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作品:魔天に透明な太陽のご紹介
作品タイトル:魔天に透明な太陽
著者:白居漣河様
作品情報
長編・連載中
ジャンル:ハイファンタジー(ファンタジー)
タグ:R15・ ヒストリカル・ 悪役令嬢・ 青春 ・サスペンス ・サイコホラー ・異能力バトル・ 聖女・ 恋愛 ・現地人主人公 ・近世 ・群像劇・魔法
あらすじ
そこは夜な夜な人を殺めては、その臓物を引きずり出して喰らうという魔物が徘徊する世界。怯える民衆、その正体を追う様々な登場人物。果たして何が真実で何が虚構なのか。
各登場人物の他視点から描かれた、バトル有り、恋有りのサスペンスファンタジー。
どこからでも読める章ごとに一人称で書かれたキャラから目が離せません!
第二章(二十九話)まで読ませていただいたレビューになります。
まずは序章で伏せられた言葉の意味がこの物語の世界観の根底にあるのではないかと思いました。
序章での引き込み方がとても上手く、物語全体に興味を持たせてくれます。
この作品の特徴として、同じ事件やテーマを持たせておいて章ごとに他視点で書かれていることです。
それ故、序章を読んだ後に好きな章から読むことが可能になっています。
まるでノベルゲームのプレイヤーキャラを変えているような、とても面白い構成です。
私はとりあえず、第一章と第二章の初めまで読みましたが、世界観の作り込みもとても上手く表現されており、魔術の詠唱や技の名前等細部にまで作者様の拘りが読み取れます。
技の名前を日本人にイメージしやすい漢字で書いて、カタカナでの読み方をルビで振るという工夫。そしてそれがどういうものであるのかをバトルシーンの中にもしっかりと書かれていて映像でイメージがしやすい描写でした。
作中には様々なキャラが登場しますが、登場させるタイミング、その意味等が非常に上手く描かれています。
初めに出てきたキャラが後になって「あ、あの時の!」となる伏線の張り方もとても上手い作品でした。
バトルシーンでもずっと緊迫したシーンを続けるのではなく、隙間にほんの少しクスっと笑ってしまう人間味溢れる描写があり、程よく肩の力を抜いて読める作品です。
作中に「聖術師」と「魔術師」が登場しますが、お互いの考え方の違いや聖術と魔術の成り立ちの違い等、しっかりとした基礎があって科学的根拠まで考えられています。
このことから作者様はとても知識のある方、もしくはしっかりと調べて物語を構成する方なのだろうと思いました。
一話の切り方もとても上手く、つい次のページを捲ってしまいたくなる絞め方です。
ジャンルがハイファンタジーということで、一般的によく知るファンタジーを想像する方も多いかもしれません。
ですが、こちらの作品は独特な世界観を持った作品です。
己の血をもって発動できる魔術、己の血を媒介にして使える通信機器。
まったく知らない架空の世界というよりも我々の身近に感じられる現実味のあるファンタジー世界。
まだ連載中とのことですが、物語の芯にある謎がどうやって解明されていくのか。
様々な登場人物の視点から推理をしながらも読むことが出来ます。
どうぞ皆様もこの物語の世界にいらっしゃって下さい。
登場人物達と一緒に謎を解く読者様もこの物語の中の登場人物の一人になれることでしょう。
私も是非、続きを読みたいと思います。
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作家様情報
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※連載中の作品になります。続きの気になる方は、是非フォローして更新情報にご注目下さい。