
西オーストラリアの観光地・ブルームの魅力とは?リアルな生活体験談
私が2024年7月~11月まで住んでいた西オーストラリアの街・ブルーム。
前回は私の実際に経験をもとにブルームの仕事探しや家探しなどをご紹介しました。気になる方は「なぜ私はブルームを選んだのか?ワーホリの仕事や家探しについて」をご覧ください。
今回は、ブルームのシーズン情報をはじめ、実際に生活してみて感じたこと、ブルームをおすすめしたい人などをご紹介します。
Broome(ブルーム)のシーズンについて

まずはブルームのシーズンについてご紹介します。繁忙期と閑散期については以下のとおりです。
繁忙期:5月~10月(ドライシーズン)
閑散期:11月~4月(ウェットシーズン)
ブルームは大きく繁忙期にあたるドライシーズンと、閑散期にあたるウェットシーズンに分かれます。
ドライシーズンは最高気温が30度前後と過ごしやすく、雨も少ないのが特徴です。湿気もあまりないのでとても過ごしやすかったです。ただ朝晩は少し冷え込むのでカーディガンを羽織っていました。この時期は観光客もたくさん訪れ、多くの人でにぎわっています。どのお店やホテルも忙しくなるため、たくさんの場所でワーホリの子が働いています。
ウェットシーズンに入ると、気温は35度前後まで上がって暑いうえに、一気に湿気が多くなります。家からほんの少し出ただけでも蒸し暑さで汗が止まりませんでした。そして、雨も多くなり激しい雷雨になることもあります。
また、閑散期に入ると一時休業するお店が多かったです。特に2月頃はほとんどのお店が閉まっているようです。閑散期は、観光客も少なく天気も雨が多いため、ローカルの方たちは地元に帰省したり、何もせず静かに過ごすことが多いそうです。
Broome(ブルーム)の魅力とは?

ここからはブルームの魅力についてご紹介していきます。
・景色が最高にキレイ
ブルームは自然が最高にきれいです。海はターコイズブルー、土の色は赤茶色、そして言葉では表せないほど美しいサンセットなど…。ここでしか見られない景色を思う存分楽しむことができます。特にCable Beach側ではトロピカルなリゾート地の雰囲気を楽しむことができます。
あとドライシーズンの満月後3日間限定で「月の階段」という自然現象を見ることもできます。
・年中温かい
オーストラリアのなかでも北の方にあるため、年中温かいのも魅力の一つです。オーストラリアの冬にあたる6月から8月頃も最高気温は30度前後とかなり過ごしやすくなっています。寒いのが苦手な方にとっては年中過ごしやすい環境だと思います。
・お金を貯金しやすい
ブルームでは時給が全体的に高いのと、ほとんどお金を使うところが無いのとため、お金が貯まりやすいです。(ただしスーパーやレストランなどは都会に比べると全体的に高めです。)
時給が高いことは有名なようで、各国のワーホリの子が集まってシーズン中にたくさん働いて貯金をし、その後ロードトリップや別の国への旅行を楽しむ子が多かったです。
また、することがあまりなく暇と感じる子も多い、早くビザ延長のカウントを稼ぎたいという子は、仕事を掛け持ちをしている子が多かったです。
私は、セラピストの仕事が8時半から17時までと時間的に掛け持ちを探すのが難しかったため、1つの仕事だけで過ごしていました。ただそれでも時給がかなり良かったため、一番忙しい月で月収は約7000ドル(週5日8時間)ほど。今まで色々なエリアで働いてきましたが、1つの仕事だけにも関わらず1番給与は良かったです。
・ホスピタリティジョブで2nd.3rdビザが取れる
ブルームでは2025年3月の時点では、ホスピタリティジョブをして2ndや3rdビザの延長が可能です。そのため、カフェやレストラン、ホテルなどたくさんの場所でビザ延長目的のワーホリの子たちが働いていました。
※なおビザに関する情報については、定期的に更新されているため、最新の情報については政府の公式サイトで確認してください。
Cable Beach側かTown Beach側どちらに住むかによって生活のしやすさが変わる

ブルームは大きく分けて、Cable Beach(ケーブルビーチ)側かTown Beach(タウンビーチ)側の2つに分かれます。Cable Beach側かTown Beach側どちらに住むかによって生活のしやすさが大きく変わります。それぞれメリットとデメリットがあります。
Town Beach(タウンビーチ)側

