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Jan.31.2025

「日本人の9割が理解できないとされているリズム」

という悪い煽りタイトルを、事物事象の探求者として私が最も敬愛する人物の一人である畏友に、この動画を送りつけて「これをリズムやパーカッション、カルナータカ音楽に精通しない一般人がソーシャル・メディアで突然に目にした場合、どんな文章が付属していたら、少しでも興味を持って頂くきっかけになるだろう」と相談したところ、冗談で頂きました。二人で「こういう、倫理を静かに蹂躙するようなやり口って嫌だよね」と話していたのですが…

しかしながら、この動画で行っている内容を多くの日本人が理解できないということは、現状として、あながち全くの間違いでも無いと思うのが正直なところではあります。ただ、順を追って学習すれば、――私のグルや多くのカルナータカ音楽の一流アーティストが仰っているように――「どんな文化圏の誰だって理解できるもの」だと存じますから、やはり「日本人だから理解できない」というようなレッテルは良くないですね。もっとも、日本において大凡普及せられているリズムについての考え方(日本ナイズせられた西洋的なもの)と、この動画で行っている内容のようなインドのリズム・カルチュアとの間には「知の様式」に差異がありますから、インド・クラシック音楽のネイティヴでない文化圏の学習者は、これまでに培ってきた知性の体系から多少の逸脱を経験する、あるいは――ネイティヴのそれに対して――オルタナティヴな認知の支柱を構築しなければ、有能の状態に接近することは、たしかに困難かもしれませんが。

以上、少々偉そうな口調のイントロダクションになってしまったことが悔やまれますが、私自身、インドのリズム・カルチュア(……より詳細には、私が取り組んでいるのは「カルナータカ音楽 (Carnatic music)」という、南インドのクラシック音楽)においては、まだまだ初学者であります。しかしながら、グルクラム(Gurukulam/インドの伝統的な師弟システムないしカルチュア)を通じて、グルの導きにより少しでもカルナータカ音楽の世界(特にそのリズム・パーカッションの分野)の深淵を観させて頂いた者として、是非、そこで得た形式知・暗黙知(、また、それらを汲んだ私なりのスタイル)を、私の母国である日本の方々ないし私の投稿が届く限りの世界中の皆様と共有できればという想いから、このような投稿をさせて頂くことにした次第であります。

この動画で行っている内容の詳細ないしカルナータカ音楽のリズム・カルチュアのファンダメンタルについては、少々膨大な情報量になるため、後日、別の動画でご説明させて頂きますが、この投稿を観て頂いた方々には、予備知識なしの現時点の感性で、どのように感じられたか、是非、感想をコメント頂ければ幸いです。

Jan.31.2025

#リズム #パーカッション #ドラム #音楽 #コナコル #カンジーラ #rhythm #percussion #drums #music  

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ポピュラー・ミュージックのドラマーをはじめ、どんな音楽・どんな楽器においても応用可能な、「南インドのリズム・カルチュアを基盤にした、よりコアなリズム構造理解・思考方法のレッスン」 / お子様からご年配の方々まで気軽にご参加いただける、「リズムを楽しく深く学習するレクリエーション・プログラム」等を用意しております。また、カンジーラあるいはドラムセットによる伴奏、楽曲のリズミック・アレンジ等も承っております。条件さえ一致すれば国内外どこでも行かせて頂きますし、オンラインでの対応が可能な場合も御座いますので、ご興味のある方は「クリエイターへのお問い合わせ」より、又はEメールは rikuoshimizumusic@gmail.com までご連絡お願い致します。

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