妻が切迫早産に
切迫早産。この言葉は聞いたことがあったが、響きに違和感があった。ある種の早産自体を指すと最初は思っていたのだが、どうも異なる。早産しかねない切迫した状態という状態ということだ。
長男を妻が妊娠した時に、この言葉を知ったのだが、当事者になるとは想像していなかった。が、二人目妊娠20週くらいの時に、「子宮頚管が短い」と先生に言われた。「早産のリスクがある」とのこと。
赤ちゃんの世界と、現世をつなぐ門が母体には存在して、その開け閉めを担う門番が子宮頚管らしい。なんと立派な仕事だろうか。万が一、気まぐれで準備不足の赤ちゃんが「あわてんぼうのサンタクロース」のように出ようとしても、門番が、「まだよ~。もう少しおなかの中で準備していてね。」と諭してくれる。妻はその門番が短い、つまり弱いらしい。
母子ともに健康だが、早産の可能性がある。なんとも矛盾する表現だが、そんな状態らしい。そうなると、少しでもそのリスクを減らさないといけない。要するに、絶対安静ということである。
仕事は当然に休業。家事も禁止で自宅安静。元気だが動いてはいけない妻と、やんちゃ絶好調の息子、卒業を控えた6年担任の教師夫の3人の生活の始まりであった。
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