こどもの日
小さいころ週末に妹とふたり、
お父さんによく銭湯へ連れてってもらっていた。
父が銭湯好きなのか、母に一人の時間をプレゼントしていたのかは知らないが(父は能天気なひとで気がまわるタイプではないのでおそらく前者)、残業続きで平日ほとんど顔を合わすことのなかった父との数少ない思い出である。
小学6年生のこどもの日、
いつものように、父と妹と近くの銭湯に行った。
いつもと違い、その日は菖蒲湯だった。
そして確か子どもは無料、
浴室内は子どもで溢れていた。
そのときなぜだか分からないが、初めてわたしは自分が女であることを意識したのである。
それまで一度も男湯に入ることに、なんの抵抗もなかったのに。
自分にはアレがついてない、女であることがまわりにバレてはいけないと必死に股間をタオルで隠したのを覚えている。
こうしてわたしは小学6年生のこどもの日に男湯と
そして銭湯を卒業した
こどもの日の昨日、ふとそれを思い出した
今は週末銭湯へ行かなければ禁断症状がでるくらい愛してやまなくなりました。
その話はまた今度
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