スーパーやドラッグストアなどの一通りのお店があるため、生活はとてもしやすいです。ホテルやカフェ、レストラン、映画館などもあり、仕事も見つけやすいエリアです。ただ治安は良くないです。
Cable Beach(ケーブルビーチ)側

ホテルが多い観光リゾートエリアです。ビーチが近く、観光客も多いため、比較的治安もいいです。この辺で仕事と家が見つかれば、リゾートっぽい暮らしができると思います。
ただこの辺の家は全体的に家賃が高く、スーパーやショッピングモールなどがかなり遠くなります。
Djugun(デュガン)やBilingurr(ビリンガー)などの北側エリア
ブルームの北側に広がっている住宅街エリアです。こちらは住宅街なこともあり比較的静かで、タウンビーチやケーブルビーチの間に位置するためどちらにもアクセスはしやすいです。
ただ、この辺は公共バスが走っていないのと歩くとなるとス濃い遠いなと感じる距離なので、どこに行くにも車や自転車、イースクーターなどが必要となります。
そのほかBroome(ブルーム)での生活について

ここからはブルームでの生活に関する情報をご紹介します。
・ブルームの街全体に信号はない
ブルームでは、車の交通量はそれなりにありますが、信号は1つもありません。交差点に関してはすべてラウンドアバウトのみです。
・歩行者と自転車が通れる専用道路がある
車の交通量が多い場所だと、道路の左右どちらかに歩行者や自転車、イースクーターが通れる歩道がほとんどの場所で設置されています。そのため歩きや自転車などで移動するときはその道路を通ると安全です。(最初全然知らなくて車がめちゃ通る道路の端っこを歩いていました。)
ただこの歩道、基本左右どちらかだけで突然反対側になるので、その場合は道路を渡って反対側に行く必要があります。
・スーパーはColesとWoolworthsがあるためかなり便利
スーパーはタウン側にWoolworthsとColes、ケーブルビーチの南の方にIGA Xpressがあります。リモートエリアにはなっていますが、どちらのスーパーもあるため、欲しい食材はたいてい手に入りました。
ただ、都心に比べると物価は少し高めです。あとタイミングによっては一部の棚がガラガラでほとんど何もないこともありました。
なおColesとWoolworthsともに、自宅までのオンライン配送はできませんでした。
・アジア系の食料品店やKmartなどもある
タウン側にYuen Wing Storeというアジアの食料品店があります。日本や中国、韓国などの食材や雑貨などが販売されています。こちらもスーパー同様値段は高めですが、ある程度の食材や調味料は手に入ります。
あと、Woolworthsが入っているショッピングモールにKmartがあるため、欲しい日用品はここで大抵手に入ります。そのほか服屋さんやドラッグストアなど生活にかかせない最低限のお店はブルームには揃っていた印象です。
・郵便物はPO BOXに届く
ブルームでは、家まで手紙や宅配物は届きません。郵便物はすべて郵便局にあるPO BOXに集められるため、定期的に取りに行く必要があります。
私が以前住んでいたノーフォーク島でも同じシステムだったので、荷物が届いたらオーナーにお願いして取りに行ってもらってました。
・ワーホリの子たちの移動は自転車かイースクーター
ブルームに住んでいるワーホリの子の多くは、自転車かイースクーターをFacebookのマーケットプレイスで購入して移動していました。なお、イースクーターに関しては、シェアライドできるBeamもあるためそれを使って移動することもありました。
時々車を持っている子もいましたが、無くても生きてはいけます。でも車がある方が断然便利だし行動範囲は広がります。
・公共バスもあるが高い
ブルームには公共バスも走っています。ただドライシーズンは30分に1本、ウェットシーズンは1時間に1本に走っていました。ただバスは本数が少ないのと、料金が1回5ドル、ワンデーパスで15ドル(2025年3月時点)とかなり高いので、みんな自転車かイースクーターを購入していました。
私も最初のころは買い物に行く時や面接に行く時に使っていました。ただたまに時間になってもバスが来ないこともありました。
・休みの日はビーチでのんびり過ごす子が多い
休みの日はビーチに行ってのんびりする子が多かったです。海で泳いだり、木陰で昼寝をしていたり、友達とお菓子を持ち寄ってピクニックしたり、ゆっくりとサンセットを眺めたり…
あとはカフェやレストランでランチを楽しんだり、なかには週末の休みを利用してキャンプに行ったりしてる子もいました。
なお、ウェットシーズンはクラゲなどが出てくるため、海に入るのは危険とのことでした。
・日本に関係するものや場所が意外に多い
実は、ブルームは日本と関係が深い街で、明治時代に真珠の養殖で多くの日本人が住んでいたようです。そのため道路の名前に「Sayonara Rd」と付けられていたり、日本人のお墓や日本語の看板があったり。そして8月後半には「Shinju Matsuri」と日本の名前で呼ばれているお祭りも開催されます。
・日本人も意外と多い
先ほど紹介した歴史やつながりなどがあるからなのか、ブルームに長年住んでいる日本人の方も多くいます。
あと最近ではホスピタリティジョブでビザ延長できることが有名になっていることもあり、シーズン中はワーホリの子たちがビザ延長目的でたくさん住んでいました。ただシーズンが終わったりビザ延長が終わると、ワーホリの子の多くは移動してしまいます。でも中にはブルームを気に入って、残っている子もいました。
・治安は良くない
ブルームは景色は本当に最高なんですが、治安は正直良くないです。
私が治安が悪いと感じた瞬間
・自転車を買う時に振込詐欺にあう(自転車は手に入らずお金だけ取られる)
・自転車やイースクーターを買ってチェーンを付けていても盗まれる
・お酒の瓶が割られていて破片が道路のあちこちに散らばっている
・すれ違いざまに急に大きな声で叫ばれる
・複数のアボリジニに囲まれてお酒を買うよう求められる
・スーパーで買い物をしているとお金くれと迫られる
・誰かがバスに向かって石を投げた結果、窓ガラスが割れ使用不可になる
ちなみに上記の内容は、すべて私が住んでいた時に実際に体験したり周りで起こったりしたことです。
特に電動自転車、イースクーターに関しては、聞く限りみんなどこかで1回は盗まれていました…。ほかにローカルの方から聞いた話だと、車が燃やされたり、家に盗みが入ったり、客と店員が口論になった結果、客が店員の服に火を付けようとしたり…
住んでいた時は「景色はハワイ、治安は西成」と思って過ごしてました。
Broome(ブルーム)はこんな方におすすめ

