EBBRO 1/43 スバルWRXコンセプト〜ニューヨーク国際自動車ショー〜
筆者がハイターゲット向けミニカーの収集を趣味にしていた20代〜30代前半まで、主にスポーツカーとスーパーGT(全日本GT選手権時代を含む)のジャンルでお世話になったモデルカーブランド
EBBRO(エブロ)。
今年に入って、EBBROブランドを展開していたMMP社がミニカーの生産を休止したと聞いて
「筆者の持っているEBBROのミニカーの中で
一番のお気に入り」をご紹介したいと。
それでは↓
自動車ショーのネット記事でこのコンセプトカーを初めて見た瞬間
「このフォルムで出されたら600万円でも買っちゃうかも。」というレベルで
(当時年収300万前後だった人間の寝言です)
惚れました。
自分の中で「ラリー」「無骨」のイメージが強く
そこが好きだったスバルが
コンセプトとはいえ、モダンテイストなスポーツセダンを出してきた。
惚れました(2回目)。
コンセプトカーなんてカーモデルじゃないと手に入らないから
立体化してくれたEBBROには大感謝です。
以下、ミニカーのレビューを中心に。
↓
スバルのターボエンジン車といえばボンネット中央の大型ダクトですが
主張の強さはなく、デザインと綺麗に調和していますね。
ライト類はクリアーパーツは使われておらず塗装表現ですが、個人的にはコンセプトカーなのであまり気になりません(逆にコンセプトカー感があって好き)。
コンセプトカー発表からあまり間を開けずに立体化されたからか、本体は金型の作成が比較的容易なレジン製で非常に軽いです。
ボディ塗装の質感もコンセプトカーのイメージに忠実で、ミニカーにしては艶もしっかりしていて綺麗です。
ルーフの傾斜を緩やかにしてリアにボリュームを持たせ、前後のオーバーハングを切り詰めることで
セダンとしての実用性と美しさに注力したかのようなデザイン、これにWRXのネームがある。
WRXの新たな方向性を想像させられるフォルムです。
ルーフはカーボン調の加工となっており、テールランプも塗装表現です。フロントドアのミラーも本来なら鏡面加工のエッチングなのですが塗装表現となっています。
先端が蛍光イエローの左右2本出しのマフラーがコンセプトカーっぽくていい感じです。
それにしてもこのコンセプトカー、後ろからみると本気で欧州のスポーツチューンのセダンを意識したようなデザインしてますよね(私見です)。
この斜め後ろからのアングル、私の一番惚れる角度です。
内装ですが、
画像では分かりづらくて申し訳ないのですが
ダッシュボードとハンドルとフロントシートの上半分だけが
平らなプラスチックの板の上に簡素に造形されているだけ。
リアシートやドアトリム等は造形されていません。
実際のコンセプトカーが内部非公開だったので仕方ないです。
ウィンドウをフルスモークにしたら良かったんじゃないかなとは思いますが。
想像が膨らみますよね。
ホイールとディスクブレーキはしっかり造形されていて、キャリパーの色(蛍光イエロー)と
SUBARUのロゴも再現されてます。
WRXの足回りにイエロー系の挿し色があると
安心感が違いますね
(WRCとかビルシュタインとか)。
当時EBBROがラインナップしていたのを知らず、ホビーショップで見かけて即買いしてしまったのですが
正直、そこそこ値段は張りましたし(当時のレジン製モデルはダイキャスト製モデルより少しお高い)ツッコミどころも少しあります。
それでも、一目惚れしたコンセプトカーだけあって10年以上経った今でもお気に入りなミニカーです。
発表から約1年後(2014年)に発売された量産モデルがこちら↓
俺たちのスバルだ!!(カッコイイ)
・・・おもてたんとちがうけど。
(WRXユーザーの皆さんごめんなさい。)
S4とSTIの2車種がラインナップされ、
S4が(FA20型ターボエンジン)
STIが(名機EJ20型ターボを搭載した最後のマシン)
となっております。
そして2021年にフルモデルチェンジ↓
樹脂製のブリスターフェンダーが追加されていますが
WRXコンセプトにより近いデザインになってますね。
このマシンには、排気量をアップした
FA24ターボエンジンが搭載されています。
発表から約11年経った今、改めて
WRXコンセプトは長期的なプロセスの先の
「一つの到達点」の指標なのだと感じるのです。
EBBROはブランド立ち上げ時からクオリティーが抜群に高く、お気に入りのメーカーだったので(筆者的に日産R35GT-Rの1/43スケールミニカーではEBBROが1番しっかり造られていた)
難しいかもしれませんか何らかの形で復活して欲しいです。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。