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2019/12/1 市民協働フェスティバル「まちカフェ!」に、陸前高田の物産展を出店

太田ゼミ紹介・今年の活動

私たち文学部・リベラルアーツ学部の太田ゼミは、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市を2011年から訪問し続け、今年も9月のゼミ合宿で交流を深めてきました。
今年初の試みとして、合宿の最後に、この8年間にお世話になった方々をお招きし、私たちが陸前高田で印象に残ったことを発表する報告会を開きました。合宿中に撮影した写真の中から、自分のベストショットを選び、合宿中の思い出や感想、学び、感謝などを率直にお伝えしました。
その中でも特に、陸前高田の方々にとっては当たり前の「地域の強いつながり」が、私たち都会に住む学生にとっては当たり前ではないという点が、とても印象的でした。この点は双方に新たな発見であり、実際に交流して実感し、私たち学生の興味を深める結果となり、とても有意義な時間となりました。

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 11月の学園祭では、合宿でお世話になった方々が生産する特産品を販売し大盛況でした。しかし、私たちは陸前高田の魅力を学内にとどまらず、学外にも発信したいと思い、地元町田市の企画「まちだ〇(まる)ごと大作戦」に応募しました。

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「まちだ〇(まる)ごと大作戦」

「まちだ〇(まる)ごと大作戦」とは、市民活動・地域活動を盛り上げて町田の魅力や活力を高めることを目的に、町田市が実施している取り組みです。私たちは、今回初めての応募に際し、陸前高田市の復興支援ならびに町田市民への防災意識の啓発を目的に、陸前高田のポスター展示と同時に物産店を開き、陸前高田の魅力や現地で行ってきたボランティア活動や復興状況について町田市民の皆さまに伝える取り組みを考えました。題して、「陸前高田×町田 ~味力(みりょく)プロジェクト~ inまちカフェ!」。
この申請が認可され、町田市からの助成をいただき、陸前高田の魅力を伝えるための冊子「完結しない関係性を保つ:陸前高田から学ぶ持続可能な社会」を、ゼミ生全員で作成、印刷しました。そして2019年12月1日に町田市役所にて開催された「まちカフェ!」にて、物産展およびポスター展示を行いながら、冊子の配布もしました。当日は合宿中に民泊させていただいた岡本啓子さん(特産の米崎りんご加工「ららぱれっと」代表)に陸前高田からお越しいただき、一緒に活動しました。

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「まちだ〇(まる)ごと大作戦」に参加した感想

今回のプロジェクト参加にあたって、私たちが7代にわたる先輩たちから引き継いできた陸前高田市との交流を、町田市の方々にも知ってもらうきっかけになりました。町田市と陸前高田市の交流の一歩になったように思いました。
その理由として、卒業生や近隣に住む方々が、「玉川大学」という名前に反応をして、興味をもって商品を購入してくださった方が何人かいらっしゃったのです。さらには、学園祭で「ららぱれっと」」の無農薬リンゴジュースを購入したのを覚えていてくれた子どもが、「このジュース美味しかったから、もう一回飲みたい!!」と言ってくれたのは、とっても嬉しかったです。「学園祭で買った工房めぐ海のおやきがとてもおいしかったから、後日陸前高田から箱で取り寄せた」と言ってくださる方もいらっしゃり、私たちは感激しました。
これらの企画を通して、陸前高田への興味をより深めてくださる人が増えたのではないかと思っています。訪れた人の中には、岡本啓子さんに陸前高田の復興状況などを熱心に尋ねる方もいらっしゃいました。
いっぽう、プロジェクト参加にあたって苦労した点もいくつかあります。物産展という人の往来が激しい場所で人の列や波を乱さないようにしながら、限られた時間の中で商品以外に陸前高田市のPRをしなければならないので、その点が特に難しかったです。陸前高田に全く興味のない、素通りする人に、足を止めてもらってその魅力を伝えることも大変でした。
陸前高田に実際に足を運んだからこそわかる魅力を、行ったことがない人に伝えることは難しかったけれど、事前に準備した冊子やポスターなどを活用できたので、魅力の発信そのものは比較的にスムーズにできたと考えています。

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 私たち太田ゼミは陸前高田のとびきり美味しい食べ物や飲み物を通して、もっと陸前高田の魅力を伝えていきたいと考えています。
来年もこのようなイベントがあったら積極的に参加し、より多くの人に陸前高田の魅力を伝え、実際に陸前高田に足を運んでいただきたいと考えています。


なお、当日の模様は、東京新聞(2019年12月4日版)や、J:comデイリーニュース(2019年12月9日)でも紹介されました。また、町田市の市民ラジオ「ラジオまちだ◯ごと大作戦 第4回」では、特集番組を組んでくださいました。

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「陸前高田×町田 ~味力プロジェクト~ inまちカフェ!」
企画リーダー 文学部英語教育学科4年 佐野由美香
文責 リベラルアーツ学部3年 杉山大征、渡部瑞紀