ブルームがおすすめな人は以下のような方です。
・海やサンセットを眺めながらのんびりするのが好きな人
ブルームは都会のように娯楽がたくさんあるわけではありません。けど街で暮らしながらも少し行けば、美しい自然を身近で感じることができる素敵な場所です。特に海が好き、サンセットが好きな方にはおすすめの場所です。
・Chillな雰囲気が好きな人
ブルームが好きな子はチルが好き!みたいな子が多い印象でした。休みの日や仕事あとは友達とのんびりチルしながら過ごすのが好きな子には合うと思います。
・とにかくたくさん働いて貯金したい人
たくさん貯金したい人にもブルームはおすすめです。もちろんたくさん貯金がしたい人は、その分たくさん働く必要はあります。でも使う場所があまりない、掛け持ちもしやすい環境のため貯金はしやすいと思います。
・いろんな国の人と関わりたい人
日本人が多いと書きましたが、そのほかにもオーストラリア人はもちろん、中国やフィリピンなどのアジアの人、ヨーロッパ出身の人、フィジーやバヌアツの人、アボリジニの人などいろんな方が住んでいます。そのため職場や家でもいろんな国の人と関わることが多いです。
そのため、日本人だけでなくいろんな国の人と関わりたい人にはおすすめです。
・寒い気候が苦手な人
ブルームは年間を通して多少の寒暖差はあるものの、年中温かい(暑い)環境で過ごすことが可能です。寒い気候が苦手な方にとっては住みやすい環境だと思います。
・生活に不便なく暮らしたい人
ブルームでは、スーパーやKamrt、ドラッグストアやアジアの食料品店など、オーストラリアで生活するのに必要な場所は揃っています。全く不便なく暮らすとなると物足りない部分もありますが、ほかのリモートエリアに比べると比較的生活しやすい環境が整っていると思います。
まとめ
今回は、ブルームの魅力や実際の生活について、住むのにおすすめな人などを紹介しました。次回はブルームのおすすめスポットややってほしいことなどを中心に紹介したいと思います。
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