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長期的キャリアのための知識・スキル習得と「興味スイッチ」の活用

この記事の内容

こんにちは。
今日は長期的キャリアを良い感じにしていくことと、それに向けて自分の興味スイッチをどう活用するか、つまり自身のキャリア構築に向けて戦略的に必要な知識やスキルをどのように身につけていくかについての考えをまとめてみたいと思います。

興味スイッチ:興味のある情報は勝手に入ってくる

自分が現在興味を持っていることについて、いつの間にか情報が入ってきている現象があります。自分はこれを「興味スイッチが入る」と表現するのですが、人によっては「アンテナが立った」だとか、「チャンネルが開いた」とか表現するのを聞いたことがあります。

例えば自分は今「チーム開発」に対して興味スイッチが入っている状態となっています。そのため日頃のニュースや、日々流れるツイッターのタイムラインなどでも「チーム開発」に関する情報が良く流れてくるなぁと感じています。

こうした現象を心理学の世界では「カラーバス効果」と呼ぶそうです。例えば、朝のニュース番組でラッキーカラーが「赤」だと言われたら、いつも以上に赤色が目に入ってくるというような効果です。

現代の情報社会ではこの効果がさらに増幅されます。例えばツイッターなどのSNSでは自分が興味のある人を中心としてフォローしているため、興味のある情報が常に流れてきますし、YouTubeでは常に自分の興味のある動画が推薦されます。こうした現象は「フィルターバブル」と呼ばれ、こうした自分の興味ある情報しか見えない泡の膜に対して自覚的であるべきだと思います。

興味スイッチがオフになっている情報の重要性

一度興味スイッチがオンになると、それ以外の情報は受動的には入手することが困難になります

例えば、今自分は「チーム開発」に興味があるという話をしましたが、その反動で以前から興味のあった「データサイエンス」の情報は最近入ってこないなと感じています。このように、オンになったりオフになったりを繰り返しています。

これが良いことか悪いことかは状況・将来目指したい方向性があるかによります。とはいえ、自分が接している情報に偏りがあり、その情報がどういうコンテクストで流れ込んできているかは意識するに越したことはないかと思います。

さて、ここから長期的なキャリア構築と「興味スイッチ」の話をつなげていきます。

長期的なキャリアと必要な知識・スキル

長期的なキャリアを考える上で、将来どのようなことをしているかのあたりをつけておくことは一般的に重要とされています。

例えば、以下のようなパターン(キャリアパス)などがあるでしょう。

例えば、現在「営業」として働いている人が将来「マネージャー」をやろうと思っている場合、新たにマネジメントの知識を学ぶ必要があるかもしれません。例えば、現在「ソフトウェアエンジニア」として働いている人が「プロダクトマネージャー」を目指そうと思っている場合、「プロダクトマネジメント」を学ぶ必要がありそうです。

このように人によって無限のキャリアパスがあるわけですが、将来的なその仕事のために今から準備できることはあるかを考える必要があります。

例え違うところに自分のキャリアが落ち着くとしても、役に立たない知識などないですし、どこで何が役に立つかは誰にも分からないのでOKです。という気持ちでやっていきましょう。

ここでのポイントは将来的に自分がやっていそうなことを考えて、その時点での自分(=未来の自分)の働きを支援できるように準備しておき、未来の自分が楽をできる可能性を少しでも高めるということです。

社員のキャリアパスをきちんと考えている企業の場合は、事前に「マネジメント研修」や「セキュリティスペシャリスト研修」のような形でこうした知識・スキルをある程度受動的に身に着けられるかもしれません。が、大半の企業ではこうした知識・スキルの習得は自ら能動的に行っていく必要があるかと思います。現代では会社が用意したキャリアパスでOKとなる人の方が少ないのではないでしょうか。

興味スイッチをオートモードとして活用する

こんなことを考えている中で、最近気付いた2つのポイントがあります。

・現段階で必要な情報はだいたい興味スイッチが入っている
・将来的に必要な情報は基本的に興味スイッチが入っていない

先程述べたように、今必要ないものをどれだけ学べるかというのは結構むずかしい一方、なかなか重要な話です。そこで、現段階で必要な情報収集はオートモードで意識するリソースを少し減らして、将来的なところに意識のリソースを配分するというのが良いかもしれないというのがこの記事のメインの主張です。

具体的にどうやるかというと、今学んでいることに関してはいったん放置して(とはいっても勝手に情報が入ってくるはず)、将来的に必要な知識・スキルを身につけるための計画を立ててそこを効率的に進めていくという方法です。

例えば自分の場合、将来的に必要になっている可能性があり、現段階で興味スイッチの入っていない知識・スキルとして、以下のようなものがあります。

・長期的な技術投資やその戦略立案(技術経営?)
・人の評価や採用
・法務マネジメント
・財務・会計
・などなど

こうした知識・スキルに関して必要あれば、会社と相談して「身につける必要がありそう」という話をして具体的な支援をお願いするのも良いですし、あまり支援が期待できない環境では自分で学習計画を立てて淡々と進めていくのも良さそうです。どのように進めるかは各々の状況に適した方法がありそうです。

今必要ないことを今学べるか → 難しい、それでも・・・

とはいえ、今必要ないことを今学べるかというと、それはとてもむずかしいことです。自分も何度も挫折して、できないことが多かったです。

実は上記のように将来のあるポイントを思い描いて必要なことをリストアップするというのはオフになっている興味スイッチをオンにする効果もあります

ですから、実際のところ意識してリストアップするだけでも実は効果があったりします。今回紹介した取り組みに関しては、カラーバス効果、フィルターバブルを壊す一つの方法としても活用していけると良いかもしれません。

もちろん、この考えとは異なる「今の職務を全力で」という考え方もあります。当然それも良いことだと思いますが、将来必要になることを学ぶことは今の職務を全力で行っていないことにはならないかなと思います。

この記事は興味スイッチがオンになっていることを活用して、将来のことも考えたい人に向けて書かれています。

ということで今回のお話はおしまいです。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。

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