社会科散策-論述(日本史13)院政
〔院政〕類題(お茶女附属平成16年度)
11世紀末から行われるようになった朝廷の政治のしくみについて,簡潔に説明しなさい。(30字前後)
〔解答〕天皇がその位を譲って上皇として政治をおこなう院政が開始された。
(解説)
院政は自分の子孫に皇位を継承させるために行なったとされ,天皇の位を譲っても政治の実権は上皇が握っていた。
〔摂関政治と院政〕摂関政治と院政の異同を述べよ。
〔解答〕どちらも,天皇の親族が政治の実権を握っている点で共通しているが,摂関政治は外戚(母方の祖父)が天皇を補佐・代行したのに対し,院政は天皇の父・祖父が上皇として実権を握った。また,どちらも荘園収入を経済的基盤の一つとしたが,その依存度は院政の方が高かった。