
2025/2/10
村上春樹ではなく、寺山修司の本を持った。
涙袋のラメが取れたのは、映画館で泣いたからだった。
白金のバスに乗ると、大人びた子どもたちの会話を聞くことが出来る。
ちょっと気疲れ。でも、別れ際にまた明日ね、気をつけてね、今日はありがとうって言えれば、はなまるまんてん。
写真は照明だけど、ゆきみたい。私はどうすればいいのかな。どうしたいのかな。
観た映画の感想。疲れてるから書くのよそうかと思ったけど、やっぱり書いておきたい。
『型破りな教室』Christopher Zalla
この小学校には、パソコンがない。図書室もほとんど本が置かれていない。でも型破りな先生は、「それなら自分たちで考えてみよう」と言う。この先生の姿勢に、私は嬉しくなった。希望と失望。夢と現実。それでも子ども達は子ども達だった。私は公務員になろうと思っていたけど、そのことについても、思い直すきっかけになった。テストのための勉強はつまんないものね。
プレゼミで自由に発言してくださいと言う先生のことを思い出した。型破りな先生は、挙手をせずに発言したニコとハイタッチをした。たしかに、手を挙げなければ発言できない、指されなければ発言できない教室、世の中は、息苦しいな。おかしいな。それじゃあいつまで経っても自分から喋れないよ。
『映画を愛する君へ』Arnaud Desplechin
映画は人生の一部。映画は現実そのもの。映画を見ながら、映画について思考を巡らせた。映画について語るみんなが、楽しそうだった。今度来たら、パンフレットを見たいな。デートシーンは、印象的。あと大学生と一人の女性との、レストランでの会話。初対面の女性に、質問をしていいですかと聞いて、教えるのが仕事なのよと答える、素敵なシーン。
映画は写真を見ているようなものと女性は答える。たしかに。映画は動く写真だ。自分の人生を辿るようにアルバムに魅入る、小さな女の子を思い出した。
初めて映画館で見た映画は?と聞かれたら私は、ドラえもんか、『ジョン・カーター』か、どっちかなぁ。