開発日誌:階級社会の苦労人
霧民の皆様、こんにちは
このゲームはオリジナルキャラクターを登録して人型戦闘兵器に乗せて戦えるゲームであり、そんなオリジナルキャラクターが参加できる企業の一つ、「ウルヴスフレーム社」について、本日は紹介します
ウルヴスフレーム社
レングエン財閥の軍需企業の一つ。先に発足した軍需企業、ビーストシャフト社のサポートや監査のための子会社から出発し、いまでは独立した企業となっている
階級社会の厳しいレングエンの中では、比較的階級の低い騎士が多く属しており、息苦しいレングエンの中でも比較的自由な社風を持つ
その社訓は「狼よ、世界の枠を飛び越えろ」
特許技術
ウルヴスフレーム社は「エネルギー加速」という機構を特許として取得し、他の社が使用することに制限を課している
エネルギー加速は機体の生み出すエネルギーを用いて爆発的な加速力を機体に与えることができる。これにより、一度弾みがついたウルヴスフレーム社の機体は手に負えないほど速くなっていくだろう
誰も追いつけないまま、一方的に敵を破壊できるというわけだ
筆頭戦力
ギル・クィルは各企業の筆頭戦力の中では冴えない男ではある。決して強くはない。ビーストシャフトやゴライアスギアの無敵の戦力に対して、いつも振り回されてばかりである
しかし、その操縦技術や戦いは決して見劣りするものではない。彼は決して危ない橋は渡らず、グレイスやルビィのサポートをして、自分の勝利よりも3人の生還を重視する
昔のギルは……ルビィやグレイスと出会う前のギルは、そうではなかった。飢えた狼のように勝ちを探し、手柄をかき集めていた
しかし、身分の低い彼にとって、どこかに壁を感じていた。どれだけ努力し、名声を集めても、超えられない壁だ
ギルはいつしか戦うことを避け、腐っていた。何のために戦うのか。それを見失っていた。ある戦場で、ある機体を見るまでは
それはまさに、灰色の旋風、花を散らす風のような機体――グレイス・フィアの機体だった。誰にも媚びず、誰に馬鹿にされても、決して留まらない風
ギルはいつの間にかグレイスを目で追っていた。そして気づいた時には、同じ気持ちを持ったルビィ・Rと共に、グレイスの元に駆け寄っていた
放棄領域撤退戦、17時48分
はぐれものだった3人が、出会った時刻に
それから3人は、幾度となく戦い、生還し続けている
「ひゃー、今回も危ないお嬢様たちだ」
「俺の務めを、果たしましょうかね……!」