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好きです。ラルフローレン。
おはようございます。栗山です。
すっかり春の陽気で、だいぶ暖かい日も多くなってきました。
お店の前の「西公園」は週末になるとたくさんの子供たちが遊んでいて、
お子さんのお世話を中断(サボりではないはず)して、お父さんたちがお店を覗きに来てくれたりします。
吉祥寺はとても平和です。
さて、今回はRALPH LAURENについて。
古着好きの皆様はもちろん、そうでない方も
世界中の人が知っているブランド。
その魅力は多くの人がご存知で、発信もされていると思いますが、
今回は僕なりの好きなところを3つご紹介していきたいと思います。
歴史やブランドの成り立ちなどのご説明は公式サイトに恰好良いページがあるのでこちらを見て頂ければと思います。
さっそく行ってみます。
その①
「古きを知り新しきを作る」
簡単な言葉ですが、これのレベルが半端ではないと思っています。
RALPH LAURENの作る(作られていた)アイテムは、
RALPH LAUREN氏の膨大なヴィンテージアーカイブや、洋服やカルチャーに対する深い造詣がベースとなっています。
”その上で”様々な年代のディテールを組み合わせたり、シルエットを変えてみたり、時には合体させたりしてオリジナリティ溢れるアイテムが作られていますよね。
僕はこの”その上で”という部分に凄さを感じています。
ヴィンテージを知り尽くし、当時の製法や素材、時代背景を理解するだけでもかなりの時間や労力要するのに、そこからアレンジを加えられるアイデアやセンス、それを形にできるチームや生産背景があることが素晴らしい部分だと思っています。
これは僕がジーンズの商品企画をしていたことも影響しているかもしれませんが、
一目見ただけで凝った作りだなと思ったり、迫力があるなと思ったことがある方も多いはずです。
洋服にあまり興味がない人からプロまで、多くの人を虜にしているその魅力はこんなところにあるのかもしれません。
その②
「とにかくイメージ」
ブランド作りにおいてイメージや雰囲気はとても大切な要素。
どのブランドもそこに多くの労力や資金を費やしているはずです。
ただ、RALPH LAUREN程力を入れて具現化しているブランドはないのではないでしょうか。
一番わかりやすいのは表参道の旗艦店。
通称”ホワイトハウス”とも呼ばれる大きな店舗です。
その名通り、白塗りの豪華な建物はまるで貴族の館のよう。
通常ラインのPOLOから最高級ラインのPURPLE LABEL、ヴィンテージラインのRRLまで、ほぼすべてのレーベルが一度に見れる場所になっていて、
特に好きなのがRRLのエリアです。
使用されている什器はおそらくほとんどがアンティーク。
マネキンの着こなしも完璧で、スタッフさんはそこの住人かのような佇まいで素敵です。
ディスプレイも素晴らしく、
どれが売り物なのか分からないほどに複雑ですが、まとまりがあって見やすく魅力的なお店です。
その中でも痺れたのは天井の排気口。
アイアンのような素材の格子になっているのですが、
それが錆びたアンティーク(アンティーク”調”かもしれません)になっているところ。
お店全体の雰囲気に馴染むように、こんなところまで気を遣えるお店はほかにないと思います。
ものすごく細かいところですが、こういった部分にブランドとしてのプライドや魅力が詰まっているんだと思います。
来た人が特別な空間から現実に戻らないような工夫が細部までされていて、近年併設されたRalph's Coffeeもそのイメージ作りのひとつ。
あの店舗は僕にとってのディズニーランド。最高の空間です。
皆様も機会があれば一度立ち寄ってみて下さい。
その③
膨大なアイテム数
とにかく作られているアイテムの数が半端ではありません。
そして、その一つひとつに一切の妥協無し。
古着屋さんに行くと必ずと言っていいほど目にしますし、
先ほど出てきたPOLOやRRLなど、現在も多くのレーベルから
たくさんのアイテムがリリースされています。
これだけ目にする機会が多いのは、それだけ多くの人に受け入れられ、
実際に購入されてきたという事。
ロープライスの価格帯ならまだしも、Tシャツ1枚1万円は超えるブランドです。それがこれだけの多く流通しているのが驚きです。
クオリティの高いものをたくさん作り、多くの方に受け入れられる。
その①、その②にも共通するかもしれませんが、
これも物作りとそれを取り巻くイメージ作りを積み重ねてきた結果。
そんなブランドとしての努力が、結果として膨大なアイテム数に
繋がっているのかもしれませんね。
そんな訳で、大好きなラルフローレンについて語ってみました。
ほとんど古着と関係ない内容で、まとめきれませんでしたが、、
RALPH LAUREN以外のブランドにも言える事ですが、
古着を見るとき、そのブランドの過去だけでなく、現在の姿も見ておくことで新たな発見があると思います。
そうしていくうちに、市場での価値だけでない、
自分なりの視点で古着が楽しめるはず。
お時間ある方は、そのあたりも踏まえて色々な楽しみ方をしてみて下さいね。
最後までありがとうございました。
栗山