東京五輪について思うこと

コロナで緊急事態宣言がだされ、多くの人が不安で、心配な今日この頃。本当はこのご時世に東京五輪について語るのはどうかと思ったけど、この感情は残しておきたいなと思いました。

東京五輪は一年延期が決まりました。そこから日本のみならず、全世界で感染者は増え続けています。終息には一年、二年かかるとも。東京五輪ができるのか、というニュースのコメント欄には「今はそんなことどうでもいい」「この期に及んでやるのは意味が分からない」「一刻も早く中止にするべき」「やめられないのは利権が絡んでるから」

毎回こういうコメントみて、goodの多さをみて、さみしくなる。だって結局自分本位にしか考えてないんだから。そう思ってしまう。

アスリートはとてもセンシティブだと思う。それ一本でやらなきゃ成功しない。でも、アスリートで成功できるのは30歳前後までといわれる。アスリートにはセカンドキャリアという問題が常についてくるのだ。

でも、もし世界の舞台で活躍できたなら、セカンドキャリアは大きく変わってくる。解説、評論家などで活躍し、いつの間にか情報番組のレギュラーになる人もいる。一方で、活躍できなかった多くの人に待つのは、全く違う道か泥沼か。

私の周りにいま、その瀬戸際の人がいる。東京五輪がラストチャンス。そこでダメなら、今後待つのはその競技とは全く違う道だろう。その競技が好きでやってきたその人にとって、とても苦しい残り30年になるのだ。

コロナで苦しみ、悲しんでる人がいて、多くの人が東京五輪なんて、というご時世に、声を大にして開催を求めるなんてしない。できない。

ただ、なくなることで他の誰かが悲しみ、苦しむこともわかってほしい。言葉は脅威だ。公の場で意見する人は、言葉を選んで、発してほしい。

誰も傷つかない世界は理想だが、実現不可能だ。だけど、もしこの発言で誰かが傷つくかも…言葉を発する前に、送信を押す前に、一瞬考えてほしい。東京五輪に関する記事を読んだらそんなことを思いました。


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