開発日誌:魔女の坩堝
傭兵の皆様、おはようございます
このゲームはオリジナルキャラクターを登録して人型戦闘兵器に乗せて戦えるゲームであり、そんなオリジナルキャラクターが参加できる企業の一つ、「ウィッチポット社」について、本日は紹介します
ウィッチポット社
ナラティブダイバー財閥の企業の一つで、グレムリンパーツ製造のほか、製薬事業を行うほか、医療や生体手術、バイオ生命体の扱いに長けている
その技術は制御を失った巨大データベース「ロストサマー」からのデータサルベージに支えられている。ロストサマーから得られる技術は常軌を逸しており、それを解析、運用するためにも専門の知識が必要
ウィッチポットはまさに、技術という魔法を鍋にくべて取り出す、魔女の奇跡そのものである
その社訓は「魔女の魔法が解けるまでに」
特許技術
ウィッチポット社は「エネルギー変形」という機構を特許として取得し、他の社が使用することに制限を課している
可変機構を用いて真の力を発揮する。その発動には高圧のエネルギーが求められる。バイオ兵器を利用してエネルギーを収束させ、変形するなどの変わった機構が特徴である。まさに、魔法がかった変身、というわけだ
筆頭戦力
ゴティカはかつて事故で自分の身体を失い、バイオ技術によって人間以上の身体を手に入れた。それからというもの、ゴティカは身体と精神の同調がうまくいかず、悩ましい日々を送っていた
自分の身体がバイオ兵器と同じ得体のしれない肉塊へと置き換わり、力の制御にも苦労する。精神も不安定になり、学生だったゴティカは孤立することとなった
自分はもう、人間ではない。ひとを傷つけ、理解もされない。悔しさと絶望で涙を流していた
そんな折、ある一人の女と出会い、ゴティカは変わった。ゴティカの前に現れた「バンシー」と名乗る女
バンシーは歩くことも困難になっていた車椅子のゴティカを見て、謎めいた予言をした
「精神波長がいい……センスあるね。グレムリン乗りになったら?」
「……あなたは、誰?」
「バンシー。それより、あなたの魂に興味がある」
「……魂、なんて、めちゃくちゃだよ」
「グレムリンに乗ろうよ、ちょっとそこまで」
バンシーは車椅子を勝手に押して、ゴティカを路地裏に連れて行く。ビルの非常口を開くと、その先は狭い操縦棺内部に繋がっていた!
「……!?」
「グレムリンはひとと共にあり、共に歩む。いつもそばにいる」
バンシーはゴティカを操縦棺に押し込み、後部座席に自分も座る。グレムリンが起動していく。ゴティカは、自分の身体の全てがグレムリンと同調していくのを感じた
ああ、自分は人間ではなかった。バイオ兵器でもなかった。グレムリンこそが私の、本当の――
「あなたはきっと、グレムリンで大きなことを成し遂げる」
「……大きなことって」
「さぁね、ただ、私の好きなことだと思うよ。だから、手を貸した!」
「……じゃあ」
「……私は利用する。あなたの気まぐれを。背中を押された、その勢いで、あとは私はどこまでも飛んでいく!」
そして時は流れ、ウィッチポット社筆頭戦力となったゴティカは、魔女の箒でどこまでも飛んでいく
誰もゴティカには追いつけない
ゴティカの瞳は、魔法がかったように輝いていた
パンプキン・フォール
ゴティカの搭乗する専用グレムリン。軽量四脚タイプではあるが、通常はオレンジ色のクソダサいおもちゃのような機体である。変形と同時に漆黒の装甲が展開し、機動力、火力共に信じられないほど強化される
機体の全長の4倍はあるロングレンジライフルで各個撃破し、近づく敵はエネルギーブラストフィールドで殲滅する
最初から本気を出せば企業の中でも指折りの強さになれるが、最初から本気を出さないので低ランクに甘んじている