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わたしは、どんなバッグを持っている人として記憶されたいか

みなさまこんにちは。一気に冬らしくなりました。大好きな秋はどこへいってしまったの。もう去ってしまったのでしょうか。お風邪など召されていませんか。気温差って結構体に負担がかかります。どうかご自愛くださいね。

11月初旬、秋が訪れた頃あきやさんのお教室に参加し、約二週間が経過しました。

PDCAの「D」が著しく苦手、店員さんに会うことが無理、コンビニエンスストアにすら入るのにびくびくしているような女ですが、お教室後、私は堰を切ったように試着旅を始めました。
怖くない、怖くない!と自分に暗示をかけ、叶姉妹さまの番組を片耳イヤホンをしながら(応援されながら)、お店に入るようにしました。

お歳暮のついでに百貨店をうろうろしました。ハイブランドをいつも指を咥えて店外から眺めていましたが、今の私は違う。上記の自己暗示とともに入店。「こういうサイズのものを探しているのですが、手に持ってみていいですか?」「こちらを見せていただけますか?」など、具体的に自分がしたいことを伝えると、それプラスアルファで店員さんは、ネットでは知ることができない、さまざまな世界を教えてくださいました。

たとえば、「これは柔らかい上質な皮だけれども、日本の湿気が多い環境だとカビやすかったりもします」とか。「同じサイズ感でもっと軽いものはこちらです」とか。商品を検索するという意味ではネットが非常に便利だけど、PC上で一覧で見る世界と、実際店舗にいって、手にとって、お話を伺ってみるのとは、まったく違う体験なのだなと痛感しました。

どのお店でも、店員さんはもちろん全く怖くないし、むしろ優しすぎるくらいでした。店員さんの優しさ、そしてアパレルのお仕事の大変さを存じておるゆえ(この件は別の機会にnoteに書こうと思います)、私なんかに時間を使って欲しくないとか、休憩時間は大丈夫だろうかとか、色々ぐるぐると考えてしまい、私がお店が怖いというのは、店員さんにご面倒をかけるのが大変申し訳ない、ごめんなさい、という気持ちがいっぱいで「私、お店、入る、無理」の思考になってしまったのでは・・という気づきもありました。



20年前に私が勤めていた会社の同僚の訃報がありました。
ずっとお会いしていないけれど、お知らせが届くことがありがたく思いました。当時から持病があるとは聞いていましたが、そうか。。と寂しく思いました。

その同僚女性とは20年お会いしていませんが、知らせを聞いた時、真っ先に思い浮かんだのが彼女の持っていた素敵なピンク色のフェリージのショルダーバッグでした。はっきりと覚えています。私は彼女をきっかけに上質なナイロン製のバッグに惹かれるようになり、アニヤハインドマーチの仕事用バッグを買いました。これを機に、別の同僚のことも思い出してみることにしました。すると、思い出すのは服装ではなく、バッグのことばかりでした。Aさんはマークジェイコブスの赤色のトート、Bさんは白黒のモノグラムのコーチだった。というようにどんどんバッグの記憶が蘇ってきました。

こうゆうことか・・・・!!!!!!

あきやさんの「バッグは自己紹介」というお言葉が、はっきりと分かりました。その方の性格や思い出以外、実際にその方について思い出す物質が、バッグなのです。これには驚きました。

と同時に、私は焦りました。

私が持っているいくつかのバッグ。私自身がそもそも、私の記憶に刻んでいるだろうか。機能を最優先にするばかりで、本当に愛せているのだろうか。もし私が死んだ時に、どのバッグをもっている人として記憶されるのだろうか。青ざめました。

一緒に連れていきたいバッグを持ちたい欲が最高に高まりました。

でもまって、、「私が出かける」とは何を指しているのか?今まで機能を優先するあまり、そこから棚下ろす必要がありました。
そもそも、家にステイする以外のアクティビティは全て「出かける」と分類されるのではないでしょうか。多分。

・自分が楽しむだけの行為(散歩、一人での映画鑑賞など)と、
・他者と関わる行為(仕事、稽古、会食など)
「出かける」と一言でくくって言ってしまうけれど、分類が色々ある気がします。ここにお子さんがいらっしゃる方はもっと分類が増えるかもしれません。

今日現在、私が家から出て向かう場所を適当に列挙してみることにしました。

・買い物に行く 
・稽古にいく 
・病院に行く 
・実家 
・ディズニーランド 
・さんぽ 
・カフェ 
・友人に会う
・図書館 
・着物で会に出席
・結婚式やパーティー(年に1度くらい)
・旅行

家にあるバッグがどの用途に適合するのか、仕分けをしました。
すると・・ぜんぜん わくわくしない(笑

ワクワクするのは、旅行用のグローブトロッター。10年前くらい?消費税が上がる前のタイミングで、限定色のネイビーを思い切って購入しました。
機内持ち込みサイズなのに、数ヶ月海外滞在を共にしてくれた、最愛の子です。旅行の機会が減りましたが、着物と大荷物があるときに使っています。

それ以外のバッグは、機能は素晴らしいのだけれども、という「だけど」がついてしまう。

私に今必要なものはなんなのか。深く考える必要がありました。
演歌は欲しい、でも今じゃない。これはじっくり時間をかけて探したいと思っています。具体的には、ビンテージのフェラガモのを探したいと思っています。

仕事を退職したことによりA4が入るとかPCの重さに耐えうる素材とかを考えないことにしました。大きいバッグに、PC、ストール、なんならシワにならないジャケットも入れられることが吉と思っていたけれど、たまにそうゆう日もあるかもという程度に考えてマストから外しました。

私に必要なのは、気軽にどこへでも連れて行ける、少しかしこまった席でも大丈夫、ディズニーランドも大丈夫な愛されミニバッグ。ヨイショ、と持ち上げなくても軽々もてるサイズ感。フットワークが軽くなるようなふわり感。

そうとにかく、自分を軽くしたい、そしてこれは演歌にたどり着くまでの助走!演歌はそのあと!そう思って、10日間猛烈に探しました(汗

そして、、謎に発揮された集中力でフルラのレザーミニバッグを購入しました👜✨黒色、オケージョンも大丈夫。なにより軽い。

お教室後に買ったバッグがザ・演歌ではないけれど、すぐに演歌にたどり着けないところが私っぽくて、それでいいと思っています。そのミニバッグに詰めるお財布やポーチなど、さらにミニマムな世界を構築中です。このあたりもまたご報告できたらと思います。

長くなりました。お教室から二週間の私の変化でした。
読んでいただきありがとうございました。












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