「デザイナーになんてなれる訳がない」と思っていた私がデザイナーになると決意してから、1ヶ月半後に内定をいただくまでのお話
こんにちは。
就職活動なんて人生でもう二度とやることのない苦くてすっぱい経験を、自分の備忘録と、ふーんこういう人がいたんだと今後誰かに参考にしてもらうために残しておこうと思います。
実際はまだ就活中なのですが、人生で初めて内々定をいただけた嬉しさから、勢いでnoteを書いてみます👩🌾
私はどんな人か
地方の旧帝大を卒業した大学院の修士2年。中学生の頃から絵を描くのが好きで、ぼちぼち描き続けています。
デザインに関しては、学部1年の時に先輩とワリカンでAdobe CS6を購入し独学で学び始め、チラシやパンフレットを中心に作ってきました。
と書いてはみたもののデザインは傍らに置きながら、メインは教育と地域に関心があったので教育系NPOで1年間休学してインターンしたり、地方創生の先進地と言われる町でもインターンしたりしてました。
業務の中で「デザインも少しできますよ」と言ったら、イベントのチラシやポスターを作らせてもらえる程度。
そしていま大学院では「行政のデザイン」をテーマに研究しています。具体的には、不便で課題の多い行政コミュニケーションのあり方をデザインでもっとよくできないのかな、という研究です。広義のデザインという意味合いが近いです。
就活は修士2年の2月にゆるゆる始め、あることをきっかけに
4月に「デザイナー職一本でいこう」と方針を変えて就活を再スタート。
それからポートフォリオを作成し、5月頭になんとか完成、IT企業のデザイナー職中心に選考に応募し、ポートフォリオは応募したすべての企業で通過、5月末にITサービスの会社(上場企業)からデザイナー職として内定をいただきました。いやはや本当に嬉しい感無量。
誰に読んでほしいか
こう思っている学生さんに届けばいいなぁ、と思っています。
なんせ私が4月の頭までは本気でそう思っていたので…。
デザイナー就活を始めるまで
文系総合職での就活をゆるゆると始めたのが2月。
もともと「シュウカツ」に対する抵抗感も強く、「ギリギリまで就活したくないなあ、今までの経験もあるし、準備しなくてもいけるっしょ!」と気楽に構えていた。
かました余裕、そして絶望
就活として臨んだ初めての面接は、某印刷大手のインターン。3 on 3の集団面接で、横に並ぶ学部3年生の2人と修士2年の私。
終わった後、「言いたいこと言ってやった〜!これで落とすもんなら落としてみろ!やいやい!」と言っていた(本当に。今思い返せばドン引き...)
そして翌週来たメールの内容は「貴意に添えない結果となりました」とのこと。落とすなら落とせ〜!とか言っといてかなりのショック。その言葉はじわじわ効いてきて、なけなしの自己肯定感を蝕んでいった。
そこからは就活に対して無知なまま少しずつ動き始めることに。いわゆる「ES対策」「自己分析」「ガクチカエピソード作り」をやっていった…
そして陥った「自己PR」「ガクチカ」書けないよ地獄。いや、書いてもなんだかしょぼく感じてしまってこんなの人に言えないよ地獄。
それでも考えなきゃと思って、深夜にPCと向き合い続け、自己分析シートを埋めるために何時間も何時間もにらめっこした。
やってよかったこと
そんな地獄就活に兆しが差し始めたのが、Webポートフォリオを超簡単に作れるResumeとの出会い。
(当時アップしたまま、今もあまり編集していない私のResumeはこちら)
就活の一つの武器として「今まで作ったデザインとかイラストとかまとめとくと使えるかもな」くらいのテンションで登録、作成してみた。
とはいっても自分でも過去に何を作ったのか覚えていない&整理されていなかったので、思い出しながら過去のフォルダ&HDを引っ張ってきて漁りまくって載せた。
👆TOPにピックアップされて嬉しかったスクショ。
まぁまぁ恥ずかしかったけど、自分の名刺代わりに、人と面談する時もResumeを見てもらうようにした。転機が訪れたのがある人との出会い。
OB訪問アプリMatcherを使って、ある社会人の方にお会いした時、
「デザインできるなんてすごいよ!絶対仕事にできるよ!」と言われた。
私はびっくりした。自分が好きでやったり人から頼まれてやってきたデザインを、クライアント以外の他者に評価されたのは初めてだった。
正直とても自信がなかった。デザイナーになれたらいいなぁと思いつつも、自分の経験やスキルではとうてい無理だろうと諦めていたから(美大コンプレックスみたいなのもあったのかも)。
その一言をきっかけに調子に乗り、デザイナー職もありかも?と思えてきた。
大学の先輩で大好きで超お世話になった、HR系の企業にいる先輩に相談したら「未経験から事業会社のデザイナー職になり、いま転職して地域でデザイナーやってる人がいるよ」と紹介してもらったのだ。おっと、まさに私の目指そうとしているキャリアの歩み方である。絶対に話を聞きたい!
