
ポケモンSVは「親子でやるゲーム」になってる
ポケモンSVをプレイしていた時、「なんでこのゲームは学園ものなんだろう?」と思い続けていた。
今までポケモンのゲーム本編で「主人公が学生」というパターンはなかったようだし(アニポケではあったようだ)、ポケモンで着せ替えを楽しんでいた勢としては今回の「服が制服オンリー」という制限はきつかった。
しかし、ある日のことだ。
知り合いの旦那さんが子供と一緒にポケモンSVをやっているという話を聞いた。
聞けば夫婦揃って平成元年生まれだという。
そこでピンときた私は、彼女に聞いてみた。
「もしかして、ポケモン赤緑ってやったことあります?」
すると彼女は、
「私はやったことないけど、旦那はやってたみたい。今回のポケモン、赤緑以来だって」
と言った。
そういえばTwitterのフォロワーさんにも、
「ポケモンSVやってるけど緑以来」
という方がいたのを思い出した。
けっこうそういう人は今回いるのかもしれない。
「初代以来ポケモンから離れてたけど、Switch持ってるからポケモンSVやってみた」という人。
別にSwitchのポケモンだったら、剣盾でもアルセウスでもいいのだが、今回は本格的なオープンワールドで、対戦とか考えなくともやりがいがあるというのもあるのかもしれない。
そして今、ポケモン赤緑やってた世代の子供たちが、ポケモンで遊べる年齢になってるということ。
ポケモンはRPGなので、ある程度文字が読める年齢にならないとプレイするのは難しい。
最低でもひらがなとカタカナが読めること。
すなわち、小学校2、3年生くらいになってるということだ。
今の小学生にとって、ポケモンって「お父さん、お母さんが小さいころやったゲーム」なので、ちょっととっつきにくいところはあるのかもしれない。
少なくとも、友達と一緒にやるゲームって「スプラトゥーン」とか「フォートナイト」のほうが人気あるんじゃないかな。
だからこそ、今回の舞台は、子供たちにとって身近な「学校」を舞台にしたんじゃないかな、と思える。
中には学校でいじめられている子や、親とうまくいってない子もいるだろう。
そのためにスター団のシナリオや、終盤のザ・ホームウェイのシナリオが用意されている。
子供たちを刺激しないようになのか、直接的ないじめのシーンは注意深く取り除かれたかたちで。
ポケモン赤緑の発売から、今年で27年になる。
いつの間にか、ポケモンは大人も子供もおねーさんも楽しむゲームになっていた。
そして赤緑世代より、一回り上の私も、ポケモンを楽しんでいる。
これからものんびりと、楽しんでいこうと思っている。