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男の自分が育休を取ろうと思った理由。





男性だけど育休を取る。まだまだ日本では一般的ではなく、どこで話をしても珍しがられる。いろんな考えはあるだろうし、メリットだけでなくデメリットもある。

子育ては不安だらけ

育休取得を決めたのは子供が生まれるかなり前だったので、正直なところ父親になる実感や覚悟など全く無し。妻はお腹もどんどん大きくなって、心身ともに日々母になる準備をしているのだが、私はビビるばかり。しかも何を不安がっているかというと、自由が無くなるんじゃないかとか、お金がかかるんじゃないかといった自分勝手な不安ばかり。

男の育児に対する後手後手たる様は、出産前から始まっている。男はどうあがいてもヘタレなのだ。

ただ、子育てについて自分たちが抱えるリスクは承知していたと思う。私たちは二人とも実家が遠く、親戚も近くにいないため、初めての子育てを2人だけでしなければいけないという物理的なリスクが一つ。

もう一つは、その慣れない育児のために、お互いの気持ちの余裕が無くなるというメンタル的なもの。

はっきりいって、これまでの私たちの夫婦関係はかなり円満である。(少なくとも私はそう思っている。)しかし、夫婦でもめるときはお互いに余裕がない場合が多い。これから先、いつも優しい妻に余裕が無くなり、毎日ご機嫌が悪くなるという恐怖は、育児の苦労よりもはるかに予感しやすい。考えただけでも背筋が凍る。

最悪離婚に繋がる可能性だってゼロではないのではないか。産後クライシスという言葉もあるし、女性は産後ホルモンの変化で情緒はかなり変わるという。

巨大な生理前のイライラがやってくるようなものだろうか。実際産後にそれが原因で離婚した知人だっている。

ではどうするか?

これが仕事だったら当然行うべきはリスクヘッジだ。

課題解決に注ぐリソースは、多いほどいい。そこで飛び道具的な発想で、『育児休業を取ろう。』と思ったのだ。正確に言うと、まず『取りたい。』『取れたらいいな。』『というか男も取れるのか?』であって、そこから色々調べたり相談したりして『取ろう。』に至る。

子供のため・・・というよりは、自分たちのため

本音を言うと、何か月という休みをとってみたいという邪な考えもあった。長期の旅行にいったり、習い事をやってみたり、資格とかとれたりするんじゃないか...?もしかしたら、程よい副業なんかみつかったりするんじゃないか...?という浅からぬ期待はあった。

妻には言ってませんが。

子供のための時間...というより、自分たちのための時間が先に立ち、ひいては大人に余裕がなければいい子育てもできないだろうと考えたわけだ。

そこで、定期面談の際、妻の妊娠の報告と同時に上司に育休取得を申し出てみた。安定期に入るか入らないかのころである。上司は二つ返事で快諾。(しかしその上司はなんと二ヶ月後に退職したのだが)

その後に経緯や男性の育児休業についての具体的な話ははまた別の機会に書いてみようと思う。

読んでくださり、ありがとうございました。☺

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