その方にも事前にResumeを送り、オンラインで1時間ほどお話してもらった。そして言われた
「ポートフォリオ見ました。すご〜い!」
その一言がまた私を調子に乗らせた、スイッチをONにしてくれた。デザイナーの方に評価してもらったのは初めてだった。
自分はアウトプットに自信がなく、デザイナーになんてなれる訳がないと本気で思っていたけど、もしかしたら新卒でならデザイナー職にチャレンジできるかもしれない。いや、してみよう!と、この方とお話する中で決意が固まった。これが今年の4月5日のことだった。
自分の自信の有無とか質とか量とかに関係なく、どんな形でもとにかく公開する!そして人に見てもらう!という経験はよかったなぁと思う。
そこでいただいた社会人の方やデザイナーさんの言葉がエンジンになって波に乗らせてくれた。
やる!と決めたら進むだけ。進むべき道が見えてふんどしを締め直した。
そのころコンテンツにどハマリしていた株式会社ポインティが「フルリモートでデザイナーインターン募集するよ〜!🤗」とTweetしてるのを見て、即座に申し込み!(この時点では8割ノリだった…)
大層なポートフォリオはないけれど、Resumeのリンクを貼って送ったところ、面接を経て、なんとデザイナーインターンを始められることに!大歓喜!🍑
新しいサービスのメインビジュアルやLP、各種クリエイティブ、今はWebアプリの設計・デザインにも挑戦させてもらえている(し、何より面白い)のでスピーディーに勉強させていただいております超楽しい。
あともう一つ、株式会社ウェルモでもデザイナーインターン中。フルリモートでコミュニケーション取りながら「ミルモマガジン」のお手伝いをメインにやっとります。
それからは、やっぱりポートフォリオちゃんと作らんといかんなと思い、就活向けのサービス ViViViT、ReDesignerを知る。
ReDesignerは私の気になる企業もいくつか登録しているし、ViViViTよりもすっきりしたデザインが好きだったので、こっちをちゃんと作ってみよう〜!と思って登録した。
「ReDesignerでポートフォリオを作りました〜」とつぶやくと、ReDesignerの中の人たちや周囲の人たちがたくさん反応してくれたのが嬉しかった。
それをきっかけにGoodpatchの人と繋がったり、デザイナー職の人事をしている!という大学時代の同じ研究室の後輩と数年ぶりに繋がったりできた。人事さんも見てるんだなぁ。ありがたい…
その方々にオンラインで面談してもらい、
「自分(のポートフォリオ)はここが足りなさ過ぎる」と自覚させられた。正直、足りないものが多すぎて面談直後はめちゃくちゃ落ち込んで落ち込みすぎて泣いてしまった。
とはいえ泣き続ける暇もないので切り替えて、応募すべき企業を決め、〆切からスケジュールを逆算し、2週間でポートフォリオ(PDF版)を作成することに。
紹介してもらった「このポートフォリオいいよ」「このnoteおすすめだよ〜」を舐め回すように見て、ReDesignerのポートフォリオ紹介動画のスクショを参考にしながら作っていった。
私の場合、UX/UIデザイナー志望にもかかわらず、デザインの経験があるのはDTPメイン+LPが一つと、企業からしたら「お門違い人材?」状態。
そしてDTP・LPも表現の幅が決して広い訳ではなく、アウトプットスキルの不足も見てとれる。
ただ、色々な人とお話する中で「自分の経験と、デザインに必要なプロセスの共通点は多い」と気づき始めたので、
「アウトプットを生み出すまでの思考プロセスやリサーチ、トライした提案や試行錯誤を強みにしよう」と思って作り始めた。
(私のReDesignerは👉こちら。プロセスはこういうふうに載せた)
ポートフォリオは正直「こうしたい」「これを載せたい」を挙げればキリがないけど、就活には期限があるので、エイヤ!でエントリー。
結果、応募した企業ではポートフォリオはすべて通過し、面接も順調に進み、「デザイナーになるぞ!」と決意してから、約6週間で内定をいただけた(というか企業の選考スピードの速さに脱帽)。
まだまだ、ここで働きたいなぁと思っている企業があるので、もう少しだけ就活を続けてみます。
最後に
アウトプットだけ見てとれば、私のデザインスキルは未熟で、美大生やデザインにちゃんと向き合い続けてきた学生と比べるととても劣る。
しかし、デザイン以外の教育や地域の現場で得たスタンス、ユーザーに向き合う姿勢はデザインの場面でも活かしてきたし、今後もそのプロセスは再現性がある。そのことをポートフォリオに込めました。
もちろん、その点において、ただただポテンシャルを評価してもらったに過ぎません。経験や知識、スキルは圧倒的に劣っているので、これから必死に追いついていかねばと改めてふんどしを締め直す思いです。
ここに書いている以外にも、就活で抱えていた苦悩やこっそりこれやっていたのめっちゃ良かったよ、という表には書けないこともありますが…
未経験からのデザイナー就活やそのへんで悩んでいる方がいれば、お力になりたいのでTwitterからでもぜひぜひご連絡ください💁♂️(日中に時間確保するのが難しいので、返事が遅くなることをご承知の上でどうぞ…!)
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この記事に書いていない、もう一つの視点からの就活noteはこちら👇
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(2021.12.16追記)続編です🥳 就活を経て入社後、どんなスタートを切ったの?ほぼ未経験からデザイナーになって大丈夫だった?な話は、👇をご覧ください!
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