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【読書ログ】『カーテンコール!』 加納 朋子
今日から7月。
2022年も半分が終わったんですね・・・!
SNSでそう書いている方が周りに多く、「そうなのか・・・」とぼんやりしている今日この頃です。
月末月初は、やっぱりいつもより少し慌ただしい感じ。
が、私の読書欲は衰えることなく、仕事の疲れを読書で癒しております。
仕事でもパソコンと向き合って、夜はKindleで本を読む・・・となると、どうしても目の疲れが気になるのが、ちょっと悩みどころでしょうか。
さてさて、余談が長くなりましたが、そんな私が本日も読書ログをお送りいたします。
今回ご紹介する本はこちら。
以前にこちらの記事でご紹介した『一万円選書』のなかで紹介されていた本で、気になって読んでみることにしました。
舞台は、経営難で閉校するはずだった女子大、萌木女学園。
閉校を前にした度重なる救済措置にもかかわらず、卒業できなかった”ワケあり”の学生たちを集め、スパルタの寮生活が始まります。
注:この物語で描かれている寮生活は、規律が厳しいという意味合いではたしかに「スパルタ」ですが、読み進めるにつれて、その背景には一人ひとりの学生を思いやる気持ちが溢れていることに気づかされ、どことなく温かさを感じます。
エピソードごとに主人公が変わるスタイルで物語が進んでいきますが、どのエピソードも絶妙に続きが気になって、ページをめくる手が止まりません…!
(苦もなく、1冊さくっと読みきったぐらいです^^)
お話の中に出てくる学生たちは、とことん”ワケあり”です。
そして、なかにはそんな自分が嫌で、自分を責めて、自信がなくて・・・という学生たちもいます。
そんな彼女たちが、ルームメイトとの関わり、角田理事長との関わりから、少しずつ変化していく姿を見ていると、心にポッと暖かい光が灯るようでした。
「何者かにならなきゃいけない、でもなれない」
周りの期待、世の中で一般的に良しとされる価値観・・・といったものが気になって、私も20代の頃はよく悩み惑いました(あれれ、今でも?笑)。
ただ、この本の中にも出てきましたが、
「そんな自分が嫌だなぁ」
「なんか失敗したなぁ」
と思うなら、またそこからやり直せばいいんですよね!
そして、最後の角田理事長のお話まで読み終えると・・・
誰もが、いろいろな事情を抱えながら、そしてさまざまな困難や葛藤、ツラい出来事を乗り越えながら生きている。
いつも目にする姿だけでは分からないかもしれないけど。
それでも、今日ここにいるということが、すでにすごく尊いことだし、前を向いて歩いていこうとするなら、さらにすごいことじゃないか!
そんな風に思いました。
ちなみに・・・アイキャッチ画像はなぜ「ひまわり」にしたのかというと、本のなかに、ひまわりの花言葉とともに、素敵なメッセージが出てくるからです。
素敵なメッセージの詳細は、ぜひこの本で!
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!
【余談】
最近は専らKindle派ですが、とっておきのお気に入りの本たちは、我が家の本棚にしっかりと保管されています。
いつかどこかで書きたいなぁと思っているのが、「凛の本棚から1冊」的な記事!
しばらくは溢れる読書欲に任せて書いていきつつ、どこかで織り交ぜられたらなぁと思っています。