『いい歳だからウルトラマンが好き』
ウルトラマンとの出会い
保育園時代の僕は、日曜日の朝に放送していた“魔法戦隊マジレンジャー“、“仮面ライダー響鬼“などの全国の子供達の見方である正義のヒーローが、大好きだった。
その中でも特に大好きだったのが“ウルトラマン“だ。スーパー戦隊や仮面ライダーのような怪人組織を倒すのではなく、宇宙怪獣や侵略者、さらには地球の環境汚染によって生み出されてしまった怪獣などの”未知の存在”と戦う姿に、当時5歳だった僕は、すっかり魅了されてしまっていた。勿論、20歳になった現在もウルトラマンは見ているし、成人式の時のネクタイはウルトラマンの柄がプリントされているものを身につけるくらい好きである。
しかし、ここでウルトラマンの魅力についての多くを語ってしまうと、文章の崩壊が起きかねないので、また後日書く事にする。
クリスマスの悲劇
2005年のクリスマス、当時5歳だった僕はその日、保育園から早く帰ることができ、祖父の家に預けられた。夕食を食べ終えた後、クリスマス前ということでかなりテンションが上がっていた僕は、初代ウルトラマンの人形を片手に、ベットの上で飛び跳ねながら遊んでいた。今思えば、その時は完全に狂っていた。
持っていたウルトラマンの人形が手から落ちた次の瞬間、右足の脛に激痛が走り、ベットの上で立てなくなったのだ。
不幸にも周りに大人はいない、痛みで喋ることの出来なかった僕は、必死で泣いた。祖父に見つけてもらえた僕は、その後すぐに、車で病院へ向かった。
“骨折してるね“。医者のその一言は、僕の中に不安要素を沢山植えつけた。
今考えれば、ただの骨折。しかし、当時の僕は極度の心配性だったので、もう歩けないんじゃないかとまで考えていた。(笑)
“ウルトラマンに骨折させられたんだ”と思った僕は、一気に希望を失い、2005年のクリスマスは、ブルーな気持ちが晴れないまま幕を閉じた。その1年後に放送されたウルトラマンの最終回を機に、一旦離れる事になる。
良い歳して…
中学生の時のある出来事をきっかけに、またウルトラマンを見始めた(再放送)。当時14歳の僕の周りにはウルトラマンが好きな子はいないし、話題になるのは、携帯ゲームの話題か、少年ジャンプ、服のブランドの話題くらいだ。
自分の好きなモノを答えたら、第一声は、約80%の確率で『良い歳して...』そのワードが返って来て、一瞬場の空気と時間が止まったかのようになる。それには慣れていた。タイムリーなものや、アーティストやスポーツなどを答えれば、すぐに返事が返って来る。この違いが何なのかは、未だに分かっていない。
『好き』を発信できる環境
好きな事を打ち明けるのに、勇気が必要な環境ではなく、勇気を出さなくても大丈夫な環境を作れる、その環境を心に持つ人間になりたいと思っている。
きっとこの考えは、中学生の時の思いと、高校生活、そして今現在に至るまでに関わってきた全ての人達によって形成されてきたのだと個人的に思っている。
文章力のない僕ですが、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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