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色をインテリアで活かす[認識編]

映えるお部屋、おしゃれなお部屋に憧れる方は多いと思いますが、インテリアコーディネートは暮らし方や活用方法に最適なものを選ぶ必要があります。


認識しやすく、暮らしやすく

白色で統一されたお部屋、おしゃれ
モノトーンの中に黄色が目立つお部屋、おしゃれ

☝どちらも素敵なお部屋です。
ただし、上の白いお部屋の方には注意点があります。

  • 家具と内装の色が同じで、高齢の方や視力が弱い方は近くへ寄らないと見えにくい可能性がある→ぶつかったり、転倒に注意

  • スイッチプレートなども壁面と同じ色だと、ぱっと見では場所が分かりにくい可能性がある→視力が衰えている方や、初めてその場に訪れる方にとっては認識されにくく、使用しにくい

長く住んでいる自宅では気にならないかもしれませんが、初めて滞在するホテルや、初めて入居するお部屋、特に高齢者施設では注意が必要な場合があります。


歳を重ねることで、見えにくくなる色がある(紫ヘアーの例)

歳を重ねることで、ほとんどの方が視力低下や見えにくさなどの問題が出てきます。

高齢の方で、紫色の髪色に染めている方を見たことがありませんか?
実は、紫ヘアーの方は自分では「グレーヘア」と認識している可能性があります。
高齢になると紫色がグレー~白色に見えるといわれています。
紫に染めているつもりはなく、自分にとっては「綺麗なグレーヘア」と認識されているかもしれません。

これ以外にも、グレー、青色、パステルカラーなども見えにくくなっているといわれています。
見えにくさは徐々に進行しているので、自分では気づきにくいかもしれません。



認識しやすい色にするには

床面や壁面と家具、壁面とスイッチプレート、扉面と扉レバーなど、隣接する物の色はコントラストの差をつけることで把握しやすくなります。
上で紹介したの黄色いソファの画像は黄色と黒/白のコントラストの差があるので、黄色いソファがより目立って見えています。

例↓

赤色は高齢者でも認識しやすめの色
白と黒のモノトーンも認識しやすい組み合わせ
白いドアには黒色のドアノブが良さげ


↓人によっては見えにくく暮らしにくいかもしれない

白と水色、コントラストの差は小さめ
穏やかな色彩だけど、高齢者施設には向かないかもしれない



さいごに

映えや好きなデザインの空間で過ごすことも大切ですが、それ以前に「暮らしやすさ」「過ごしやすさ」も考慮して家具や内装を組み合わせていく必要があります。
視力の問題は、歳を重ねることによってだれでも直面しやすい問題かもしれません。
高齢者施設では特に配慮が必要かもしれませんし、施設で働く方にとっても認識しやすい環境はより働きやすくなる可能性があります。
インテリアを調えて、過ごしやすさやQOLを上げましょう!


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