【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』22
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第2章 具体と抽象とは何か?
抽象化とは「マジックミラーを破る」こと
抽象化ができていない
→抽象度の高い上位の世界が見えていない(=暗黒の世界になっている)具体の世界から抽象の世界を見上げたとしても、何かあるようには見えない
抽象の世界が見えている人は、具体の世界も見ることができる
具体の世界しか見えていない人
問題解決の場面の例
これまでの知識と経験に頼った解決方法(図27)
→思考停止の解決策(必ずしも悪いと言っているわけではない)
抽象の世界を含んだ解決策(図28)
→前例の目的や背景という属性を抽出することで抽象化する規則や常識を抽象化して考えられる人は、メタの視点から規則や常識をとらえる
→次世代の常識をゼロベースから作り上げることができる
感想
前例主義といっても、いろいろレベルがありそうです。
イギリスの経験主義は、単なる前例主義ではなく、人間は常に最善の判断をするものであり、その判断の背景・根拠・理由を探り、いまの問題の解決策を探す、といった態度だと聞いたことがあります。
孔子だと「温故知新」という言葉がありますが、これも、ただ昔の事例を引っ張り出していまの事例に当てはめるのではなく、過去の事例にある背景などを考え、「いま」に適合した解決策を生み出していく行為そのものなのでしょう。
そのことを考えると、抽象化というのは、前の世代の人たちの考えの良質なエッセンスを抽出し形を変えていまに伝える、ということなのかもしれません。
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