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街のアイビーリーガース


こんばんは。栗山です。


最近、街をあるいていると、女性のブレザー着用率がとても高いように感じます。

特にダブルのタイプが人気のよう。

皆さん型にはまらずおしゃれに着こなしていて、とても素敵ですね。



そんな中、ふと気になったのがアイビー全盛期当時の着こなし。


当時と言っても50-60'sアメリカのリアルなものではなく、そこから広まった日本でのアイビーブームの着こなしです。


アイビーはよく”普遍的”と言われますが、実際はどうなんでしょうか?



そこで、ご紹介するのがコチラ。


昭和56年12月発行(1981年)のMENS CLUB 別冊「アイビー着こなしマニュアルPart2 」。


僕が持っているのは再版バージョンですが、掲載されている内容は、すべて発行当時の物。(再版と言っても、翌年の昭和57年発行の2版目です。)


"保守派"、"スポーツ派"、"英国派"など、アイビーの中に存在する微妙なテイストごとに分かれていて、それぞれの着こなしを中心に、洋服のディテールまで様々紹介されいます。


まさにアイビーのルールを知るには最適な1冊。

確かPart1から4まであったと思うので、気になる方は手に入れてみて下さい(そんな僕も2と3しか持っていないので、集めている最中です)。


冒頭のお話に戻って、
当時のアイビースタイルを知るのに最適な、「街のアイビーリーガース」という特集をご紹介したいと思います。



そこにはスポーツアイテムを取り入れた、ブレザースタイルの若者たちのスナップが載っています。

リーゼントヘアに真っ赤なブレザーの攻めたスタイルも




当時の流行を取り入れた、おしゃれなスタイリングが多いですね。


そんな中、現在でも違和感のないタイムレスな着こなしをしている"おしゃれ"な方を発見。




まずはこちらの方。

ふたりの雰囲気も素敵です


段返り3ボタンのワッペン付きブレザーに、フレアシルエットのトラウザーズの着こなし。

上半身は王道なんですが、パンツのシルエットを変えるだけで、ここまで都会的になるんですね。

足元はダーティーバックス系のカジュアルなレザーシューズ。
ベルトとシューズの色もしっかり合わせてります。
このバランス感覚は、かなりの上級者ですね。

この方自身はスタイルが良く、ミディアムヘアで柔らかな印象。
そんな”パーソナル”な部分が存分に生かされた、お手本にしたいスタイリングです。





お次はこの方

本場のアイビーリーガーのような爽やかで若々しい印象



シングルのブレザーに、サックスブルーのオックスボタンダウンシャツ。
Vゾーンはシンプルな黒のニットタイの組み合わせ。


パンツはLeeのウエスターナーでしょうか?
オフホワイトのサテン5ポケットを穿いて、足元はキャンバススニーカー。

しっかりとカットされたヘアスタイルも素敵で、男らしくとてもハンサムです。

シンプルですが、
サイズ感からアイテム選びまで、研ぎ澄まされたスタイリング。

こちらの方もかなりの上級者ですが、
この辺りは比較的、取り入れやすいんではないでしょうか?



パンツをブルージーンズに置き換えたりして、お手持ちの洋服で試してみるのも良いかと思います。





ご紹介するスタイリングは以上になりますが、




結果的に、当時の流行が取り入れられたスタイルも多く、すべてが”普遍的”という訳ではありませんでした。


ただ、

皆さん楽しそうに、そして堂々とおしゃれをしているのがとっても印象的。


アイビースタイルは”普遍的”なスタイルの代表格ではありますが、
流行を取り入れて、少し砕けたスタイリングで、自由に楽しんでみるのも良いんだと気づかされる1冊でした。



近いうちに、ご来店頂いたお客様にご協力いただき、
「吉祥寺のアイビーリーガース」の企画もやってみたいですね。



栗山


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