大阪ミナミのホストが捕まった事件について解説します
こんにちは、国武凜(くにたけりん)と申します。 「LUXER MOON(ルクサームーン)」というピアスブランドのオーナーをしたり、大阪ミナミのクラブ「ATOM ROYAL」でホストしています。
『デリヘルに紹介』か ホストへの支払いが困難になった女性に「返せなければ出稼ぎに行け」 ホストの男ら2人を逮捕
6月20日。
各メディアにおいて、以下のような記事が公開されました。
概要としては、大阪ミナミにあるとあるホストクラブに通っていた20代女性を、お店に対する支払いが困難になったということでそのお店のホストが徳島市のデリヘルで働くよう促した容疑で逮捕されたとのことです。
その女性は約半年にわたる売掛金が約80万円もあったそうです。
今回の事件に対してSNSのコメントには以下のようなものが届いていました。
「だからホストはいつまでたってもイメージが悪い」
「ホストクラブがなくなれば社会は良くなると思います」
「ハマる女性も悪い」
ホストになって3ヶ月目の私・国武 凜が、今回の記事について感じたことをここでは書かせて頂きます。
環境による影響には抗えない
ホストクラブは昼職では考えられない光景を度々目にする場所です。
1本で100万円を超えるシャンパンもあれば、
それをオーダーするのが20代の女性だったり、
未収制度を行使することで当日全額払わなくても許されたり、
売掛金の支払いが困難になり飛ぶことでそのツケがホストに降りかかり月給がマイナスになったり。
それらは全て昼職もしてる身からすると「目新しい」だけであり、決して全てが全て「悪」だとは思いません。
むしろ一種のエンターテイメントとしてのホストクラブとそこで毎日血と汗と涙を流して頑張ってらっしゃるホストさんは僕は大好きです。
ただ問題は、それがエンターテイメントの域を超えてしまうケースがあること。
今回の事件なんかはまさにその一例です。
今回の事件に関して、
「女性客も悪い」
という批判が散見されました。
確かに一理あるのですが、ホストで働く身として感じるのは「環境にはなかなかあらがえない」ということ。
とあるホストに通ってらっしゃった方のブログで読んだのですが、自分がシャンパンを頼むことで担当(自分が指名したホスト)が喜び、そのフロアにいる全キャストがオーダーした姫1人に向けて笑顔でシャンパンコールして「ありがとうございます!」と言ってくれるその一瞬には言葉にできない高揚感があるのだそう。そのアドレナリンが中毒性を持ち、もっと味わいたい、もっと味わいたいとたくさんお金を使うと、いつか自分が支払えるキャパの金額を超えてしまう。
その先に待っているのが「未収制度」という一時的に支払いを免れることができる仕組みです。
この環境は思ってる以上にお金を使いすぎてしまいます、そもそも行くなと言われたら正論ですがお酒も入って楽しくなりすぎるんです。
個人的には未収制度には反対なので、そこが改善されるだけでもこういった事件は少なくなると思います。ただ、売上も落ちる可能性があるので業界はなかなか改革を起こさないでしょうが...
中にいる人間としては、そういったところに手をつけていきたいですね。自分も頑張ります!!🔥