きみの影で輝く(Dグレ久しぶりに読み返した)

結果、ピクシブでティキラビを検索して超楽しんでいる。

二次創作でアレンがラビのマフラーのにおいを嗅いで「太陽のにおいがするのかと思ったけれど、煙草と古い紙と汗のにおいがしますね」と言ってこちらをじっと見るという場面があった。ラビは「オレが臭いってことさ!?アレン……」と漫画の汗をかきながら飛びのくシーン。分かるわ~。
ラビは①お調子者で社交的・周りに振り回される苦労人の(ツッコミ役の)明るいキャラを演じながら②みんなから一歩離れた位置にいたくて③でも本当は仲間に入りたいと思っていて(年も同じだろうし、混ざりたくないわけないよね。ブックマンが年取ってからの弟子だもん)かつその仲間たちは普通の人がしないような経験をたくさんしているから、ラビよりも本当はずっと大人なんだよね。全部を見透かしたうえで受け入れている。本当の意味での仲間にはなれないことを知っているんだよね。
ユウなんかはたぶん「お前はいざとなったら命を投げうって本気で戦えないやつだ、だってお前にはブックマンの使命があって、俺たちとは違ってそっちのほうがお前にとって優先すべきだからだ」くらいのことは本人に向かって言っていると思う(そこまで言わなくても初めてタッグ組む前に「こいつは信用できない」は絶対に言っている。昔の神田の全部を見たうえで自分の思いを貫く感じ、よかったよね)。リナリーはともかく、アレンは「こいつは自分や他のエクソシストみたいに割り切ることが出来ないから不思議だな」とか思ってそう。
ラビはそういうのを悟ったうえで、「自分はブックマンだ」と思って、一線を引いているけれど、本当のまだ線引きはできていないというか・・・。十三巻くらいの展開でいくと、ブックマンがなんやかんやあって死んでしまって、ラビが本当の意味で「ブックマンになる」展開が物語の波を作るのではないかと思ってしまうわ。そして最後まで生き残って、物語を語り継ぐのはラビだけだと思う。

難しいキャラですわ。なんか髪型も違うときあるし。Dグレはこの手のアシンメトリーなキャラが非常に多いんだよね(というか二面性のないキャラが一人も存在しないんだよね)。そもそもがノア側・人間側・アレンの髪色の「白」とエクソシスト側の「黒」だし。そしてアレンは実は今生きている人間よりも悪魔(死んでしまった人間)に思い入れがあって、悪魔を壊しながらも救いたいと思っている。白黒のアレンが宿命に翻弄されながらも自分の意思を貫いていく、周りもそれに感化される、今ここに生きている人間のことも段々アレンは考える、という話の大筋があったんだろうなと・・・。そしてだんだん世界の成り立ちが分かってきて(たぶん漫画版ナウシカと一緒で、古い世界※ノアの一族の上に新しい世界※仮想19世紀が作られてしまったんだと思う)、自分たちは根底から間違った正義のもとで生きてきたことがわかる。黒の教団という名が示すとおり、この世界は暗黒で、本当の悪魔は自分たちだった(バチカン≒中世暗黒時代という含みも絶対にあるよね)、太陽のない世界で、最後にアレンはどう闇を光らせるのか、というのがテーマだったんだろうなと。うーん、ずいぶん複雑な話やな~。わいがどっか読み落としている可能性もあるわあ。

他にアニメで好きなキャラでいくと、『輪るピングドラム』の高倉冠葉きゅんが本当に好きだが(キャラデザもちょこっと似ている)、『輪るピングドラム』自体が二次創作みたいな感じの話なので、こちらはピクシブを検索しても何も出てこない。残念である。でも冠葉は非常にいいキャラクターだよね。

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