読売ジャイアンツ 2023ドラフト考察
はじめに
2023ドラフトまで残り1ヶ月と少しとなりました。
応援している読売ジャイアンツがどんなドラフトを展開するのか気になったため、自分なりの観点で考察しようとした次第です。まず今回はドラフト戦略を考察し、次回で具体的な指名選手を予想しようと考えています。
※データは全て9月9日現在のものとなっています。
どのように考察していくのか
考察は以下の2つで行います。
考察① ドラフトで指名する人数の予想
プロ野球の基本として、入団する選手がいれば大体同じ数だけ退団する選手が出てきます。今回は入団する選手の数と退団する選手の数がほぼ同じであることを前提として、今シーズンで退団する選手を予想し、入団する選手の数を考察します。
考察② 補強ポジションの予想
年齢分布表や今シーズンの活躍などを参考に、ドラフトで補強すべきポジションを考察します。
考察① ドラフトで指名する人数の予想
年齢分布表を見る
まずは読売ジャイアンツの年齢分布表を見ていきます。
自分で分かりやすいように表を作成しているので、見づらかったり誤りがあるかもしれません。年齢は今年の満年齢にしているつもりです。
表の見方を説明します。
ポジション・年齢ごとに選手を記入しています。早生まれの選手は名前が斜体になっています。赤文字で記入している選手が育成選手です。
またフォントが明朝体(細い文字)になっている選手が戦力外予想の選手です。(育成再契約予想の選手も含みます。)
理由は以下で説明します。
戦力外予想
年齢分布表を見るだけでは分かりにくいので、戦力外予想をした選手のみピックアップしてみます。
上の表に出ている支配下選手の戦力外理由について、1人ずつ説明していきます。
投手
1人目 鍵谷 選手
今年で33歳の鍵谷選手。トレードで入団してから長期に渡ってジャイアンツのリリーフ陣を助けてくれていました。しかし今シーズンの一軍登板は13試合で11.1イニングのみとなっています。二軍では登板しつつもリリーフ陣が苦しい一軍に呼ばれないということは、一軍の戦力として計算されていない可能性が高いです。
よって今シーズンでの戦力外を予想しました。
ただ三上選手の状態次第では、三上選手が鍵谷選手の代わりに戦力外となる可能性もあります。
2人目 高木 選手。
今年で34歳の高木選手。一軍の連続無敗記録を樹立したり記録にも記憶にも残る選手です。今シーズンも育成契約から支配下登録されましたが、2020シーズンから今シーズンまで20登板を一度も超えていないことから今シーズンでの戦力外を予想しました。
3人目 田中豊樹 選手
日ハム戦力外からジャイアンツのリリーフを助けてくれていた30歳の田中選手。昨シーズンは一軍登板なし、今シーズンは15登板にとどまっています。25歳前後の右投手が多数在籍していることから田中選手より優先される投手が多数いるため、今シーズンでの戦力外を予想しました。
4人目 畠 選手
3月に右肘の手術を受け、7月ごろに復帰した畠選手。3軍や2軍で登板を重ねていますが、まだ畠選手の持っている力を出しきれていないように感じます。よって畠選手は育成契約になると予想しました。
5人目 鍬原 選手
2017年ドラフト1位で入団した鍬原選手。昨シーズンは49試合に登板するも今シーズンは5登板になっています。鍬原選手と同じ右サイドで球速が鍬原選手よりある船迫選手の入団もあり、今シーズンでの戦力外を予想しました。
6人目 堀岡 選手
今年で25歳の堀岡選手。3月に支配下に復帰しましたが、今シーズンの登板は3試合にとどまっています。まだまだ期待の選手ですが、トレードで加入した小沼選手という同い年で同タイプの投手が在籍しており、年下の右腕にリリーフ候補がいることから今シーズンでの戦力外を予想しました。
7・8人目 山田 選手 代木 選手
現在2人とも怪我で登板できていないことから、育成契約になると予想しました。
9人目 石田 選手
高卒2年目の石田選手。2軍でもあまり結果が残せていません。横川選手のときのように育成契約になると予想しました。
内野手
1人目 松田 選手
今シーズンよりジャイアンツに加入した松田選手。若手に好影響を与える側面があるかもしれませんが、一軍での戦力としては計算できないため、今シーズンでの戦力外(引退)を予想しました。
ただ複数ポジション守れることから中島選手より優先される可能性があります。その場合は中島選手が戦力外予想です。
