セルフイメージに癒着していた「初期設定」を手放した話
潜在意識や脳科学、ヒーリングやセラピー等々18年ほど勉強してきたのですが、親子関係に至っては散々自己ワークをしたり仲間に協力してもらっていたもののなかなか燻り続けていました。
先日、てっきり解決済みだと思っていたことにまだわだかまりを持っていることに気が付き、それを掘り下げにいったお話の備忘録です。
ある日の脳トレ個人コンサル
去る2021年の今頃、みいさんのセッションを受けた時のこと。
私もずっと思っていました。
いつ終わるねん、誰かいっそ終わらせてくれ\(^o^)/と。
幼少期から家庭・ご近所・学校・友達・恋愛全方位同時並行でトラブルだらけだったので、それはもう逃げ場のない精神的サバイバルを体感していました。ウン十年以上常に心は疲弊しっぱなし、癒しや補給もゼロではないが到底追いつかず、消耗し続ける毎日。
つまりMP(エネルギー)0で走り続けるのは私の通常運転だったのです。
(よう生きとったな私)
おかげで「もう家族にこれ以上エネルギーを出したくない=オーダーを出したくない」と心が拒絶状態。
そこでみいさんとあれこれ相談した結果、決めたことがこれでした。
突然のホラー展開
家族とエネルギーを切ってからというものの、とても快適に過ごしていました。以前ほど母から粘着されることも、謎理論で感情的に騒がれることもなく、姉からセルフミュージカル(※自分以外全員セット背景扱いして自分に酔う振る舞い)へ参加を強要されることもぱたっと無くなりました。
それから半年近く経った4月下旬。
すっかり鳴りを潜めていた母が、かつてのような振る舞いを2回連続する事件が発生(詳細は割愛)。
まるでクローゼットに押し込んだパンドラの箱がカタカタと音を立てているような感覚で、母に苛立ちながらも何が飛び出すんだろうかと久々に動揺しました。
怒りを辿るワーク
ちょうど2回目の事件が起こった時何をしていたかと言うと、sakiさんの1dayセミナーの動画を見ようとしていました。
なんだろう、課題自ら「さあ私を使って」と言わんばかりのこの感じ。
これは今やらずにいつやるんだと、そのまま自分で謎解きスタート。
実は過去に辿って対話するセラピーを習っていたことがあり、当時習得した手順も活用しながら起こった出来事とそれに対する感情、解釈や意味付けを紐解きながら過去まで遡りました。
そこででてきたのは、3~4歳の私。
当時私はまだオムツ離れができず、トイレトレーニングの真っ最中でした。
当時はオムツ離れが遅い事に対して今以上に不安視されていた時代だったこともあり、母も焦っていたのだと思います。
和室で私のオムツを変えながら、
と、烈火の如くブチギレていました。
これが私が母と面と向かってコミュニケーションを取った最古の記憶です。
セルフイメージに癒着していた「初期設定」
その時の私の感情や思考がどうなっていたかと言うと、
「あ、私はこんなに怒られるくらい他の子とは違う、おかしくて恥ずかしい子なんだ(絶望&悟り)」
大人の言葉で表現すると、「私は生まれてきた最初から欠陥品」という感覚でした。
排泄という身体の自然な感覚・動作のことで母がブチギレているということは、自然な状態・ありのままの私がそもそも変なのだとすんなり採用しまったのです。これが後の人生に多大な影響を及ぼすセルフイメージに癒着していた「初期設定」でした。
(そりゃあ物心ついたときから全方位トラブル同時並行するよねそうよね)
実はこの記憶、何も今回始めて出てきたものではありません。
セルフでセラピーやヒーリングをした時にも出てきていたのですが、
絶望の感情だけを癒して「初期設定」は手放せずに採用し続けていたのです。
なので今回のワークをしたときも、感情はそれほど強く出てこなかったものの、「またこの初期設定か」という感覚でした。
(ちなみにこの初期設定を持っていたおかげで、私はいつも「突飛な謎理論で感情的になる母=頭のおかしな人」という認識に自分の「欠陥品」ラベルを投影してイライラを募らせていたのです。)
以前の私が「初期設定」を手放せなかった理由
なぜ今まで手放せなかったのか。
文字通り、「初期設定=アイデンティティの根幹」だったからです。
人間、アイデンティティを手放すのはとても怖いものです。
突然自分が自分ではなくなるような選択を迫られるのと同じ感覚。
「欠陥品」というラベルが無くなった状態が全く想像できず、無意識で手放すことに抵抗がありました。
でも今回はやっと「やーめよっ」と手放すことができました。
以前の私と、今回手放すことができた私、何が違ったのか。
一番大きな理由は「自分」の範囲(認識)が変わったからでした。
そもそも「自分」ってなんやねん問題
「自分」ってなんでしょうね。
自分そのもの、本体(?)は何を指しているのでしょうか。
名前?性別?身体?持って生まれた資質?性格?主義思想?職業?
それらが無くなったら本当に「自分」でいられなくなるのでしょうか。
人それぞれ「自分」と認識できる範囲は違うのかもしれません。
それでも、何を以て「自分」と言えるのか。
私は以前まで、持って生まれた資質や性格を「自分」の根拠にしていました。それは自分そのものに資質や性格というラベルを癒着させるということです。
美しいものに惹かれる感性、自立心の旺盛さ…etc
そして、生まれてきた最初から欠陥品。
変えられない、自分ではどうしようもできない資質、これこそが自分の本体だと無意識で思っていました。
では今、なにを以て「自分」と捉えているのか。
名前でもなければこの身体でもなく、そして感性や感覚を超えたもっとその先にある「ただそこに在る何か」「観ているだけの意識」、これこそが「自分そのもの」だなと捉えています。
ただ観ているだけの、そこに在る何か意識っぽいものが本体なので、
欠陥品でもなんでもないんですよ。観てるだけの意識なので。
そこに少しずつ感性や資質を加えて、身体を与え、属性を与え、名前を与えて初めて「今ここを体験している生身の自分と呼ばれる物体」となります。
そしてそれらの特徴を含む自分に対して良い/悪いのラベルをつけているのは人間の脳みそなのです。
どうせみんな電気分解したら同じ成分で構成されてますからね!!!(極論)
資質も扱うエネルギーの種類と考えれば、ただのつぶつぶです。良いも悪いもありません。
そう、あなたも私もただのつぶつぶ集合体です٩( 'ω' )وyeah!
これに気がついたお陰か、「私は生まれてきた最初から欠陥品」というラベルをすんなり外すことができました。
ラベルを外した私の今の心境
そんなこんなで以下のような心境に変化しました。
家族にオーダーを出して(とっとと)あらゆる不調和を解決したい気持ち
RASの精度が上がって情報が来るスピードと情報の質が向上
謎の万能感と多幸感(これが一番強い)
謎の万能感と多幸感、字面でちょっとヤバいやつ感がありますが
これは普通の人なら普通に持っている感覚だと思います。
以前夫がいた時(愛情で満たされている時)の感覚ととても似ているので、おそらくこれがマイナスでもプラスでもないゼロの状態、人間のスタンダードの感覚かと思われます。
最後に
この初期設定を持ち続けたおかげで大変な目にも遭いましたが、その反面いろんなものを得ていることにも気が付きました。
どんな初期設定を持っていようと、それが地球上の概念であまり良くないものだったとしても、それによって得ているものは必ずあるのだな、と思います。過去も含めてどんな自分も取り零さず、これからも未来を創っていきたいと思います。(突然の所信表明)
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?