睡眠とインテリア[寝室の花粉対策]
花粉症時期は睡眠の質が低下しがちです。
花粉症による睡眠への影響と、インテリアでできる花粉症時期の対策についてご紹介します。
・花粉症で睡眠の質が低下する理由
花粉によって体のアレルギー反応が起こると、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、皮膚のかゆみ、目のかゆみなどの症状が出てきます。
睡眠時、室内の花粉量は外と比べて少ないですが、花粉によるアレルギー症状は夜も続いてしまいます。
睡眠時、鼻の症状があると口呼吸になってしまうことで浅い睡眠になりやすいですし、皮膚のかゆみや目のかゆみがあると夜間無意識に掻いてしまって翌朝起きた時に症状がひどくなっているという方もいらっしゃるかもしれません。症状がひどくなるとさらに不快感となり質の良い睡眠は得られにくくなってしまいます。
・花粉症は日中眠くなりやすい
眠くなる原因の1つが鼻づまりや鼻の症状です。口呼吸になりがちですが、口呼吸だと酸素量が不足傾向になります。酸素が不足すると眠気が引き起こされやすくなってしまいます。
また夜の睡眠の質が悪いと、睡眠が不十分のため昼間に眠気が出やすくなってしまいます。
さらに、内服の抗アレルギー薬によって眠気が引き起こされている可能性もあります。近年は眠気が出にくい薬もありますが、抗アレルギー薬の副作用や効果には個人差があることがわかっています。
過度な眠気があるようなら内服薬の変更や、点鼻薬・目薬、舌下免疫療法の検討をしてみてください。
・インテリアでできる寝室花粉対策
❶カーテン
カーテンにはさまざまな機能性を兼ね備えたものもあります。
その1つが「花粉キャッチ」機能です。
特殊な加工がされており、窓から入る花粉をカーテンがキャッチし、お洗濯によって洗い流すことができます。
❷就寝時の高さ
室内の花粉をゼロにすることは難しいです。
花粉は舞いやすく、日中のように室内で活動しているときは空気中に舞っており、就寝時など活動していないときは舞う範囲が低くなります。花粉やほこりが舞いやすいのは床面付近です。
就寝時、布団よりは脚付ベッド、ロータイプのベッドよりはハイタイプのベッド、一般的なベッドよりはロフトベッドの方が花粉の影響を受けにくくなる可能性は高くなります。
❸湿度
乾燥していると花粉は舞いやすくなります。
湿度の目安は50%前後です。水分を含んだ花粉は床面に落ちやすくなります。
さらに睡眠時の最適な湿度は50%前後です。加湿しすぎても睡眠の質は悪化してしまいますし、寝具にカビが生えやすくなったりと衛生的にも悪化してしまいます。
加湿器、除湿器をうまく使用しましょう。
さいごに
花粉症の方は睡眠の質が低下しやすくなります。
十分に睡眠がとれていないと、日中のダルさ、集中力の低下、さらには食欲増進やうつ症状、認知症リスクの上昇も引き起こされてしまいます。
花粉症時期は薬をうまく利用しつつ、室内対策も一緒に行うのがおすすめです。