【読書ログ】『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』 村田 沙耶香
こんにちは。
大きな台風が過ぎ去り、すっかり秋めいてきましたね。
すでに、冷えが気になって、裸足では過ごせなくなってきました。
さて、今週も、寝る前の15分を読書時間として確保しながら、ゆっくりゆっくり読み進めてきました。
今回も前回と同じく、BOOKHOTEL神保町さんのInstagramで紹介されていた本。
*本当、毎度絶妙に読みたくなるポストたちなので、気になる方はぜひフォローしてください!
手に取ったきっかけは、まさに・・・「30代女性が何を思い、どう日々を過ごしているのかが知りたい!」という理由。
もう本当に、冒頭から共感の嵐(笑)!!
ちなみに、私は「異様に早起き」だけはなくて、相変わらずお休みの日はとにかく遅くまでぐうたらしています(苦笑)。
それ以外も、「あ〜わかるな、この気持ち!」と思ったり、「そうそう! イマイチちゃんと言語化できてなかったけど、この気持ち、私にもある!」と思ったり・・・すごく楽しく読ませていただきました。
私が個人的に印象的だったり、ハッとしたところは2つありました。
1つは、「演技アラサー女子」の話。
超ざっくりまとめると(解釈違っていたら申し訳ないのですが)・・・「アラサーの独身女性」の典型であることから外れないよう、よくある「アラサー女子」像みたいなものに当てはめて喋ってしまっていた頃を、村田さんが振り返りながら書いておられるお話です。
そのなかの一文に、すごくハッとさせられたんです。
うわっ・・・そうかも。
コロナ禍で誰かとゆっくり話す機会もぐっと減ったので、誰かとアラサー女子特有の悩みについて語り合うということ自体は、私はさほどないのですが、それでも、自分の悩みを「年齢特有の悩みだろうな」の一言で片付けちゃっている節はあるなぁと思いました。
最近は特に忙しさにかまけて、自分と向き合うことを後回しにしてしまっていることも多かったので、今一度、小さなところから、自分の心の声にしっかりと耳を傾けていきたいものです。
それに、今回村田さんのエッセイを読んで感じたのが、「言語化」が素晴らしいということ。
私は、とにかく「言語化」が苦手(苦笑)。
自分の気持ちを上手く表せなくて、いつも「なんとなく」止まりです。
それがときどきちょっぴり・・・もどかしいような、スッキリしなくて気持ち悪いような。
自分の腑に落ちるまで、しっかりと自分の気持ちに向き合い、整理して、言語化することで、もっと自分の軸や芯を持って前に進める気がするんですよね…!
もうひとつは、「愚痴」の話。
愚痴は周りの人を不快にするから、口にすべきでないと言われてきたからか、誰かに愚痴をこぼしてしまうとちょっぴり後味が悪く感じる、私。
でも、村田さんのお話は、また違った見方を与えてくれたんです。
たしかに。
人生山あり谷あり。
ときに腹立たしかったり、悔しかったりする出来事もあります。
そして、そのひとつひとつに懸命に向き合うからこそ、汚い感情だって出てくるんです。
何気なく過ごすことだって、できるんですから。
そう思えたら、なんだか少し救われる気持ちでした。
と同時に、もうひとつすごく素敵なところが、ここ(↓)。
自分がそんな気持ちを抱えていきているように、周りの人だってそんな風に日々を一生懸命生きているんです。
だけど・・・そこに目を向けられるゆとりと優しさを、今の私はちゃんと持っているのだろうか。
村田さんの温かさや優しさを感じるとともに、自分に対してそう問いたくなる一文でした。
1つのお話の長さも比較的短めなので、忙しい方でもサクサク読み進められると思います。
共感したり、考えさせられたりした1冊なので、よかったらぜひ手に取ってみてくださいね♫
ではでは、今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!!
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