Vol.3.10 去り際の言葉は「12時間後にお会いしましょう」
学生時代は、学業と部活(運動部マネージャー)、そしてアルバイトと今では考えられない若さ故にできる多忙ルーティンをこなしていた。
私は飲食店で接客業のアルバイトをしていたが部活もしていたので、夕方からラストのまでのシフトが多かったが、部活がない日は1日中バイト先に生息しているいう事も珍しくなかった。
そのお店は年中無休でお盆やお正月といった繁忙期になるともうお店は限界までフル回転し、我々従業員はマグロの如く走り回った。
そんな中で、私を含め従業員の中ですっかりラスト要因に定着した面々で帰り際にある言葉が定着した。
それがこの記事のタイトルである「12時間後にお会いしましょう」だ。
例えば、12時からのシフトだとすると閉店後の片付けが終わるのが夜中の0時で、その次の日も12時からで終わるのが夜中の0時といったことがあったことから生まれた言葉だった。
きっと、お互いの苦労を分かち合うのと労い、明日への希望を鼓舞することから生まれたに違いない。
繁忙期になるとそんなシフトが日常茶飯事だったので、その期間のお盆休みやお正月を「なにそれ、食べ物?」みたいな感じで捉えていた。
それが今では、大晦日には年越し蕎麦をすすり、ジャニーズのカウントダウンライブを観ながら新年を迎え、お節をつつきながら格付けを見るという絵に描いたようなお正月を過ごさせてもらっている。
たった4年間だったがあの多忙な経験をしたからこそ、のんびりとしたお休みをありがたく過ごさせていただいている。
最後に飲食店で働くすべての方に最大の敬意をはらい、今回の記事を終わらせていただきます。