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とあるMMORPGで遊んでいた頃の思い出 その3
ふとしたきっかけで始め、ふとしたきっかけで我に返って引退したMMORPGの思い出、その3。
前回の記事はこちら。
ギルドに入ることになったころの話と、このMMORPGの仕様について
さて、正式サービスが始まる前に遊んでいた仲間が引退した後、知り合いに誘われてギルドに入ることになったのだが、、、
この頃からパーティを組むときに「りむさん僧侶出してよ!」と言われるようになった。
私も「まぁ仕方ないかな」と思って出していた。
それはこのゲームの仕様にある。
このMMORPGでは主に物理攻撃職の使う「技」はSP、魔法職が使う「魔法」はMPを消費して使うことになっていたのだが、僧侶をある程度のレベルに上げると、「HPとSPの両方を回復できる魔法」を覚えることができるようになる。
しかもその回復魔法は範囲魔法。
おわかりいただけただろうか?
「このゲームは物理攻撃職数名と僧侶数名だけでパーティ組む方が圧倒的に効率的で、攻撃魔法を使う魔法使いはパーティではほぼお呼びでない」ということに。
それでも魔法使いを育てたかった私は、昼間アイテムドロップ目当てで魔法使いでソロで遊び、夜は僧侶でギルドのみんなで狩りに行くというプレイスタイルに移行した。
「どうせ課金しなければならないんだから長時間遊んだほうがお得」という考えもあったこともある。
あとヒーラー職だけではどうしてもストレスを溜めやすくなるということもある。
だがそのおかげで、私はMMORPGの沼にずぶずぶと入っていくことになった。
そしてその私を、さらに沼というか泥沼に引きずり込む要素が実装された。
「結婚システム」の実装である。
リアルの恋愛をほぼしたことが無い私がネトゲで結婚することになった理由
きっかけはギルドに誘ってくれた僧侶さん(おそらく女性の方)がギルメンとゲーム内結婚し結婚式を挙げたことであった。
私は彼女がめっちゃうらやましかった、当時の私はリアル恋愛をほぼしたことが無い残念な女だったので単純に彼女がゲーム内で結婚したこと自体に憧れていて、彼女のゲーム内旦那に嫉妬したとかは全くなかった。
そこで未婚だったギルド内の魔法使い(男)に軽い気持ちで「私たち結婚しない?」と声をかけてみた。彼は承諾してくれて、あっという間にスピード結婚した。
、、、のはいいのだが。
翌日私のメアドあてに、彼の写真が送られてきた。
ぶっちゃけ彼の写真は当時の私の好みではなかったし、ネットで知り合った相手に自分の写真を送る彼に困惑した(SNSがほぼ無かった当時は、自撮り写真をネットで使う文化はほぼ無かった)
いろいろあって彼とは別れることになった、ついでにギルドも辞めざるを得なかった。
しかしこの後私は、さらなるネトゲ恋愛の泥沼にはまることになるのである。
偶然辻ヒールした男性キャラに一目ぼれされ、結婚したはいいがすぐに離婚することになった話
「辻ヒール」という文化をご存知だろうか?
要は通りすがりの見知らぬ人に回復魔法をかけ、こっそり去っていく文化である。
前回の記事で書いた「全滅した時に蘇生魔法かけてくれた高レベ僧侶さん」なんかもそれにあたると思う。
さて、ギルドを抜けた私はとにかく暇だったので、魔法使いでソロ狩りする合間に僧侶で辻ヒールして時間をつぶしていた。
ある時ソロ狩りしている格闘家の男性キャラが苦戦していたようなので、陰からそっと例の「HPとSPの両方が回復する魔法」をかけてあげていた。
そのうち彼に見つかってしまい、お礼を言われた後、頻繁に狩りに誘われるようになった。
そして彼からプロポーズされ、結婚することになった。
何回も言うが私はリアルの恋愛ほぼ未経験。
そんな私はこの展開にメロメロ(死語)になっていたのだが、、、
「結婚式の前に、金髪に染めてくれないか?」
と彼に言われた。
「俺色に染めたい」という(めっちゃ夢見がちな)男の願望だなーと今思えばわかるのだが(彼のキャラは金髪だった)
うちの僧侶ちゃん銀髪なんですよ!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1724021292375-qCfSli1uBT.png)
私は私なりに銀髪に思い入れあったので、結局金髪にしないまま結婚式を挙げたんだけど、この頃から彼との仲はぎくしゃくし始めた。
私は彼と二人きりでペア狩りしたかったのだが、毎回断られ。
彼は私を自分のギルドに入れたかったらしく、何度も誘われたのだが断り。
結局色々あって、彼とは別れることになってしまった。
バツ2になってしまったうちの僧侶。
・・・ここでネトゲ恋愛に凝りてればよかったのだが、更なる泥沼が私を待ち受けていたのだった。
☆補足しておくと、このゲームは異性同士のキャラでしか結婚できませんでした。
今は当たり前のように同性でも結婚できるようですが、時代ですかね。。。
今回は長くなりました。
続きはこちら。