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料理マンガのススメ
自分でも料理をするし、いろいろ美味しいものを食べるのも大好き。
ベタに「食欲の秋!」を強調するつもりもないけれど、今の一番の懸念は、「今年は新サンマの塩焼きが口に入るだろうか…いくらなんでも1尾1800円は高すぎる」ということ。ウナギより高いサンマなんてねぇ…。
料理マンガについては最近《マイナビお勧めナビ》で書いたばかり。
ドラマにもなった『孤高のグルメ』は有名だが、この料理マンガというやつ実は出版業界にとって結構部数の取れる人気ジャンルとなっている。大別すると、さまざまな料理や日常での調理を核にストーリーを展開していくものと、エッセイマンガのように実在のお店や地域の食材を紹介していくものという風に分類できる。まぁ正直言って絵柄的にはアバウトなものが多いというのはご愛敬。
振り返ってみれば、いっとき少年誌・青年誌で「料理対決」みたいなものが人気だったこともある。今はその手のものはあまり流行らず、手軽なズボラメシ系が人気。マンガを見て「あ、これ作ってみようかな」という流れもあるのだろう。うちの娘もそっち系で、「父ちゃん、これ面白かったから読んでみ」としょっちゅう新しいのを持ってくる。かつて『オリヴェ・ソースの本』でフレンチの基礎を学んだ父に対し、なんということを…でも面白いから読むんだけどね。
調理系のマンガの場合、基本的に凝った食材はご法度。冷蔵庫の中に常備されているものか、近所のスーパーで手軽に買える素材じゃないと親近感が沸かない。成城石井や紀伊国屋、北野エースなどにしか置いてない調味料など論外である(個人的には楽しいので行くけど)。一方、お店での飲食系はというと、こちらも手軽な定食屋さんやラーメン屋、そして居酒屋さんなどが圧倒的に多い。まぁ、高級フレンチや料亭などを愛する層は料理マンガなんか見ないってことか。
マンガなんて子供が読むもの、と敬遠する人も多いだろうが、ぜひ一度手に取ってみてほしい。疲れた心と身体がふっと軽くなる…そんな効能が料理マンガにはある。