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作品裏話─「春だから、変わろうぜ!」

 こんにちは、もしくはこんばんは。秋野凛花です。

 今日は先日上げた小説、「春だから、変わろうぜ!」のあとがきというか、裏話というか、そういうものをつらつら書いていきたいと思います!

 まずは、読んでいない方はこちらからどうぞ!

「春だから、変わろうぜ!」を読む。

(※下記よりネタバレを含みます。)


キャラクターについて

 猪尾くん

 主人公は、私の書きがちな気弱な男の子ですね。どうしてもツッコミに回ってしまうタイプの子……笑
 泥の中に突っ込み、りんごシャワーを浴び、幼女にはこき使われ、挙句の果てに背中を使い物に出来なくされた可哀想な子。でも文句は言いません。優しい子なので。
 変わるにしろ変わらないにしろ、その優しいところはそのままでいてほしい、っていうのが私の自分勝手なエゴです。

 九頭竜懍瑚(くずりゅう りんご)

 幼女。……って作中で言ってますけど、私の中のイメージだと、この子は小学校一年生です。幼女……なのか、微妙なところですね……笑
 私の好きなタイプの、強い女の子です。人をグイグイ引っ張って、振り回して、でも悪い方向には決して持っていかない。そんな子です。
 「ジェンダーレス」という言葉を知っていたり、博識だと思えば急に年相応になったりもする。ああ、やっぱり私、この子好きです笑

 九頭竜郷(くずりゅう ごう)

 わかりやすい「ヤンキー」キャラですね。とりあえず、ぶん殴れば解決すると思っているタイプです。ある意味……アホの子……笑
 でもその真っ直ぐさが確実に猪尾くんを助けたし、そのままでいてほしいです。
 一応、高校三年生設定です。りんごちゃんとは十歳差。そしてりんごちゃんを溺愛しています。シスコンであることを誇っているタイプのシスコンです。

 お父さんとおばあちゃん

 名前は決めていないので、一緒くたにします、すみません。

 九頭竜父は、昔の猪尾くんを投影したようなキャラです。猪尾くんよりもっとのんびり……というか、ボケッとしてる、というか……って感じですけど笑
 今でもナメられますけど、でも強い「芯」を持っている人だと私は思っています。家族が出来たからね。
 目がめちゃくちゃ悪いです。私です。

 おばあちゃんは、一歩下がったところで見守っている、というイメージです。「後は、君次第さ」という、今作最大のテーマのセリフの主でもあります。
 ものすごい怪力です。昔は地元では有名な女番長だったとか……?
 ……血は争えない、ってやつですかね笑
 ちなみにおばあちゃんの夫、つまりりんごちゃんやゴウくんのおじいちゃんは、地主です。豪邸に住む金持ちである理由はそこです。


今作の余談

 「春だから、春らしい爽やかな小説を書こう!」、と思いました。ここで「秋野凛花」として、ちょっと長い話に挑戦する、というのもありました。

 蓋を開けてみると、「爽やか」と「ちょっと長い」は何処に……?笑

 「爽やか」と言うには少し語弊があるような作品になってしまったかと思います笑
 というのも、私、会話文が多くなればなるほどギャグになりがち、という習性(?)がありまして……。
 今回、見事にそうなりました。
 九頭竜家(ボケ)に対し、猪尾くん(ツッコミ)っていう構図ですね。完全に。一人で四人分のボケを回収するとは……頑張ったね、猪尾くん。
 しかも一人称視点の小説なもので、余計にギャグが助長されています。
 まあ、書きたいものが書けたので、良しとしましょうか!(自己完結!笑)

 そして「ちょっと長い」は何処に……。
 Twitterでも呟いていましたが、本当はこの作品、文庫メーカーで画像に出力して、画像をTwitterに載せるつもりだったんです。なのに、本文約8200字……画像枚数、17枚! 1ツイートで載せられる画像数は4、よって、スレッドが5つ立つことになります。

 私「よし、やめよう!!」

 となって、急遽何かしらの小説投稿サイトに載せるに至りました笑
 いつかは小説投稿サイトで何かしらシリーズを連載するつもりだったので、会員登録が少し早まっただけ……と自分に言い聞かせながらやりました。だってこんな……こんな長い小説を書くつもりでは無かったんです……。「まあ5000字行けばいいかな!」なんて思っていたら、8000字だったんです。
 改めて、「短くまとめる」ということの難しさを実感しました……(いつも140字にまとめるのに苦労しているので……笑)。


今作のテーマ

 ご察しの通り、「春」です。春といえば、変化の季節(と、思っています)。
 なので、「何かきっかけがあって、変わろうと思った主人公」が、「どういう風に変わるか」というのを探していく、という話を書こうと思いました。

 ……え、探してた? 探してませんね(あれ?)。

 というのも私、書いている途中で路線変更!がザラにあります。というかもう常です。気づいたら結末が変わっています。
 それは、キャラたちが勝手に動いてしまうからなんですね。「キャラが勝手に動く作品が一番面白い」という持論があるので、いいことだと思っているから、いいんですけど。

 結局、猪尾くんが変わったのか変わっていないのか、変わったとして、どんな風に変わったのか。それはわかりません。
 少なくとも、「人のために生きない」というのはやめたんじゃないかな、なんて。

 春は、新しい環境に身を投じる人が多いのではないでしょうか。中学生になった、高校生になった、クラスが変わった、転校した、社会人として会社に入った、転職をした、様々な人がいると思います。
 この話は、私含めそんな人たちに送る話です。楽しいことも辛いこともあると思います。それでも出来た縁を大事にして、何よりもまず自分らしく、生きていってほしいです。

 この話で、一人でも「新生活、頑張ろう!」なんて勇気づけることができていますように。


最後に

 というわけで、初めての作品裏話(?)でした! 今後もこんなペースで更新していけたらいいなぁ、と思います。
 次は、夏の話でも書こうかな。

 それでは、また次の機会にお会いしましょう!

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