Tundraトラッカーが届いたので。
2020~2021年の間に彗星の如く現れた数々の「Viveトラッカーの代替品」…KatlocoやHaritoraなどのいわゆる「ジャイロ」「加速度センサー」による、外部からセンサーを当てる必要のないものが多く出回りました。
これらの魅力は遮蔽物(単純に物はもちろん、自分の体さえも)によってセンサーが防がれる心配なく、手足を動かすことができました。
しかし一方でジャイロセンサーなどによるトラッカー制御は長時間の使用によって起きるドリフトという問題が避けられませんでした。
そんな中、クラウドファンディング(いわゆる出資)にて、とても将来性のありそうなプロジェクトが立ち上がりました…
はじめに
Tundra Tracker の呼び方については海外ではタンドラと呼ばれることが多いようです。
というのもTundraの語源がロシアの方であり、ロシアではタンドラと読んでいるため、それに倣っているとか。
(日本人の場合は英語読み(というよりはローマ字読み?)をした結果、ツンドラという読み方になるらしい)
本NoteではTundraとローマ字で記載します。
とりあえずハードウェアについて
ざっくり使用感だけで言えばものすごく、軽い。
Viveトラッカーの代わりに腰と足に装着していますがVive版と比べると付けている感覚がまるでありません。
試しに両手でViveトラッカーとTundraトラッカーを持って比較しても重さはまるっきり違う!
トラッキングも全然問題なく、快適に動作する。
但し問題はちゃんとある…それらはとりあえず次の項より。
Tundraのいい所
・充電が持つ、超持つ。
→7~9時間持つらしい。うちのViveトラッカー2.0は4時間くらいだぞ!?
・小さく軽量
→たとえ服につけても邪魔ではないありがたさ。 難点にも繋がる。
・カスタマイズ性は高い
→セットで付いてくるベース(台座)をプラスドライバーでネジを外し、交換することで「ベルト方式/ネジ穴方式」と付け替えが可能。
このお陰で既存のViveトラッカー用の台座の流用が可能。
Tundraのわるい所
・小型化ゆえのセンサーが拾える面積の小ささ
→Viveトラッカーと比べると突き出ている部分もないため、しっかりトラッカーがベースステーションのセンサーに当たるようにする必要がある。
・MetaQuestによる無線PCVRのような、本来トラッカーに非対応なデバイスで使用するとキャリブレーションが乱れやすい
→小型化に伴いズレが大きくなります…気になる方はこまめなキャリブレーションが必要かも…
・充電する→そのまま電源が入る→SteamVR起動
→SteamVRが起動すると面倒!という方は設定を変えておきましょう…
まとめ
わるい点も挙げましたがぶっちゃけ基本的には買いです。
ベースステーションの導入が手間というViveトラッカー同様の問題は抱えていますが、使用時間の長さや小型化による付けやすさは非常に代えがたいものがあります。