづくりの資金に回る。

③お金を使用できるお店が限定されている。
どこのお店でも使えることが出来たら、3か月の期限があっても、結局安い製品を買い、資本があるところにお金が集まる。そうではなく、「未来に価値があるもの」「価値があるけど資本主義だとお金が集まらないもの」にお金が行くように、使用できる対象を絞っている。例えば、私がお世話になった、大正時代に滅びた京都の藍染の再興のために一人で向き合っている職人の工房や、魚や海の課題解決に取り組む高校生(現在、大学生)が運営する魚捌き教室など。個人商店、伝統工芸、社会課題解決、地域づくりなど、ビジネスと相性が悪い活動にも貨幣が循環するようになる!

➃コミュニティ独自の経済圏を設定
資本主義で促進される個人主義社会。今の経済は活動範囲が大きくなりすぎている。お互いの顔がわかる規模で経済が形成されたら、分断するお金ではなく、つながるお金になる!

↓ 気になる人もいるかと思うので、eumoのHPも貼っときますね


まい理想(My妄想)

このお金の発想は革命的だと思う。
先週使い始めたばかりだから、使ってみないとわからないこともあるだろうけど、貨幣の機能を持ちつつ、資本主義の負の側面から脱却できるかもしれない。

「本当に価値があるものに正当な価値を」

そう思いながらも葛藤を抱えながら生きている人は多いはずなんだ。
けどそれだとお金が溜まっていかない。特に若者は深刻だと思う。私みたいに(笑)

資本、個人主義を求める人はそのまま追い求めればいい。
そうじゃなく、八百万の神のように、一つ一つのものを大切に思い、競争ではなく共創を好む人は新しいお金を使う。少しずつ、経済を維持しながら変わっていく。

資本主義に光が見えた。


最後までよんでくださってありがとうございます。
最幸な人生を


参考にした本
文化人類学の思考法 P98~貨幣と信用 著者 松村佳一郎他
ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考ポスト資本主義P20~ポスト資本主義 著者 松波龍源 野村高文 編集


最後に、私も実際に祭りコインをもらう側になってみようチャレンジをしてみます。
今まで「取引」っていう感じが強くて、お金をもらうことに抵抗感があったけど、「応援したい思いの受け渡し」だと思って、やってみます。
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祭コイン広報部あてに送ってもらうと、私に届く仕組みです。

応援の気持ち=祭コインなので、思いが溢れたらで大丈夫ですよ~


ということで、私も実際に祭りコインをもらう側になってみようチャレンジ
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