見出し画像

マッチングアプリ体験談:8~10人目

8人目:人たらしな営業マン


仕事:
ファーストフード本社営業
年代:
30代前半(年下)
アプリ:with

中目黒方面に住んでいるらしい。
清潔感のある身なり、白い歯、ラグビー選手みたいな体格。シンプルな白いシャツと黒パンツに、上質なネイビーのジャケットを合わせていた。道案内での細かい気遣いから優秀な人だと思った。銀座の純喫茶店というチョイスも素敵…。この人、完璧すぎん?

とにかく会話が楽しかった!タブレットで写真を見せながら自分のことを話してくれるの!
仕事と趣味の話が面白かったし、キャッチボールが自然で話しやすかった。私たち相性がいいかも。そう勘違いするほどに。彼のすべてが魅力的に見えて、私はあからさまに「付き合いたい」という目をしていたと思う。

ハンバーガーの逸話が興味深かった


計ったように一時間ぴったりで彼が「そろそろ帰りましょうか」と言い出したので、一瞬「切り上げたいのか?」と違和感を感じたけど、「きっと初対面の人とは一時間だけっていうマイルールがあるんだろう」と前向き置換。すごく楽しかったを連呼してくれてるし、私のことを気に入ってくれたはずだ。次回はもっと長くお話したいな。

私は当然のように2回目を期待した。
でも、お礼LINEが既読になることはなく、私は彼に選ばれなかった。あれだけ盛り上がって即断即決なんてあり得る?信じられない!!

色々考えて、これは営業さんあるあるなのかも知れないと思った。彼らは人を楽しませるスキルがある。好意があろうとなかろうと、目の前の相手を楽しませるのが彼らの自然な姿なのだ。
つまり、私は「接待」されただけで脈があると勘違いした恥ずかしい女ってこと。

この日、私は「自分には魅力がないんだ」と落ち込んだ。
マッチングの要素がなかっただけなのに、自分の価値が低いと考えてしまうのは、よくないマインドだったと思う。私の場合、これはときめきだけで相手を選ぼうとしているときに起こりがちなので、振られて自分を落とす場合は「そもそもよくない恋愛の仕方をしようとしてた」と冷静になる必要がある。それに気づくのはもう少し先だ。

9人目:ネガティブなことしか言わない男


仕事:システムエンジニア
年代:
40代前半(年上)
アプリ:
Omiai

会った瞬間、人相に闇を感じた。

「短時間のお手頃ランチで!」とお願いしていたのに、彼は魚のコースを予約していた。なんでさ!?盛り上がらなかったら残り時間がしんどいのに。
でも、彼はすごく楽しみにしてくれていたのかも知れないから、前向きに乗っかっとこ。

しかし、私の嫌な予感は的中。
オードブルの段階で部下の愚痴やオレ主張が始まり、私は聞き流し役を決め込むことにした。こりゃあデザートまでの道のりは長いぞ…!
彼は「りんさんは聞くのが上手だから話しやすい」「雰囲気を柔らかくするから、部下に欲しいタイプ」と私を褒めちぎる。そりゃそうだ。私、今日はあなたを練習台にして徹底的に聴く力を磨こうと決めたのだから。

周りを貶めることで、俺できるアピールしていたのだと思う


普段ならお財布を出すけど、奢るという言葉に全面的に甘えた。勝手にコースにされちゃったのだし、愚痴に付き合ったご褒美があってもいいと思う。
会ってくれたお礼はせねばと思い、恐る恐るLINEをしたけど返信はなかった。疲れたぁーん。

10人目:中身の見えない高学歴男


仕事:
忘れた
年代:
30代後半(年下)
アプリ:
東カレ

東大卒。
顔が写真よりかっこよかった。仕事は忘れた。

初回は喫茶店でかき氷とわらび餅をシェアし、2回目は私の好きなタイ料理屋へ案内した。私たちは、旅行とエスニック料理の話しかしなかった。恋愛や日常など突っ込んだ話もしたかったんだけど、何となく心の距離を感じて言い出せなかった。その後はどちらからともなく連絡しなくなった。

掴もうとしても掴めない、霞みたいな人だった。
向こうもそう思っていたかもね。

お互い様


りん