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人生で大切なことはスーパー戦隊から教わった【第二話】ヒーローだって失敗する〜特捜戦隊デカレンジャー
子どもの頃に親しんだスーパー戦隊の中で、特に印象に残っている作品を3つご紹介していきます。
第一話 本物のヒーローとは?〜激走戦隊カーレンジャー
第二話 ヒーローだって失敗する〜特捜戦隊デカレンジャー 〈今回〉
第三話 未来をつくるのは誰かじゃなくて自分〜未来戦隊タイムレンジャー
今回ご紹介するのは、特捜戦隊デカレンジャーです。スーパー戦隊の中でも人気が高く、今年、放送開始から20周年を記念して新作も制作されています。
モチーフとなっているのは、“刑事(デカ)”で、宇宙規模で繰り広げられる難事件を個性あふれるデカたちが解決していくというストーリー。
まさに刑事ドラマっぽく、ミステリー仕立てで面白いというところもあるのですが、全く別の意味で、私が強く印象に残っている話があります。
それは、Episode 3 パーフェクト・ブルー、Episode 4 サイバー・ダイブ です。
猪突猛進・ド派手なキャラのデカレッドに対し、クールで完璧主義のデカブルー。感情のおもむくまま勢いで突き進もうとするデカレッドに、「プロとして100パーセントをめざすのが当然で完璧であるべき」と強く苦言を呈します。
そんな時、誘拐事件が発生。身代金(星ひとつ消滅させられる特殊な鉱物)と人質の交換という重大な場面で、デカブルーはまさかの大失態。身代金は奪われ、人質も救出できませんでした。
デカブルー落ち込む落ち込む…。「俺の気持ちなんかわかるはずない」と失敗を引きずりまくりのデカブルーを見かねたデカレッドがこう叱咤します。(飛び蹴り付きで)
俺なんかいつも失敗してばっかだからな。あんなことでいちいち落ち込んでる奴の気持ちなんか全然わかんねーよ。
そして、デカブルーがなかなか進めようとしない仕事(デカブルーの得意分野でデカレッドの不得意分野)を引き受けて、
悩んでるお前よりは、バカでもやる気満々の俺の方が100倍マシだ!
この言葉で自分を取り戻したデカブルー。(デカレッドへのグーパンチ付きで)
得意のコンピュータースキルを生かして超高速で犯人のアジトを突き止め、事件は無事解決します。
私がこの話から学んだのは、誰でも失敗する。そして失敗しても人生終わりじゃないっていうことです。ちゃんと巻き返せるんです。
努力のしかたが比較的わかりやすかった学生に比べて、社会人になると、求められることが複雑で、なんなら人によって評価するポイントも違っていて戸惑うことばかり。一度ヘマしたらもう居場所がなくなるんじゃないかと、特に新人の頃はいつも何かに怯えていたように思います。
そんな時はこの話を思い出して、自分を落ち着かせていました。
大丈夫。成績優秀で超エリートのデカブルーだって失敗する。そして、失敗しても今までの自分の経験やスキルが消えてなくなるわけじゃない。努力したことが無駄なわけじゃない。懸命に取り組み続ければ道が拓けると。
完璧じゃないからこそ、私の心のヒーローになってくれたデカブルー。デカブルーを励ましたデカレッド。今でも失敗が怖くなったら、勇気をもらっています。ありがとう。