2人目 香月 選手
2021年に短期間ながらインパクトを残した香月選手。今シーズンは一軍出場なし、昨シーズンは15試合出場にとどまることから、今シーズンでの戦力外を予想しました。
3人目 増田大 選手
代走のスペシャリストとして活躍している増田選手。しかし近年代走の1番目は重信選手となっており代走の序列が下がっている印象です。また2021シーズンから今シーズンまで15盗塁を記録できておらず、今シーズンでの戦力外を予想しました。
外野手
松原 選手
天才的なバットコントロールを披露する松原選手。しかしここ2年間は本来の実力を発揮できずにいます。同じ右投げ左打ちの外野手である岡田選手が一軍で活躍し始めていることから、松原選手の序列が下がっている印象です。トレード候補でもありますが、今シーズンでの戦力外を予想しました。
ドラフトで指名する人数
戦力外予想より、ポジションごとの人数減少は次の通りです。
投手 支配下9人 育成2人
捕手 育成1人
内野手 支配下3人
外野手 支配下1人 育成2人
育成再契約の4選手と来年の育成から支配下契約になりそうな京本選手・ルシアーノ選手・加藤選手の3人分を加味し考察①のまとめです。
2023ドラフトでは
支配下で 投手 3人
野手 3人
育成で 投手 2人
野手 3人
指名されると予想します。
考察② 補強ポジションの予想
考察①で人数については予想しましたが、各ポジションで期待できる選手がいるかどうかは変わってきます。そこで考察②では、2つの観点から補強ポジションの予想を行います。
年齢や左右から見た補強ポイント
まずは考察①であった年齢分布表をもう一度見てみます。
○ 投手
数が圧倒的に多いのは、23〜25歳の右投手。先発・リリーフ共に豊富な印象。
よって大学生・社会人右投手を獲得するなら圧倒的な実力を持つ選手のみ。
支配下で育成に時間のかかる22歳付近の右投手はあまり獲得しないと予想。
逆に高卒の支配下右投手が少ないためここは補強ポイント。
左投手は各年齢バランスよく分布。
しかしリリーフで起用されている選手が多く、一軍で先発するのを期待できるのは横川選手と井上選手のみ。
よって年齢に関わらず先発で起用できそうな左投手は補強ポイント。
またリリーフで早く起用できる選手も補強ポイントか。
育成は右投手が4人減、左投手は減なしなので、基本は右投手か。
○野手
19歳の内野手が7人おり、高卒で野手を補強するなら左打ち。
岡本選手が5年後33歳なので、その時期までに岡本選手の後釜となりうるスラッガー系の選手も補強ポイント。
支配下の捕手が他球団より少なく正捕手の大城選手が31歳なので、数年後に試合に一軍の出場できる捕手か5年後に主力になりうる捕手が補強ポイント。
増田大選手を戦力外にした関係で内外野問わず盗塁のできる選手が不足。
育成は外野手を2人戦力外にしているので、外野手を2人。捕手を支配下で獲得するなら内野手を1人。(二遊間を除く)
各ポジションのプロスペクトを踏まえた補強ポイント
○投手
右投手の25歳までには先発リリーフともにプロスペクトが多数在籍。もし指名するなら現段階でプロスペクトたちに匹敵する実力をもつ選手。
左投手は井上選手、横川選手、代木選手あたりのみ。
よって補強ポイントは左投手。
○野手
秋広選手をはじめ、二遊間の門脇・中山選手や外野の浅野・萩尾・岡田選手など各ポジションにプロスペクトが多数在籍している。
しかしこの中で一・二軍で活躍している純粋なホームランバッターが一人もいない(秋広選手や菊田選手が純粋なホームランバッターと呼べるか微妙)ため、将来ホームラン王になれる素質を持つ選手が補強ポイント。
個人的には、三軍のティマ選手や相澤選手にかなり期待しています。
特に相澤選手は来年二軍のスタメンになっているかもと思っています。
2つの観点を合わせた補強ポジションの予想
投手は先発をできる左投手と高卒の右投手。
野手はホームランバッターと捕手。(高卒をとるなら左打ち)それに盗塁のできる選手。
考察①と②を踏まえたまとめ
支配下投手3人の内訳は
先発のできる左投手1人
高卒の右投手1人
早めにリリーフでできる左投手1人もしくはプロスペクトの右投手
支配下野手3人の内訳は
ホームランバッター1人
捕手1人
盗塁のできる選手1人
育成選手の内訳は
右投手2人
サードを守れる内野手1人
外野手2人 が指名されると予想します。
これで終わりになります。
最後まで見ていただきありがとうございました。