読売ジャイアンツ 2023ドラフト考察2(指名選手予想)
前回のnoteの振り返り
前回のノートでは、年齢分布やプロスペクトの観点から2023ドラフトで指名されそうなポジションを考察していきます。
詳しい内容については前回のノートを確認してもらいたいところですが、結論としては以下の通りです。これを元にして、支配下の具体的な指名選手を考察していきます。
指名人数
支配下で 投手 3人
野手 3人
支配下投手3人の内訳は
先発のできる左投手1人
高卒の右投手1人
早めにリリーフでできる左投手1人もしくはプロスペクトの右投手1人
支配下野手3人の内訳は
ホームランバッター1人
捕手1人
盗塁のできる選手1人
指名の優先度
まずは指名の優先度について考察していきます。
優先度 高 左投げの先発投手
ホームランバッター
優先度 中 高卒の右投手
早めに起用できる左投手(右投手のプロスペクト)
捕手
優先度 低 盗塁のできる選手
右投手(育成)
サードを守れる内野手(育成)
外野手(育成)
※高卒の野手は左打ちが優先
この優先度と今年の市場を元にして、ドラフトの支配下指名選手を1位から6位まで予想すると以下のようになります。
1位 ホームランバッター
2位 将来先発のできる左投手
3位 高卒右投手
4位 捕手
5位 早めに起用できる左投手(右投手のプロスペクト)
6位 盗塁のできる選手
左投手を1位で指名する可能性も大いにありますが、今年は大学生投手が豊作であり2位でいい左投手が獲得できると判断しました。また近年野手の需要が高まっており、2位以下では将来ホームラン王になることを期待できる選手を獲得できない可能性もあるのでこの順になっています。
この予想を元に、各順位の予想選手を2人ずつ紹介していきます。
指名予想
1位
候補1人目 佐々木 麟太郎 選手(花巻東高校)右・左
言わずもしれた2023ドラフト最注目の選手の一人。恵まれた体格から規格外の打球を放つ姿は将来のホームラン王となる素質を十分に持っていると感じます。
恐らく重複指名になると思いますが、是非とも指名してもらいたい選手です。
候補2人目 真鍋 慧 選手(広陵高校)右・左
佐々木選手と並びBIG3と評価される選手。恵まれた体格から規格外の打球を放つ姿は佐々木選手と同様に将来のホームラン王となる素質を十分に持っていると感じます。ただ同じ左打ちのファーストでは、本拠地が東京ドームである関係上打力が優れている佐々木選手が優先されるのではと考えます。
しかし佐々木選手をクジで外してしまった場合は是非とも指名してもらいたい選手です。
2位
ジャイアンツ2巡目指名までに細野選手、武内選手、前田選手、東松選手が指名されていると予想した上での予想です。
候補1人目 古謝 樹 選手(桐蔭横浜大学)左
神奈川リーグや神宮大会で結果を出している左投手。8月にはジャイアンツ三軍を相手に5回無失点の好投を見せています。また大学日本代表にも選出されており2023ドラフトの左投手の中では屈指の存在であることは間違いありません。左投手の先発候補が少ないチーム状況に非常にマッチする選手だと思います。
候補2人目 高 太一 選手(大阪商業大学)左
同じく2023ドラフト候補の上田選手と共に関西6大学リーグの強豪校を牽引する左投手。クセのないフォームから力強いボールを投げ込み、リーグ戦や神宮大会でも好投を続けています。古謝選手と同じく左投手の先発候補が少ないチーム状況に非常にマッチする選手だと思います。
3位
候補1人目 木村 優人 選手(霞ヶ浦高校)右
185cmの長身から最速150km /hを投げ込む好投手。高水準のストレート、スライダーを中心にゾーンに投げ込んでいくスタイルです。甲子園は未出場ながらもU18にも選出されており、その実力が高く評価されている印象です。今年は大学生の上位候補選手が多数おり、この順位まで残っているのではないかと予想します。
候補2人目 坂井 陽翔 選手(滝川第二高校)右
186cmの長身から最速149km /hを投げ込む右投手。バランスのいいフォームからストレートだけでなく多彩な変化球を自在に操る選手です。こちらも甲子園未出場ながらU18の一次候補にも選出されています。また高校入学から最速が20km /hほどアップしており、伸び代がある選手です。
他には日當選手も候補として考えていましたが、過去の指名からこちらの二選手が優先されると考えました。
4位
候補1人目 鈴木 叶 選手(常葉大菊川高校)右・右
セカンドスローが最速1.8秒台を記録する強打の捕手。センバツではチームは初戦敗退でしたが、攻守に渡り存在感を放っていた選手です。現在ジャイアンツの25歳以下の支配下捕手で打撃に特徴のある選手がおらず、打撃でも期待できる捕手が指名候補となります。高卒野手では左打ちの選手が補強ポイントですが、候補がいないため鈴木選手を予想しました。(
寺地選手がプロ志望ならそちらになるかもしれませんね。)例年4位あたりで高校生捕手が指名されており、この選手も4位あたりで指名が予想される選手です。
候補2人目 萩原 義輝 選手(流通経済大学)右・左
セカンドスローが最速1.8秒台を記録する強打の捕手。東京新大学野球連盟では2度のベストナインに輝き、リーグ戦では21秋以降の全てのシーズンで打率3割・出塁率4割5分を超えています。また2022大学選手権では神奈川大の神野選手(現東芝)からホームランを放っている選手です。
大学卒捕手の育成選手では打撃に特徴のある前田選手や萩原哲選手もいますが、二軍でもあまり起用されていません。そのため萩原義選手を指名予想しました。ネックなのは同じ苗字の捕手がいることとチームが不祥事で活動停止になっていることでしょうか。
5位
候補1人目 三浦 克也 選手(東京国際大学)左
最速149km /h のストレートと切れ味鋭いスライダーを投げ込む左投手。大学でもリリーフとして登板し多くの三振を奪っています。大学では3年春から登板し、4年春リーグでは奪三振率14.92を記録しています。まだまだ伸び代もありつつリリーフとしてすぐに起用できる可能性を持つ選手です。
候補2人目 平元 銀次郎 選手(日本通運)左
180cmの長身から力強いストレートを投げ込む左投手。社会人では先発・リリーフ問わず活躍しています。また都市対抗でも登板し能力の高さを発揮しました。最速151km /hのストレートは威力抜群です。リリーフとしてならすぐ起用できる可能性を秘めている選手です。
もし5位で指名されるのが右投手であれば
高卒なら 平井選手(駿台甲府高) 早坂選手(幕張総合高)
大卒なら 後藤選手(東北福祉大) 木村選手(九州共立大)
あたりが候補になると予想します。
6位
候補1人目 福島 圭音 選手(白鵬大学)右・左
圧倒的なスピードを誇る外野手。今春リーク戦では8試合に出場し脅威の20盗塁をマークしています。打撃面でも今春リーク戦で打率5割を超え首位打者に輝き、出塁率も21年秋リーグ戦以降の全てのリーグで3割5分以上を記録していることから、代走以外での出場の可能性を秘めた選手になります。
候補2人目 松浦 佑星 選手(日本体育大学)右・左
昨秋まではドラフト上位候補と呼ばれていた俊足巧打の内野手。富島高校時代には甲子園にも出場し、当時から俊足を生かしたプレーをしていました。今春リーグ戦では怪我の影響もあり思うような成績を残すことができませんでしたが、大学代表候補合宿の50m走で全体2位の5.95秒をマークするなど足の速さには定評があります。
体の状態が万全であれば高い順位で指名される可能性もあり、6位までには残っていないかもしれません。
これで以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。